自分の幸福度だけを追求してきた結果...


今、非常に悩んでいます。

失恋しても3日間あれば平常運転に戻ってきた自分が
将来のことを考えている今、2ヶ月近くに渡って自分の仕事について悩んでいることに気づきました。

悩みの原因は、この先どんな仕事に就くか、ということ。

現職はフリーランスのwebライターで、この仕事を始めた理由を振り返ってみると
当時は興味が拡散しており、書くという仕事はどんな業界でも使えるスキルだったから。

リモートワークしやすく自宅で作業できるし
職場の人間関係に悩まなくて済む
憧れのノマドワーカーになれる
そんな気持ちで始めました。

これを今の自分が分析すれば
『QOL』クオリティ・オブ・ライフ。つまり私生活の満足度を高めたかったのでしょう。
書くという作業は、学生の頃から嫌いではなかったですし、会社員時代でもまあまあ通用していたスキル。
実際に仕事をしてみると、仕事内容によっては書く事が嫌いになりかけることもありましたが
これは案件が要因なので、書く自体は現在も好きです。

webライターをして今年で4年目に突入する見込みですが
私生活においては何一つ不自由がありませんでした。

健康を維持するためにジムへ通い、北海道やヨーロッパにパソコンを持って行って仕事できました。
ずっとやりたかったノマドワークが早々にでき、満員電車とは無縁の人間らしい生活は素晴らしいものです。

酒蔵で日本酒製造の経験も積めたし、「やってみたかたったこと」をできたと思います。
読書もこの期間で200冊は触れたんじゃないかな。
いろんな勉強をするなかで、自分にとっての幸せを作るものが、自分の身の回りにあるもので充分であることに気付けた影響はすごく大きくて、前職に比べたら収入はO分の1ですが、不幸を感じたことは一度もありませんでした。

自分の力で社会に貢献できた満足感に浮かれ、もうちょっとお金を稼いでみたいと思い立ち、フリーランスでも高給取りになれるwebエンジニアを目指し、アプリ開発を独学で挑戦してみました。

ただその道中は、決してQOLを上げてくることはなかったような気がしています。
毎日10時間くらい「あーでもないこーでもない」と問答しながら学習しましたが
(これは自分のスキル的な得意不得意も影響していますが)
その時間も含め、お金のために働く感がつよかったです。

仕事は収入を得る道具で、私生活を充実させるための手段、として割り切れる人にとってはどんな仕事でもこなせるんだと思います。
僕はそれがヘタクソでできないんですよね。
結局、エンドユーザーに役立っているのかを知りたくてしょうがない性分なんですよ。
キレイゴトですが、人様の役に立って初めて、給与に価値が生まれると思っています。
例えば開発は先行投資的にお金をいただくわけで、そういう仕事もした経験があるため、妙なジレンマを感じるわけです。

自分が作ったものがいつも役立つ物だったなんてことはないですが
うまくいったときはその分人一倍うれしさを感じます。
この気質を否定することはできません。自分は自分なのでこれを受け入れて生きていくわけです。

ちなみに書く仕事の内容は、学生の頃から好きだったスポーツの記事を作ってきました。
当初は、英語を使ったりSEOを駆使したりと自分のスキルが実践で使えるように進化していく感覚にキツさと喜びを感じたのは記憶に新しいところ。
ただ正直、仕事に慣れ始めたあたりから、これ書いて誰のどんな役に立つのだろうか?
という疑念を持つようにもなりました。

実際のところ、結構いろんな人が記事を見てくれているようで、そういったエンドユーザーの声を拾える環境にいられたのでモチベーションのバランスは自分の意思で取れています。
「仕事だから」と感情を除外し、数値のみを追う割り切った考えで仕事を進めるのが最近ですが、それでも微力ながら他人に貢献できる仕事がしたいという想いが強まってきているのも事実です。

転機は2019年末、自分はこれまで完璧主義を貫いて生きてきたことに気が付き、一見自分で全て解決して生きてきたように見えて、それは周囲の環境や人の支えがあったからこそ、ここまで生きてこれた、いや生かせてもらえたことを悟りました。

加えて「死ぬ前の後悔5選」のような本を何冊か読み、大体共通して、お世話になった方へ直接感謝を伝えられなかったことや、もっと貢献したかった、のような旨が書かれていました。

生前、スティーブ・ジョブズが毎朝のルーティンで「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしたことを本当にやりたいだろうか」という言葉を自問自答していた話しにも感化されたわけです。

たくさんのGiveを受け取ってきたと思っており、それは今も同じです。
1日の大半を占める仕事が、他人への有益なGiveになれば、それは僕にとっての幸福感につながるような気がしました。

実際、仕事を通じて満足感を得ることを「job satisfaction」と言い、聖職者や消防隊、教育者のような他者貢献を仕事にしている人はこの数値が高いことを知りました。

webライターの仕事のなかで生まれた「この仕事が誰に役立つんだ?」という疑念を持つことは得てして自然であり、それを高めることを目指すことは仕事満足度を高めることになります。

一応注意しないといけないのが、仕事満足度だけを高めようとリソースを全投下すると私生活の幸福度(QOL)が低下し、結果仕事満足度も下げてしまうことになりかねません。

特にQOLへ全振りするような生活をしてきた自分にとっては、細心の注意が必要でしょう。
ここで流行りの「ワークライフバランス」という言葉の登場です。

仕事満足度の高い仕事をしつつ、QOLを下げないバランスの取れた生活を目指す事が、僕の人生をより豊かなものにしてくれることになります。


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