0から始める地震対策
他国の80倍地震が発生する国、日本
調べてみると、この世界で発生する地震の20%は日本で発生しています。
5回に1回の地震は日本で発生しているのです。
世界全体の面積に対して日本の面積は0.25%なのに地震の数は世界全体の20%。。。
僕たちは、他の国に比べ、ざっくり80倍ぐらい地震が起こりやすい国に住んでいるんですね。これはもう、地震の原因となるプレートが日本周辺に多いのでどうしようもありません。
日本で東日本大震災と同程度の方が亡くなると推定されている、首都直下型大地震が起きる確率は30年以内に70%とのことです。
残念ながら日本に住んでいる以上、大きな地震から逃れることはできないようなので、家具の固定などの準備をしました。
残念ながらプレートの位置を変えることも出来ないので、地震そのものを無くすことは出来ません。地震がおきた場合の被害を減らす備えをするしかありません。
災害対策で検討が必要な異常な量
ということで、重い腰を上げ、地震が来た場合の対策をしていました。
大仕事でした。。色々と検討し時間がかかりました。
ざっくり2週間ほど時間がかかりました。
例えば、冷蔵庫や食器棚を固定するには壁と固定するものが多いのですが、そもそも自分が住んでいる家の壁は購入しようとしている製品との相性は良いのか?問題なく使用できるのか?などです。
このあたりは、ネット上のレビューを参考に検討しました。
また、ライトなどの電池は災害時に多くの人が買い求める単3単4電池よりマイナーなものが良いに決まっています。マイナーだけれどもコンビニでは販売している。そんな電池が理想です。
僕の場合は災害対策の作業よりも何が必要で何を集めればよいのかということへの理解に9割以上の労力を使ました。
マンションやアパートに住んでいる方は家の対策よりも、何を買えばよいのか、備えればよいのか?
この取捨選択にエネルギーの大部分を取られることになるかと思います。
僕は年末年始でまとまった時間が取れたため準備できましたが、まとまった時間が取れない場合、途中で心が折れる作業量でした。
今では、日本は必ず地震が発生するので、家具の固定などの防災グッズは国が配布すればよいのにと感じています。現状、配る気配はなさそうなので自分で準備する必要があります。
というわけで、0から災害対策を始める人が心が折れないように簡単に荷物を揃えられる記事を公開します。
また、基本的には性能を満たしていれば、安いものを購入するようにしています。
地震対策で理解しておくこと
以下の2点です。
①食料・電気は7日持てばOK
②災害が起きたときは自宅避難or避難所移動。
①食料・電気は7日持てばOK
必要な災害対策グッズですが、食料・電気は7日持てばOK
これにつきます。
例えば、電気の復旧は東日本大震災は6日でした。
目安として7日分生き延びれるだけの食事・水・電気・トイレ環境などを構築すればOK です。これを前提にアイテムを揃えていきます。
②災害が起きたときは自宅避難or避難所移動。
自宅避難と避難所生活、それぞれに合わせてアイテムを持つ。
避難所に行くときは荷物を持っていく。
それだけです。
また、避難所に行く際はすぐに持って出れるように事前に持ち出し袋という避難所生活用のカバンを用意する。
自宅避難の場合は持ち出し袋の中身も考慮する用意でOKです。
いくつか本を読みましたがとても参考になったのは、東京都が無料で出しているこの本です。
東京防災
無料にも関わらずAmazon 上でも非常にわかりやすいと高く評価されているので、災害対策の概要を知りたい場合におすすめです。
スマホなどにダウンロードしておくと、いざというときに約立つと思います。
地震対策の情報を集め始めたとき、最初にこの本に出会えていれば準備が楽だったなと思いますので共有します。
さて、ここからは具体的な作業です。
地震対策は四つあります。
具体的には以下です。
①家の中の準備(家具の固定など)
②家で避難する場合のアイテムを用意
③避難所で生活する場合の持ち出し袋の用意
④普段の外出で持ち歩くグッズを用意
さて、ひとつずつ見ていきましょう。
①家の中の準備(家具の固定など)
家の中の準備で具体的にやったこと・購入したアイテムを紹介していきます。
まず、家具の固定が必要な理由ですが、地震による怪我の30~50%は物が倒れることなどが原因です。そのため室内で物が倒れて怪我をしないようにするための対策は最優先になります。
冷蔵庫、家具の固定などはやってみると簡単で設置は2,3分で完了します。
