ホビーサイクリストの東アジア最高峰への挑戦紀行~挑戰西進武嶺~

☆はじめに


日本で自転車で行ける一番高い所といえば乗鞍である。しかし、それよりも遙かに高い、世界屈指のヒルクライムスポット、しかも東アジアの舗装路では最高標高の場所が台湾にある。その名は武嶺、標高は3275mにもなる。

大学から本格的に自転車に乗るようになって久しく、脚質的に決してクライマーでないものの、いつか登ってみたいと考えていた。
実は、大学生時代に台湾環島にチャレンジしたことがあり、その準備を進めていた時から武嶺という存在は知っていた。環島では自行車新文化基金會という所に申請を出して賞状を頂いたことがあるが、武嶺も登った事をGPSで記録すれば、これもまた賞状が貰えるとの事だ。これは挑戦しないわけにはいかない・・・!
そんな事を考えて数年。。。実は医療系学生だったので、本業の実習や試験勉強でそれどころではなくなっていき、そんな挑戦へのご縁は日に日に遠のいていく。そして、社会人になるや否や、日本を含む全世界に襲い掛かってきたコロナ禍。。。海外との往来は当然の如く途絶え、医療従事者として仕事も熾烈を増していた中で、「もう挑戦する事は無いんだろうなぁ」とほとんど諦めていた。

と、そんな所であったが、消化が必要な有給日数を考えると、祝日と土日に有給をつなぎ合わせれば、何とか大型連休が錬成できそうなタイミングを見つけたのだった。既にコロナも5類になって久しく、少しノルマも小康状態になっていたところ。医療従事者だって働き方改革の時代である。
このチャンスを逃して次を待てば、次は体力的にも難しいだろう。意を決しない選択肢なんてなかった。

かくして再び武嶺にチャレンジすべく、計画を練る事としたのであった。

☆準備編① どういうコースを通る?

武嶺に辿りつくには大きく3方向からと言われているそう。
一番有名なのは、太魯閣ヒルクライムとして世界的に名高い、東から登るパターン。花蓮の海抜0mのポイントから、3275mまで一気に駆け上がるルートだ。確かに、これが登り切れれば大したものだし、此方で試せるのならこの上なくベストだろう。しかし、実際どうかといえば・・・、天祥という観光基地から関原という標高2000m地点まで、全く補給スポットなく延々と上るルート。関原もそこまで補給に十分なスポットがある感じではなさそう。獲得標高も1日3000m以上であり、総距離も100㎞を超える。且つ補給スポットの密度でいえば、此方で挑戦するのは絶望的だと思った。しかし、太魯閣の絶景は絶対に自転車で楽しみたいと思っていたので、下りで通る分には通ってみたいとは考えた。
もう一つは、埔里という武嶺の西にある小都市から登るパターン。此方であれば、途中に清境農場という「台湾のスイス」ともいわれる観光地があり、補給ポイントがしっかりしていること、埔里の標高自体も420m程度とあり、総獲得標高は(相対的には)全然マシであること、を考えると、現実的なルートであると判断。日本人でも此方のルートで挑戦されている方がいらっしゃるようで、西から登るルートを選択した。
他にも梨山という武嶺の北の集落から登ってくるルートもあるらしいが、あまりにも情報が少ない上、獲得標高もそれなりに厳しいため、今回はあまり調べていない。

以上より、「武嶺は西から登って東側に降りる」という大筋のルートを策定した。

☆準備編② 自行車新文化基金會へのエントリー

以前にも同基金會に環島の認證をエントリーしているが、この団体は「東進武嶺」「西進武嶺」「北進武嶺」という「特殊挑戰」もエントリー種目としている。
前の記事にも書いた通り、自分が挑戦するのは「西進武嶺」となる。
中国語と英語でルールについて書いてあるが、STRAVAかGarminで「台湾地理中心碑から武嶺」までの記録を行い、その記録時間が休憩時間を含めて9時間以内であればトロフィーを貰えて、2日以内であれば賞状を貰える、というものだ。
エントリー自体は、基金會のアカウント作成を行った上で既定の条項を入力するのみで、無料であった。
厳しい戦いながら、何とか9時間の壁を突破してみたいものだ。

ただ、その挑戦に向けて、大いなる問題が立ちはだかる・・・

☆準備編③ 台湾一予約困難!松雪楼予約チャレンジ!

