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地方マーケターは"繋がる"越境して勝ちに行くチーム戦へ。

こんにちは。観光マーケター@熊野古道の大﨑です。
私が今年Xを中心にたくさんのマーケターの方と繋がり、2回熊野古道の宿SEN.RETREATで合宿をさせて頂きました。
そこで気づいた地方マーケターの最も大切な意識
"繋がる"についてお話ししたいと思います。


地方マーケターは孤独だ

地方マーケターは孤独です。地方には社内にマーケターがいるケースが少なく、いてもぼっちマーケターです。
一方でマーケターは常に知識をアップデートしなければなりません。特にぼっちマーケターに必要なスキルは総合力です。

地方マーケターの総合力

そもそもマーケティング領域を一人でカバーするのは無理です。領域が多すぎるが故にSNSマーケター/WEBマーケター/アプリマーケターなど専門職が勃興しています。

ムロヤさん公式ブログより
黒澤さんXより

しかし地方はぼっちマーケターかつ予算が少ないため広告代理店を使わず自分のみでやるしかありません。
難易度が非常に高いです。

総合力のつけ方

①必要なスキルを定義する
→自社のビジネスに合わせてどのスキルが必要かを定義しましょう!

NG例:WEB広告運用をずっとしていたので、そこを中心に施策を組み立てる。(WEB広告代理店出身の方によく見られます)

マーケティングは戦略→最適な戦術に落とすものです。得意な戦術→Fitする戦略に落としてはいけません。

②スキルを本×人で学ぶ
→まず必要な知識と自分が足りない分を理解したら動画や本で体系的に学びましょう。そして専門家(特に地方に強い方)に会いに行きましょう。

本だけでは運用方法はわかってもそれが最適な戦略・戦術かはわかりません。人に会い、「この事例では○○したけど、あなたの事例なら△△かもね」などのお話をいただけるとベストです。

③対価を払おう(重要)
→それはお金やモノだけでなく、自分の専門知識や情報でも構いません。地方は予算がないのなんて重々承知しています。だからお金にこだわる必要はありませんが、相手にも何か役立てるように自己研鑽をしましょう。

※私の場合は事業会社マーケターとしての視点・ストプラ、統合マーケターとしての総合力、マーケティング戦略設計などを専門としているので、専門家とお会いして、その方が専門でない分野に関して8割くらいのところまでをお話しさせていただきます。

対価を払わないのはプロに失礼です。

地方マーケターは互いの地域を越境する費用をケチってはいけない

孤独だが、全国に同じ境遇の仲間がいます。東京・大阪・名古屋以外地方なんですから全国津々浦々の方が孤独です。
だからこそ繋がる努力を惜しんではいけません。繋がり、学び、高め合える存在は一生の財産であり、きっとあなたのビジネスを助けてくれます。

①発信する

繋がりたい分野の方向けの発信をしましょう。

②DMする・飲み会に誘う

オンライン→オフラインへ。マーケティングと一緒です!

桜井さんと月2で会ってますww

③できれば一つ屋根の下で過ごす経験をする・飛び込む

オフラインのセミナーなどももちろん良いですが、信頼のおける仲間になるためには人となりがわかる合宿などのイベントがおススメです。

④自分の地域をアテンドする

自分の地域を見てもらい、良さを知っていただき、発信していただき、アドバイスをしていただき、その地域を好きになってもらう。

地方マーケターへおススメの合宿

私は熊野古道で2回の合宿を行い、皆さんと強い絆を結び成長できる合宿のフォーマットを見つけたので共有します。

①能動的なワークショップを中心にする

私たちの合宿では基本的に1 to Nのセミナーは極力行いません。その代わり優秀な講師をお招きして、その方とチームを組んでワークをする大人のワークショップを行います。一流な考え方・働き方・議論の進め方は必ず勉強になり、その方と繋がれること自体が大きな価値になります。

②地域課題をワークショップの課題にする

その地域の課題を共有して、その地域を歩く体験をしながら課題に取り組んでもらいましょう。それは地域の資産になります。よく外の人じゃないと中の魅力に気づかないと言いますが、外の人かつ優秀な人に意見をもらえるのはとても貴重です。