カップラーメンが出来上がるまでに作業が完了します。
固定するには壁紙との相性を確認する必要があります。
多くの家庭で使用されています。下の写真のような壁紙をビニールクロスといいます。
日本では最も多く使用されています。もし、家の壁がつるつるする素材などでしたら、このページで紹介するものは使えない可能性がありますので、ご注意ください。
よくわからない方は以下のURLで壁紙一覧を見て自分の家の壁紙と見比べてください。
壁紙の一覧
このページで紹介する、すべての商品にはビニールクロスが対応しています。
家具の固定はデザイン的に悪くなることがない商品が増えています。大変な作業なんだと思いこんでいましたが、こんなに簡単だとは思っていませんでした。
冷蔵庫の固定
2分で完了しました。ものすごく簡単でした。
やることは粘着シートを剥がして冷蔵庫と壁に貼り付けるだけです。
重い腰を上げるまでもなく簡単だったので、どうしようかと悩んでいる方はサクッとやってみることをおすすめします。
食器棚の固定
冷蔵庫の固定と同じ製品を使用
本棚の固定
本棚が倒れないように壁側に傾けるアイテム。わかりにくいが本棚と床の間にある透明なもの。長いテープが入っているのでカットしていくだけです。
本が飛び出さないように固定
本棚の長さに合わせてカットして貼り付ける。
机の固定
地震用ジェルで机を固定しました。
東日本大震災でもモニターの揺れを吸収してくれてから信頼をおいています。
ロフトベットの固定
床下のスペースを有効活用したいので、高さ1mほどのロフトベットを使用しています。この固定は冷蔵庫と同様のものを使いました。
この固定グッズ、使い勝手良すぎる。素敵。。。
固定はだいたいコイツでOKぽい。
②家で避難する場合のアイテム
まず、重要なポイントとして7日分の電気、食料、トイレ袋などがあればOKです。準備することはこれだけです。
7日間生き残れるようにしましょう。
水などは普段から、多めに買い箱のストックが切れる前に発注するようにしました。
また家で避難する場合は「③避難所で生活する場合の持ち出し袋の用意」で用意するアイテムも使用できます。
被災した人が自宅避難をした際にほしかったものなどでよく上げるのが、水、食料、カセットコンロ、バッテリー、簡易トイレ等です。
最近は自宅でIHの方が増えていると思います。
IHのデメリットは火力が弱く、中々フライパンで美味しい料理が作りにくいことです。災害対策用にカセットコンロを用意してから強い火力で仕上げたい料理がぐっと美味しくなりました。
カセットコンロを用意するとこんなメリットもあります。
用意したアイテムは以下になります。
水
1日2リットルと考え、7日間過ごすには1人14LあればOKです。
炭酸水をよく飲むので、常に1箱丸々余る形で運用するようにストックしておくようにしました。
バッテリー
信頼のAnker製品を購入。1ヶ月ぶりに充電しようとした時が上記の動画です。1ヶ月ぶりの充電でも99%と放電しておらず、定期的な充電を必要としない点が災害グッズとして素晴らしい。
これは強調したい点です。
充電を忘れてもいざというときに使用できる信頼できる製品。
また、到着時に既に50%ぐらい充電されているので、急ぎで使用したい人にも嬉しい。
こちらの製品iPhone8で31回、iPhone13でも18回程度充電できます。
7日間過ごすには十分な容量です。
カセットコンロ
デザインもよく、サイズも小さかったので購入。火力も強いので焼き料理が美味しくなりました。よく鶏肉を焼いています。
カセットボンベ
アマゾンでは値段が高かったり、10本セットなどだったので、ヨドバシカメラで購入。こういう商品はヨドバシのほうが優れていますね。
https://www.yodobashi.com/product/000000224209901416/
簡易トイレ
これも必須アイテムです。被災者によると、トイレストレスが大きいようですので、しっかり準備しておきましょう。
防刃手袋
ガラス破片の処理などが発生すると考え、普通の軍手より丈夫で刃物を通さないものを購入しました。
ベットの組み立てに使用しましたが、フィット感もよく使いやすそうです。
養生シート
引っ越しをする業者の人がよく使用しているものです。自宅避難の際にガラスなどが散らばった場合に怪我をしないように上からかぶせる目的で購入。
他にも色々と使えそうです。
除菌ティッシュ
水と同様に日常で使うものを多めにストックすることにしました。