「西から武嶺に登り、東側に降りる」というルートを行く場合、これを1日で完結できるかという課題に直面する事にもなる。

西から武嶺に登るだけでも丸1日はかかる。そうなると、標高の高いエリアで宿泊は必須となるが…宿泊施設は「松雪楼/滑雪山荘」のみ・・・! もう少し武嶺から下山すれば「救國團観雲山荘」という施設もあるが、やや遠い。
そうなると、想定される選択肢はこうなる。
⑴    松雪楼/滑雪山荘、または少し降りて救國團観雲山荘に宿泊
⑵    武嶺登頂後、清境農場まで引き返して翌日また登って太魯閣側に下る。
⑶    一旦おとなしく清境農場で一泊してから武嶺に登る。

清境農場あたりであれば宿泊施設は(割高ながら)充実しており、上に挙げた施設が予約できなければ仕方がないと考えた。また、プラン⑶であっても、STRAVAの記録を途中で切りさえしなければ、前の記事に書いた自行車新文化基金會の認證規定で武嶺オリジナルのトロフィーを貰う夢は確実に絶えるけれど、2日以内という規定は満たせるので賞状は確実に貰える。
⑵であればトロフィーを狙いにいく点では良いし、⑶にプラン変更も出来なくもないが、仮に⑵プランで登り切った後、翌日に清境から武嶺まで1200m登る脚があるんだろうか、という不安はぬぐい切れない。タクシー大国の台湾なので、清境から武嶺まで包車(バオチャー:UBERみたいな形でのタクシーチャーター)も考えたが、何より非常に高額で1万円以上もする。
仕事をしながらトレーニングをしっかり頑張っている訳でもない今の身の上からすれば、⑶で手を打っておくのが賢明なのではないか、、と思いつつも、プラン⑴が可能ならば諦めずトライする事とした。

プラン⑴を実現すべく、まずは松雪楼のHPへ。
此方の予約には、まずは合歓山森林区の会員にならないといけない。
ただ、会員になるには此方は台湾の住所が必要なようで、「縣市」の欄が台北市とか高雄市とか台湾の自治体しか入力できない。
これではそもそも予約できないのではないか・・・でも日本人でもこの施設に泊っている人もいるし、何らかあるのだろうと思い電話で問い合わせると、「パスポート番号があれば、そこの欄はテキトーで良いですよ、その下の自由入力の欄に日本の住所を書いて下さい。」との事だった。ご丁寧にありがたかった。

ただ、会員になっただけでは必要条件を満たしたに過ぎない。このホテルの予約は宿泊日30日前の朝8時(日本時間朝9時)から開始し、予約開始20分以内に満室になる事も目立つという。あまりに予約困難すぎて、台湾のサイトでは予約代行サービスなんてあるようだ。とにかく忘れないよう、スマホでアラーム設定し、仕事が被らないよう何とか調整。土日の朝も予約確定一歩手前まで入力するシミュレーションを何度か行った(台湾の松雪楼予約攻略サイトでも、そんな事が書いてありましたので・・・)。

さて予約の時間。機は熟した、もう大丈夫だと思い、予約確定を押したところ・・・、「訂單未傳送成功、請重新整理頁面、重新下單。 Are you sure to continue?」という画面が出てくるではないか・・・?!?!OKをクリックすると元の入力フォームに戻ってしまう。。ってか、中国語と英語と言ってる事が全然違うやんwww
恐らくであるが、予約者が非常に多いのでサーバーが混み合っている故だろう。何度かしぶとく予約確定ボタンを押して、やっと予約する事ができた。
諦めずに連打するしかなく、運要素が非常に大きい。予約が出来て本当に良かったと思う。
それでも、日本人でも中国語と英語を頑張って読んで、予約1か月前に諦めず予約確定を押しまくれば全然泊まれる所なので、是非このサイトを参考に挑戦して頂く方が誰かいれば嬉しい。

今回予約したのは滑雪山荘。松雪楼から徒歩5分のロッジで、同じく松雪楼の予約サイトからしか予約できない宿泊施設である。
松雪楼はシングルルームが無く、一人では非常に高額で、ツインを1人で使うことも出来なくもないが他の予約者の方の枠を奪う事にもなる。そうなれば松雪楼にも近くて割安の滑雪山荘で良いのでは、という考えになる。

そんなわけで、何とかプラン⑴で決定である。何としてでも1日で西進武嶺を完成しなければならないプレッシャーは改めて感じつつも、まずは予約できて一安心。

☆準備編④ コース確定、あとは登れるように練習・・・

かくして一番の難関でもあった峠付近での宿泊が確保できたので、あとのプランはイージーモード。他をサクサク進めて以下の通り。

Day0 台北⇒台中(台灣高鐵)
Day1 台中→埔里
Day2 埔里→武嶺→松雪楼/滑雪山荘
Day3 松雪楼/滑雪山荘→太魯閣→花蓮⇒台北(自强號)
 
