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パイプラインの話2

昨日は、「パブロとブルーノ」の話について書いた。本日もこの本「Parable of the Pipeline」の内容の続きを書いていく。

昨日は、パブロとブルーノのそれぞれの考え方の違いによってもたらした結果についてと、時間にレバレッジをかけていくことの重要性について書いたが、この本の中で具体的にブルーノのような人生を歩んだ実在している人物を例にして書いてある。

ダリル・ストロベリーという元MLBの選手だ。

ウィキペディアに書かれているように、このNYメッツで活躍したスーパースターである。経歴を話し出したら、キリがないほど、彼が作った記録は多い。

この本の中にも、毎日の少しずつの犠牲が大きな結果として返ってくると書いてある。

言うまでもなく、ストロベリーは年俸で何百万ドルという大金をもらっていた。それだけ大きな仕事をしていたからだ。20年以上もの間第一線で活躍していた。

しかし、彼は、財政的にも私生活でも大きな過ちを犯してしまった。結婚でも失敗し、お酒に溺れ、コカインにも走った。本の中では、ファイナンシャルフリーダム(経済的自由)を獲得するためには、彼のような人生を歩んではいけないという例として紹介されている。

彼の年収は常に200万から500万ドルの間。とんでもない金額だ。それは野球をすることだけで稼げるお金だ。それとプラスアルファとして、様々な活動、サイン会、イベントへの出演などで多額のお金をもらっていた。40歳になるまでには1億ドル以上も稼いだと言われている。

しかし彼には、妻と三人の子供を養うための貯金が全くなかった。1億ドル以上の稼いだお金を彼は全て使ってしまった。高い家、高い車、弁護士への料金、離婚の慰謝料、ドラッグに費やしたお金、アルコール依存症の医療費等々。そしてストロベリーは野球をすることを禁じられた。つまり、野球による収入を閉ざされてしまったのだ。そして毎日届くのは請求書の山。

彼の中での大きな失敗は二つ

1)バケツを運ぶというお金の稼ぎ方に執着し、使うお金も大きすぎたこと。野球を辞めたとたん、収入がなくなる。

2)パイプラインを築くということをしなかった。

彼が現役時代20年間かけてパイプラインを築いていれば、違う人生を送れていた。それどころか、彼は大きなバケツを運ぶことに執着し、浪費するバケツはもっと大きかったのだ。


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