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なぜLINE Payは台湾でNo.1のモバイル決済サービスになれるのか?

LINE CONFERENCE 2019の発表によると、LINE Payは台湾で合計630万人のユーザー数を持ち、サービス普及率30%とサービス認知度83%で台湾No.1のモバイル決済サービスになっている。なぜなぜLINE Payは台湾でNo.1のモバイル決済サービスになれるのか? 、今日はその理由を考察してみる。

日本のLINE Payと違い、台湾のLINE Payはカード連携型とチャージ型の2種類がある。カード連携型は台湾で発行するカードであれば何でもOK、チャージ型はLINE Payで一卡通iPassのデジタル口座を作り、銀行からチャージする形になる。

➀LINEを持ってるユーザー基盤

LINE 株式会社 - 2019年12月期 第1四半期決算説明会 プレゼンテーション資料より)

2019年4月LINEが公開してるデータによりますと、台湾での月間アクティブユーザー数(MAU)は約2100万人がいる。台湾の人口は2358万人(2019年3月時点、台湾内政部の発表より)計算すると、LINEの月間アクティブユーザーは台湾人の9割を占めてる。

LINE Payは新たなアプリをダウンロードせず、普段使ってるLINEアプリでそのまま登録できるので、新規ユーザーを獲得するコストとハードルはほかのモバイル決済サービスより低い。


➁現地パートナーとの提携

LINE Payは台湾でCTBC銀行と一卡通iPass(高雄メトロが発行する交通系電子マネー)の提携により、日本より先にLINE Pointが貯まるLINE Payのクレジットカード、Debitカードの発行、QRコードでメトロが乗れることを実現した。また、一卡通iPassはLINE Pay台湾のチャージ型決済を運営してる。

パートナー提携の成果は数字で現れる、LINE Pay のクレジットカード、Debitカードは昨年末の時点で、合計発行枚数は200万、合計決済金額は3000億台湾ドルを見込んでいる。(CTBC銀行の決算発表会の発表より)

台湾金融管理委員会 - 2019年4月時点のモバイル決済統計より)

一方、一卡通iPassモバイル決済のユーザー数は2019年4月の時点で146万人ユーザーに到達し、月間決済金額は3億5千万台湾ドルを超え、台湾のモバイル決済サービスのユーザー数と月間決済金額は一位を獲得してる。(LINE Payチャージ型だけでNo.1になったこと)

LINE 株式会社 - 2019年12月期 第1四半期決算説明会 プレゼンテーション資料より)

2019年4月LINEが公開してるデータから見ると、台湾でのイベントや施策でLINE Payのグローバル取扱高に影響を与えることがわかる。


➂生活のあらゆる場面で使える

台湾のLINE Payはリアル、ネット店舗での支払いができるのほか、公共駐車料金、テレビ視聴料、税金、光熱費や水道料金の請求書払いが対応し、今までコンビニに行って払う料金はほぼ全てがLINE Payで完結できる。

また、「LINE酷券」という割安で購入できるデジタルギフト券サービスがあり、これもLINE Payで購入できる。例えば、台湾ファミマのホットラテ(M)はLINE酷券で2枚ギフト券買うと15%OFFになる。一枚つづの引換は可能なので、おトクにコンビニのコーヒーが飲める。


さいごに

入りやすい、使いやすいの環境が整えるこそ、LINE Payが台湾でNo.1のモバイル決済サービスになったカギではないかと思います。

今年4月から、台湾のO2O Inbound業務が開放され、台湾のモバイル決済業者が台湾金融管理委員会に申請すれば、海外での決済サービスが提供できる。LINE Payと提携してる一卡通iPassは将来的に日本で使えるよう話を進めている。

日本のLINE Payは既に海外の加盟店で使えるようになり、今後海外のLINE Payも日本で使えるようになったら、これはLINE Payが目指している「日本国内最大のインバウンド対応決済サービス」へ大きな一歩になる。

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