Day1を敢えて設けたのは右側通行に慣れるためだ。やはり前回の環島の時もそうだったが、1日は右側に慣れるためのユルポタ日を設けないと不安だったのだ。
 
そういうお膳立ても行い、あとは登れるような練習。まずは自分のFTPがどれくらいかZwiftで計測してみると・・・どうやらパワー比は3.27倍。大学卒業後は一時期3倍を切った事もあるし、まだ悪くはない方だと思うが、それでも不安は残る。何せ、日本に絶対に存在しない連続した登りに立ち向かうのだ。
ただ、「西進武嶺 瓦數(※瓦=ワット)」で色々調べてみると、このパワー比でも何とか登りきる事は出来るようだ。パワー比を0.1倍でも上げるだけでも結構大変であることを考えれば、トレーニングの目標としては「今の実力を如何に落とさないか」「そのうえで、長い坂をどのペース配分で走れば丁度良いか」となる。
9月ごろから意識して練習を開始。Zwiftは週2回は必ず各回30分は乗る程度で、ゾーントレーニングで言う所のL4ベース、Zwift内の短めな(1分以内に終りそうな)セグメントではL5以上でもがく、という感じにしていた。実走は、出張に行った際に輪行もして仕事終から高原を登ったのと(獲得900mほど)、休みの日に鈴鹿スカイラインを3往復登る(獲得標高2100mほど)のとで2回くらい。正直いって実走はもっとやりたかったが、何せあまり時間もない。ただ、鈴鹿スカイライン練は今の実力で消耗しすぎず登りきるにはケイデンスどれくらいで何km/hで登れば良いのかという凡その目安を把握できた点は非常に良かったと思う。結局、普段の遠乗りでのパワーゾーンって、信号待ち等も含めてトータルすればL1くらいなので、それくらいになるようなパワーで登れば良いってことで。時速もケイデンスも思ったより低めが良いのも納得できた。
ツーリングをする人にはパワー云々は関係ないという考え方も分からんでもないが、挑戦的なツーリングも計画しないと面白くないし、ただ挑戦的なツーリングするなら、こうした思考を巡らしておくことで途中のトラブル軽減にも比較的重要だと個人的には思っている。

☆準備編⑤ 国際線輪行


以前も環島を経験しているので、国際線輪行の準備自体は比較的あまり困らなかった。
自分が自転車を買ったショップで段ボールを貰い、ペダルとハンドルレバー、サドルを外す。後輪は取り付けたまま、ディレーラー部分を緩衝材で保護して段ボール内にパッキングするだけだ。勿論タイヤの空気は抜いておく。
所要時間は袋での輪行に比べれば時間はかかるが、一番の鬼門はペダル外しだ。ペダル外す事など普段ないわけで、どちら向きに回せばペダルが外れるか、予め確認しておいて、写メ付きメモを残しておくのが個人的には無難だと思う。
 
出発の前々日はスイートスポット程度の負荷でクルクル回すこと20分程度のZwiftを行って早々にパッキング。行程にも関わるのでストップウォッチで時間を測ったが、30分程度で段ボール内に収納しきった。
 
収納後は「自転車在中 取扱注意!」「Bicycle Inside. Attention!」「這箱裡有自行車 請注意!」と日英中でシツコイほどにマジックペンで段ボール箱に記載しておいた。海外だと取り扱いは比較的雑になるので、おまじない程度の効果かもしれないが、やって損は無いと思っている。
 

☆出発~Day0まで


上司には予め事情を話し、時間外はあまり長居できない旨は伝えておき、出発当日は定時から1時間ほどは働いていたが、潔く残りをお任せして退勤。上司も気を付けてね~という感じで、良い職場だなぁと改めて感じる。
一瞬だけ帰宅し、荷造りしたバックパック、パスポート等の貴重品を入れたウエストポーチ、そして自転車を入れた段ボール箱を持って出発。この輪行箱は通勤ラッシュ時間に電車に載せたら迷惑極まりないので、名鉄の駅まではタクシーを使う。正直、あまり長い距離ではないが、この日の為に稼いでいると考えた方が良い。名鉄に乗ってからもμチケットを買ってスペースの余裕のある箇所に箱を置くこととした。
かくして中部空港着は20時頃。思ったより早く着いたが、荷物を運ぶだけでも普段と違うので余裕があった方が良い。ただ、空港に着けば荷物はカートに載せれば良いので、荷物を持っていくのが一気に楽になるのが嬉しいところ。
予約していたPeach便は23時前に出発なので、ラウンジでビール片手にチェックインを待つこととした。台北には1時半に到着するため、何が何でも飛行機では睡眠を取らないといけない。普段より少し多めに飲酒してチェックイン。アルコールは眠りを浅くするとは言うが、個人的には多めに飲んだおかげでスッと入眠できた気がする。

台湾・桃園国際空港に到着した後は、入国審査に30分ほど並び、無事に入国。入国後に輪行箱としての段ボールも無事回収。

ターンテーブルとは別に置いてくれる模様。
日本と違って丁寧に呼び出して下さるとかではない。

その後、日本円を台湾元に両替して、輪行した段ボールから普段の輪行袋に入れ替える作業をしていたら気づいたら午前3時。空になった段ボール箱は、桃園空港の中にある24時間営業の「宅配通」という所で預けることができて、帰国までそこに預けておく。
ひと段落したところで既に微妙な時間であるが、空港内にトランジット客用の宿泊施設があったので、まずはそちらで再度寝ることとした。
 