③地域の体験をワークショップ前後につけよう

地域を知って頂くためには、地域資源を楽しんで頂く必要があります。また地域を楽しみながら地域内外の人と話す事で深い気づきを得れるはずです。

④地域の人と交流の機会を作る

地域の人=その地域の雰囲気を表します。
もし可能でしたら下記の人たちのお話を聞ける機会を作ると満足度が上がるでしょう。

・地域の売店や人気店(地域の雰囲気を知る)
・地域自治体やDMOの方(地域の政策や方向性を知る)
・観光名所のガイドや語り部の方(地域の歴史を知る)

⑤地元の名産を食すリラックスした場を用意する

ワークだけでなくゆったり焚火をしたりサウナに入る機会を用意すると、ビジネス的な繋がりを超えて仲間になれます。そこで地元の名産のご飯やお酒を交えると最高です。

熊野古道合宿の例

2泊3日の合宿を行いました。21名が参加し一つのチームとなった成功体験であり他地域にも横展開できるので是非合宿しましょう!

⓪#を準備して発信してもらう体制を作る

地域が盛り上がっており、次回は参加したいとと思ってもらうために必須です。
私たちは #くまのこマーケ で発信してもらいました。いろんな方から「熊野古道盛り上がってるね」「私も行きたかった」と言ってもらえました!

①一流の講師をお呼びして集客をする

1時間で埋まりました。参考までに2泊3日:45000円という価格設計でした。

②1日目:熊野古道の概要説明 with田辺市熊野ツーリズムビューロー様

ここで熊野古道について、政策や方針、取り組みについてオンラインでインプットさせていただきました。これがワークをする上で基礎となります。

③コンテンツを体験

インプットをしたらまず体験です。バイアスが少ない状態で顧客目線で体験してもらいましょう。

④自己紹介(重要)

自己紹介は大変重要です。1人1-2分時間を用意しながらガヤをしっかり入れて行って下さい。また参加前に事前にスライドを使ってもらうと良いでしょう。
・名前/所属
・ワークスタイル
・大切だと思う特質
・よく人に誤解されること
・手伝える事・力になれる事

⑤担当者からの課題や取り組み紹介

ワークに向けて企業レベルの今までの取り組みや課題を共有します。またここでチームメンバーやワーク内容を発表しましょう。

⑥ワークへ(3.5H)

各チームに分かれてワークを開始します。後々のために基本的にPPT/Google Slideで作成してもらいましょう。
また主催者は下記を用意すると良いです。
・ホワイトボード
・ペン
・付箋

⑦発表

発表で大切なのはあまり時間を気にせず発表できる空気を作る事。そして議論が巻き起こりプロ同士のキラリと光る意見が出てくる事です。

⑧講評

地域の担当者が行いましょう。建設的な議論になるようにファシリテーションする事が大切です。
目的は自分の地域で実際実行できるためにどうすれば良いかを深掘る事です。
・良いところ、勉強になったことを伝える。
・実業務に使える部分を伝える
・分からない、何故そのように考えたかわからないところを質問する

⑨全てを水に流すコンテンツを用意(酒、ご飯、焚火、サウナなど)

⑥・⑦で議論がヒリつくことはむしろウェルカムです。プロ同士が集まってる証拠なので。問題はその後に議論を水に流しフラットな関係に戻れるコンテンツを用意する事です。

⑩改めて地域コンテンツを体験

ワークを通りて解像度が上がった状態で改めて地域コンテンツを体験するとまた違うアイディアが降ってきます。フラットに話して地域を好きになってもらいましょう。

そしてアイディアを実行する(最重要/恩返し)

アイディアをもらって終わるからほとんどの自治体は失敗するんです。アイディアは実行するものです!
これは主催者が責任を持って行いましょう。

お申し込みはこちら↓

地方は希望しかない。

こんなツイートを見ました。

言われっぱなしでは終われません。1人では勝てませんが全国の仲間と徒党を組み、勝ちに行きましょう。
2024年、たくさんの繋がりが出来ますように✨




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