食料品
飽きないように3パスタ、ようかん、炊き込みご飯と3種類ほど用意
パスタ
ようかん
炊き込みご飯
絆創膏、消毒液
被災者の体験談を聞くと、例えば食器棚のガラスが割れてそれを片付けるのに手を怪我足を怪我するなど割と小さい怪我をすることもあるようなので用意しておきましょう。
充電式のラジオ
自宅にスマホが複数台あるため、スマホで代用することにしました。
懐中電灯
アウトドアで使用されているものを購入。サイズは小さいけど明るいのでこれで充分です。
一般的に既に自宅にストックがあるものは記載しませんが、以下のようなものも用意しておくと良いようです。
各種電池のストック、生理用品、ビニール袋、食品包装用ラップ
③避難所で生活する場合の持ち出し袋の用意
持ち出し袋
避難所で生活するための持ち出し袋は、怪我などした場合に備え持ち運びやすいようにキャスター付きのものを購入しました。
この持ち出し袋の中には水や食料、エアーマットなど避難に必要なものが揃っています。さらに、この製品が良かったのはかばんに空きスペースが有る点です。
この空きスペースに必要なアイテムを追加していきます。例えば常備薬であったりは入れておきたいですよね。
他の持ち出し袋などはパンパンに荷物が入っており空きスペースがないために、追加でアイテムを入れることが難しそうなものが多かったのでこちらにしました。
以下、持ち出し袋に追加したアイテムです。
ドライシャンプー
水を使わずに汚れが落とせるシャンプーです。ボディーソープとのセットです。
耳栓
避難所は大勢の人が避難するので、音が気になるのであると良かったとの声が多かったので購入しました。
アイマスク
耳栓と同様大勢の人が生活するので快眠のためにあると良いとのこと。
保存食
サイズが小さくカロリーがあるものを入れました。
ウエストポーチ
残念なことに避難所は治安が悪くなるので貴重品を身につけるため。睡眠のときにもつけていられそうです。
ライト
真夜中に地震が起きた場合、暗い夜道の移動などを考え、小型ライトを揃えました。重さは30g程度で軽い。
④普段の外出で持ち歩くグッズ
ライト、笛、モバイルバッテリー 手袋などをかばんに常時入れておくようにしました。 ライトなどは30g程度のものがあり、災害対策グッズを入れたからと言ってカバンがそこまで重くなることなどはありませんでした。
また、成毛眞さんの投稿を参考に電池を分散するようにしました。
電池を分散する理由は災害が発生した際によく使用される単三、単四電池はコンビニ等で品切れを起こす可能性が高いためです。
ライト×2
例えば瓦礫の下にいる場合など存在を知らせるために使用したり、夜中の移動に有効なのでライトは優先順位が高いです。
僕はライトを2つ持ち歩いています。
ライトは上が100g程度、下が30g程度です。
日常的に持ち歩いても重さを感じることはありません。
一般的には下で紹介している30g程度のもので充分だと思います。
こちらはコンビニにはあるが、単3や単4ほどメジャーでない災害時にも購入しやすいと思われるCR123Aリチウム電池を使用。
このライトの電池はコンビニにはあるが、単三や単4ほどメジャーでない災害時にも購入しやすいと思われるCR2032リチウム電池というもの。
ホイッスル
災害時に瓦礫などに埋もれてしまった場合、笛を使用することで簡単に助けを呼べます。
瓦礫の下に閉じ込められたときなど、声を出し続けると喉が潰れてしまい助けを呼べなくなるとのこと。
これを持ち歩くだけで命が助かる可能性が上がるならと持っています。サイズも小さく重さは10gと軽いです。
防刃手袋
災害時に手を傷つけないため用意。手が傷ついてしまうと逃げ出すのにかなり困難になりそうなため用意。家具の組み立てで使用しましたが、フィット感もあり作業しやすいです。重さは48gです。
モバイルバッテリー
外で仕事することが多いので、パソコンにも充電できるものを持ち歩いています。パソコンへの充電をしない人は以下の商品などもっと軽く安いものが良いと思います。重さは400gと重いです。
例えばこちらの製品は115gです。
ここまで読んで、まずは何から取り掛かろうと悩んでいる方がいらっしゃたら、「①家の中の準備」から始めてください。
まずは、家具の固定で怪我をしないようにしてください。
家具の固定は以下の製品で2,3分で簡単に完了します。
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