翌朝、まずは起きて台北を観光。台湾は今回で3回目だが、以前に行った九份が土砂降りであまり楽しめなかったり、何だかんだ総統府や台北101に行ったことが無かったりしたので、そのあたりを楽しんだ。あとは故宮博物院も見るものが多すぎるので、台湾行く度に行っているけど全然飽きは感じなかった。でも有名な白菜の石は3回目だと少し見飽きたかな苦笑。あ、角煮の石も有名ですが、嘉義の南院に移されてて見れませんでした。。


外観は知ってるけど内部見学は初めての総統府。
前は大雨でよく分らんかったけど晴れて絶景な九份。このお茶屋めちゃ混みすぎ…。


こうして観光を楽しんだ後、夜の新幹線で台北から台中に移動した。自由席で乗ったが、すごい大混雑。車両が日本とそっくりなのもあってか、完全に繁忙期ののぞみのデッキの風景だった。日本の新幹線よりは圧倒的に安いので、指定席を取っておくべきであったのは少し反省点だと思う。
そんなわけで台中に到着。新幹線の台中駅と在来線の台中駅のある中心街は離れており、中心街まで移動して在来線の台中駅前のホステルでゆっくり休む。 

ここ最近の日本では珍しい700系そっくり車両!

☆Day1 台中~埔里


朝はGoogle評価の高い三姊妹早餐店で蛋餅と豆乳。台湾は外食文化が根付いており、朝食も外で食べる人が多い。せっかくなら現地の美味しい点心を朝食にしたいのは人情である。
台中は駅前に宮原眼科という洋菓子店もあるが、開店時間が10時からと遅く、今回は断念。前回の環島の時には行ったスポットだが、どれを食べてもレベルが高く、内装もオシャレなので、次に機会があれば必ず訪れたい。
まずは環島一號線に沿って彰化方面に一旦でて、一號線の南投支線に沿って行くルート。分かり易いようで時々分かりにくい環島一號線の標識を目印に、市街地だしユルユル走っていく。

環島1號線と南投支線との分岐
標識は分かり易かったり分かりにくかったり


南投支線に分岐したあたりで既に右側通行にも慣れ、郊外にも出てきたことから交通量も減り、快適なサイクリングが開始。のっぺりとした平地に廟や商店がチラホラある風景、まさに外国を走っている感じで、単調なライドなのに目が飽きない。童心に帰ったようなワクワクした気分が走行距離に比例して高まっていった。
昼食は草屯あたりのセブンイレブン。この国はセブンもファミマもあり、日系コンビニが充実している。ただ、内容は全然日本と違い、弁当も牛肉麺など中華料理。現地のコンビニ飯もまた味わい深いもので、たとえコンビニ飯でも全然贅沢感がある。円安ではあったが、日本のコンビニ飯より少し安い程度の値段で楽しむことが出来た。

コンビニ飯も馬鹿にできない、それが台湾だったりする

さらにもう少し走って14時台には埔里に到着。時間的には余裕があったので、台湾随一の観光地である日月潭にも登ろうか少し迷ったが、翌日のメインイベントに向けて少しでも疲労したくなかったのと、日月潭なら普通の旅行としても行く機会がありそうなので断念。さっきの宮原眼科もそんな時に行けば良いんだよ。
そんなわけで埔里市街を観光。ここは日本統治時代に酒造業が栄えた所で、敗戦後に中華民国となった時に紹興酒を造るようになったんだそう。中国の江南出身の蒋介石にとっては故郷を懐かしむような味でウケたそう。そんな内容を説明した埔里酒廠という観光スポットを観光。日本語表記がしっかりしており、凄く分かり易かった。試飲もしっかり頂き、充実した観光ができた。

甕の並んでる感じがたまらなく良い。

夜は胡國雄古早麺という店に。当初は別の店を考えていたが、予約した日本人宿のオーナーさんから勧められたので行ってみたが非常においしく、後でおかわりもしてしまった。


あとは洗濯したり宿の日本人オーナーと色々語り合ったりして過ごし、翌日は非常に朝が早いので、22時には寝ることとした。
 

☆Day2 東アジア最高峰の峠チャレンジ

 
5時半くらいに宿を出発して台湾地理中心碑へ。ここからチャレンジが始まる。始まりのランドマークとしては申し分ないスポット。まだ朝食を食べられる店も開いていなさそうな時間だが、台湾のコンビニも全然申し分ないし、碑の隣にもコンビニがある。さぁ、行くぞ!
っと思ったら、地理中心碑、、なんと工事中でした(泣)。

本物の地理中心碑は右の白い塀の中にあるようで・・・泣

まぁ少し残念ではありつつも、美味しい台湾のコンビニモーニングを食べて6時半に台湾地理中心碑の前を出発!
まずは若干登っているくらいの緩い坂を16㎞ほど進んでいく。正直言って頑張れば20㎞/hで優に走れる区間だが、ここで手を抜いておかないと後で息絶える。15km/h前後くらいで自制して走る。くるくるペダルを回すこと1時間、人止關に到着。いかにもここから先はヤバそうな地名だ。実際にここから斜度が上がっていく事になるので、改めて気合を入れる。ここは石碑があるだけで、記念撮影を兼ねた小休止をして、すぐに再開。

そこから先はつづら折りも出くわすような坂になってくるが、1時間弱ゆっくり漕いで霧社のセブンイレブンに到着。霧社は日本時代に原住民族が大規模な抗日運動を起こした場所としても有名だそうだ。ただ、全然反日感なく日本人だからというだけで気さくに話しかけて下さる方ばかりだった。
距離だけで言えば朝9時にして4割は走破。ここ迄でも少し頑張ったなぁって感じだが、まだまだ獲得標高で言えば残りまだ2000mと全然だ。30分ほどの休憩時間を取って先に進む。

次の目標は台湾最高峰のセブンイレブン。たった12㎞先でしかないが、獲得標高はこの区間だけでも850mもある。鈴鹿の練習で学んだペースで無理して進むが、何せ観光客の荒っぽいマイカーが何台もかすめていく。既にして疲労が見え始めていたようで、少しふらふらしてくるコンディションでもあったので、安全を期して時折降りて登るようにもなった。

清境の風景。スイスをイメージしてかログハウス調の建物が多め。

清境は台湾のスイスと言われるだけに涼しく羊が牧場でのんびりしていて、温暖な地域の多い台湾人にとっては絶好のスポットだと思うが、やや疲労が出始めてきた日本人からすれば何が魅力かもうわからない苦笑。何とかこの区間も登り切ったらもうお昼。台湾最高峰のコンビニで昼食を摂って、朝が早かった意味で眠気も少しあったので仮眠を少し取る事とした。50分ほど休んでコンビニ最高海抜の看板で記念撮影してから次の目標・翠峰に向かう。

コンビニが撮影スポットになる事って珍しいですよね?!

翠峰までは若干だが斜度が下がり、翠峰のドライブインの手前はほんの少しだが下り坂もある。このドライブインでもカフェオレを飲んで30分ほど休憩。この時点で獲得標高は1800m程度、絶対的な標高も渋峠を優に越えており、酸素の薄さをやや感じるようになる。西進武嶺の場合は、ここまでは飲み物を買えるスポットが存在するが、東進の場合はこんなものはないのだそう(実際に翌日それを目の当たりにすることになる)。屁垂れている自分を省みて、改めて西側から登って良かったなと思い聞かせる。

命の休憩スポット・翠峰。ここのカフェオレが最高でした。

ここから昆陽までは本当にしんどく、ペダルを踏んでも空回りしている感じしかせず、酸素の薄さも格段に上がっていく。峠をピストンして獲得標高を稼ぐ練習をしていても、やはり酸素の薄さ対策はせめてZwiftでL5以上でもがくとかでもしないとどうしようもない気がする。自転車を降りて引いてを繰り返して、昆陽との間の鳶峰で遂に乗鞍の標高を超える。

かなり広々と見渡せる絶景だけど、撮ってる本人は死にかけの模様

鳶峰の少し先の区間は再び斜度の緩い区間が現れるので、そこは出来るだけ自転車でカッ飛ばすが、それでも斜度がえげつない区間はまだまだ立ちはだかっており、自分は何で自転車に乗っているのか分からなくなってくる。そんな朦朧としたなか黙々と上っていたら、目の前に自転車乗りを発見。大変なのは自分だけじゃないと思い聞かせ、一緒に頑張るべく、「我們一起加油(一緒に頑張ろう)!」と話かけた。すると中国語で同じように返され、どこから来たの?と中国語で聞かれたので日本と答えた。その人にも出身を聞くと新加坡(シンガポール)と答えたので、そこからは英語で話していたが、やはり地元民に限らず国際的にてっぺんを目指す峠なんだ・・・!というのを再認識した。少しヤル気が高まった。

昆陽のモニュメント。この奥に既に武嶺は見えている・・・。

 標高3050mの昆陽で写真撮影と休憩のため到着。ここが武嶺までの最後の休憩スポットで、武嶺は遠く遙かに目視も出来る。ここで既に16時・・・全然進んでいない焦りを感じつつも雲海がキレイに見える絶景が広がっており、看板で記念撮影。観光客の台湾人から頑張ってと日本語で話しかけて頂き、最後まで頑張る気力がまた湧いてきた。多分また降りて引く事はあるかもしれないにせよ、絶対に登りきるんだ…と強い意志を持って登る。
そして2㎞に30分もかけるという恥ずかしいくらいのノロノロペースで、とにかく頂点を目指し・・・ついに到着!!!!

ついに、ついに、、あのてっぺんに来たんだ・・・!!!! 

ここしばらくは味わった事のない達成感でとにかくいっぱいで、思わず日本語でヨッシャーッ!って声が出てしまった。お恥ずかしい事に速効で日本人ってバレました苦笑。 
さて・・・気になるタイムは・・・??

 10時間8分!! 

目標の9時間には大きく遅れてしまった。でも、何より大切だったのはタイムじゃなくて、この地に無事に自転車で到達できたことだ。仕事しながら時間見つけて練習する事も無ければ、こんな挑戦が成功しただろうか。本当に達成できて良かった。そんな感傷に耽りながらも、とにかく写真撮影をしまくる。やっぱり3275mからの景色は最高で、そこから観る日没はまさに絶景以外の何物でもなかった。

武嶺のモニュメントの前で。愛車と一緒に撮る事が長年の夢だったんだっ・・・!!
時間も夕方近いが、雲海と夕日という絵にかいたような絶景。

唯一敢えて残念な事を言えば、看板の所で記念撮影する人が多く、後ろに人が映り込んで上手く撮れないというくらいだろうか・・・苦笑。

 そうこうしていたら、時間は17時にもさしかかろうとしていた。周りも暗くなってきており、せっかく頑張って予約した宿も17時までにチェックインするようにという注意書きがあった。まぁ少しくらい遅れても何とかなるだろうが(おい!)、あまり遅くなると迷惑なので、暗くなる前に下る事に。
ここから宿までは2㎞だが、昆陽から武嶺までの2㎞とはえらい違いだ・・・!ぐんぐん下るだけで一瞬で到達! 

受付で「你好、今日滑雪山荘を予約した者です」までは中国語で話したが、パスポートを見せたら英語で話してくれた。本当に疲れており中国語を話す気力も落ちているので、英語で対応できるのは非常にうれしかった。
すぐに夕食が食べられる時間と伺ったので、まずは空腹で死にそうだったので、一目散にビュッフェに向かう。魚の姿揚げは骨が多くて食べにくかったが、豚のスペアリブ煮込みと魯肉飯が個人的に好きな味で、とにかくモリモリ食べた。あとで胃もたれしたくらい苦笑。あと、汗が冷えて身体の震えが止まらなくなってきた所だったので、ホットミルクティーが何より最高においしかった。

好吃~

そして少し離れた滑雪山荘に移動し、自分の部屋に到着!!とは言ってもロッジなので大部屋に布団が敷いてある、修学旅行の大部屋のような感じの所だけど(^^;そしてシャワーにダッシュして一段落したところで、さっきのシンガポールのサイクリストの集団と再会!夕食時間には間に合わなかったそうだが、彼らもこの宿を予約されていたようだ。しかも何と同じ部屋!!!同じ部屋には他にも香港から普通に観光に来られた方もいて、英語と中国語のちゃんぽんでお喋りしていた。とはいっても、自分は日本の事を聞かれたときに漢字の発音を中国語に置き換えて話すくらいで英語メインだったが、彼ら同士は中国語ネイティブとして中国語率が高めだった。ガチで多言語を操っている光景で凄いな~と思った。 少し談笑してからは夜空が非常にキレイなスポットとしても有名なので星空を鑑賞。こんなにキレイだったらもっと良いカメラを持ってこれば良かったとは思いつつ、何だかんだ北半球なので見える星座は日本と変わらんしなぁとも思って、ただ純粋に楽しむ事とした。月明りがしっかりあって雲海が広がっていた点で、4等星以下になると少し厳しそう。でも、普段みる夜空はオリオンの3つ星が公園でかろうじて見えるくらいなので、これでも十分だった。ここは日の出ツアーの名スポットとも聞いていたので、御来光の時間に起きれるよう、疲れも溜まっていたし、21時台には布団に潜って死んだように眠った。 

☆Day 3 太魯閣ダウンヒル


死んだように眠った・・・つもりであったが、やはり一人部屋ではないので物音で何だかんだ中途覚醒。ただ、睡眠の質自体は悪くなかったようで、日の出前には気持ちよく起床。
登りくる太陽を待ちながら宿の外を徘徊する。
・・・台湾ってこんな寒い所だっけ?!ってくらいに寒い。松雪楼に温度計があるが、なんと3℃!流石は標高3000mの高値である…。
ちょこちょこ山荘の中に寒さしのぎに避難しつつも周りは明るくなっていき、美しい雲海と御来光を楽しむことが出来た。とにかく、息をのむような絶景だった。

7時半頃から松雪楼で朝食が食べられる。ビーフンと大根餅が特に美味しかった。魯肉飯も朝から楽しめたが、やはり前日の食べすぎもあったので自制してお粥に。正直、台湾は野菜が摂れるので便秘にはなりにくいが、油が多いのは間違いないので、こういうチョイスは身体を壊さないよう必要だと思う。お粥の味は・・・まぁ普通だったかな。

さて、下り区間には関門があった。実は前々より、災害復旧工事の関係で、關原から金馬トンネルの区間が一部の時間帯しか通行できないという事情があったのだ。10時から10時10分、12時から13時であれば通行できると太魯閣国家公園のHPに記載があったので、10時間に合うようにダウンヒルすれば良いように思える。しかし、ここは例の太魯閣ヒルクライムでの唯一の下り区間。つまり下る側からすれば登る区間になる。ここでの獲得標高は200mほどとのこと。スプリント的に登ればサラ脚なら何とかなるかもしれないが、前日の疲労を抱えた状態である。10分以内に通行できないか心配はあったが、事前に知人に問い合わせたところ、通行時間開始時に通行止め区間でスタンバイしていれば問題なさそうとのこと。9時には宿を出発して、とにかく下る。ワインディングばかりで車線も狭く、あまりスピードは出せないが・・・。
そうして9時40分くらいに關原に到着。本物の通行止めまで何箇所か通行止めの警告みたいなものはあったが、通行自体は出来た。そして10時になったら無事に開通。
・・・たしかにThe工事区間という感じで、土砂崩れの中にアスファルトを引いているような所も・・・。ただ、本当に通行止め区間にしている所は思ったより短く、たった数km走ったところで対面側から通行を待っている車列を確認した。どうやら杞憂だったようだ。本物の通行止め区間はここまでのようで、斜度が上がってきた所はそのあとに控えていた。時間を気にしなくても良さそうであったので、ぬるぬると登る。

工事区間で時間指定での開放区間。しっかり土砂崩れ・・・


そして金馬トンネルを抜けると再び長い長いダウンヒル。皆がイメージする太魯閣って断崖絶壁の絶景って感じだけど、このダウンヒルは全然そんなことはなかった。
確かにたまに岩肌をくり抜いたような所はあるけど、基本的には普通の森の中のヒルクライム。標高2000m前半であっても、緯度が低いので森林限界の下であり、全然高山という感じではない。昨日はとにかく消耗してあれだけ渇望した下り坂であったが、ここまで続くと飽きるものなのか??と思うほどには長い。

いかにも太魯閣って感じだが、こういう区間も一握り。

急カーブが多いので気を配りつつも若干ぼーっと考え事しながらとにかく下る。標高400mくらいの天祥まで本当に休憩スポットもないので、ただただダウンヒル。天祥に到着した時には既にお昼時。標高2000mほど下ってきたが、ここまで休憩なしは下りとはいえやや疲れる。景色はマンネリ化するわ斜度もえぐいわ、休憩スポットも少ないわで、下っている側からみてもヤバい区間を登ってくる人たちって、いったい何?!?!太魯閣ヒルクライムが如何に物凄い大会なのか、改めて再認識させられた。

天祥で竹筒飯という原住民族の料理?とチャーハンという炭水化物パラダイスを堪能し、ファミマの上にある無料の資料館を見学。あんな通るだけでも過酷な道を造るなんて自分の苦難がかすり傷未満でしかないほどの過酷さがあったんだなぁと資料見ながらしみじみ。
そして、九曲洞、燕子口、長春祠の順に観光。特に、九曲洞と燕子口にある、岩をくり抜いて造った道路から見える断崖絶壁が本当に絶景。

一方通行ながら乗り入れて観光できる。

燕子口は自転車の乗り入れも出来た。ダイナミックすぎる。
そして長春祠を観光している時に、自行車新文化基金會から一通のメールが届いていた。“Congratulations you’ve completed the Challenger for Wulin. Name has been announced on the Hero List”とのこと。つまり、武嶺登頂チャレンジ成功のお祝いと、基金會のHPに名前を載せましたという連絡だ。実は前日夜にSTRAVAの走行ログをメールで送信して名前掲載の依頼と記念品の手続を始めていたのだ。一番の目的が達成できている事に安心して、観光後に更に下る。
すると間もない内に太魯閣国家公園の入口碑に到着!これで完全に下り切っていて、遠くには海も見えているよう。碑の前でまた写真撮影。

太魯閣といえば!という風景の1つ。

この後は花蓮まで平地を爆走。昨日あんなに疲れたのに、やはり下りずくめだったので脚はそこそこ回復していたのだろう。花蓮はそこそこ都市なので安全を期してのんびり走った方が望ましかろうが、そこまではとにかく水を得た魚の如くぶっ飛ばした。
そして左手に花蓮空港が見えてきたあたりで敢えて左折。直接駅に行っても良いのだが、時間もあるし、国家公園の一つにもなっている七星潭へ。
 
平地に来てからずっと曇がかっていたが、それでも海の碧さが際立っていた。

此方の観光を済ませて遂に花蓮駅に到着。以前の環島の時も、蘇花公路(花蓮~蘇澳)が危険な道ということで鉄道スキップした時にも使っていたが、知らない内に綺麗でオシャレな駅に生まれ変わっていた。
 
自転車はここで輪行。海外という交通事情の異なる地ながら今回も事故無く終わる事ができて、何か感慨深いものがある。
 
自強號の台北行のチケットを確保してお土産を買って撤収準備。
時間も時間なのでお腹が減ってくるところ。花蓮で食事も考えたが、本数が多い訳でもないし、宿は台北に確保しているので、コンビニでドリンクを買って台北の夜市で食べることとした。実はここまで夜市には行けていなかったが、台湾に行って夜市に行かないのは非常にモッタイナイ!もう少し余裕があれば花蓮の夜市も良いかなと思ったが、まぁそれは次の楽しみで良いだろう。
 
台北に到着して駅近のホテルに荷物を置いたら、お待ちかね夜市へ!
台北には士林、饒河街といった有名夜市もあるが、台北駅からも近く、ミシュラン掲載の店が目立つ寧夏夜市に今回は行った。
鶏肉飯のミシュラン掲載店は生憎定休日だが、同じくミシュラン掲載の牡蠣オムレツの店で。シンプルなんだけど凄く美味しい。

並んだけど回転は良かったし美味しかった。

 他にも大腸包小腸やスイカジュースを食べたらお腹が膨れてきたので、満足してMRTに乗ってホテルに帰った。そしてベッドに寝転ぶや否や、溜まっていた疲れのせいか一瞬で眠りについた。
 

☆エピローグ~帰国


目覚まし時計を使わず寝たので朝はゆっくりスタート。
本当は普段は貪欲に観光したがる自分だが、実は台北は何度も行っており、京都や奈良のような古都だったりでもないとなると、観光は若干ネタ切れ感があったので、その意味でもノンビリ疲れを取る事を優先したかった。台北ならまた行く事があるだろう。
とは言っても、ここは美食の国!まだ食べていない美味しい店はいくらでもある!その一つ、ミシュラン掲載店で大行列はザラな朝食店・阜杭豆漿にまず向かう。あまり遅出だとどんどん待ち時間が長くなるので・・・。並ぶこと30分強で。

豆腐なんだけど日本にはない、でも凄く日本にもあって欲しい味

日本人の口に非常に合う味だ。日本人も多く来ていたようで、そこらで日本語も飛び交っている。自転車で山中を走っている時には英語ですら話している人が少なかった世界だったので、昨日の夜市もそうだが日本語が飛び交っている台北は何となく安心してしまう。
 
かなり満足して、今まで行った事のない淡水を観光。
 
もともと台湾は大航海時代にヨーロッパ人に支配されていた歴史があり、あまり中華風って感じではないけど、歴史的にはすごい意味のあるスポット。
 
日本人の旧宅もある。やっぱり畳敷きが外国にあると無性に落ち着く。
 
この後は同じ地下鉄路線上にある新北投温泉へ。温泉というのも台湾の魅力の1つであり、自転車に乗った後は絶対に温泉と考えていた。
 
やはり首都から近い硫黄泉ということで、何となく草津温泉っぽい?
 
ホテルの日帰り温泉も悪くないとは思ったが、今回は瀧之湯へ。昭和天皇も入浴された由緒があり、近年リニューアル工事もしたそう。水着も要らず日本仕様で入れるし値段も格安なので、迷わず選んだ。
中は流石に撮影できないが、長野の渋温泉の外湯みたいな雰囲気。

你好って言うべきところを「すいませーん」って呼びかけちゃうほど日本な雰囲気。

 ぽかぽかしたところで、台北駅に戻る。実は台湾人の知人とこの機会に食事に行く約束をしていたので、牛肉麺の美味しい店に行って、楽しい時間を過ごしてきた。
 
知人との再会を誓って別れてからは空港に向かう。空港着後は輪行用段ボールを預けていた宅配通で段ボールを回収し、国際線輪行使用に組みなおす。そして、土産屋が閉店するまでは時間の許す限り土産を物色し、その後は遅い遅い出発時間までスマホの写真眺めて余韻に耽りながら待って搭乗。機内でひと眠りして帰国。帰宅後、箱の中の自転車の無事も再確認した。
 

そして半月が経ち、、本命だったトロフィーと賞状が家に届いていた。

あれ?トロフィーと思われるかもしれないが、9時間を切るとこれとは別のトロフィーも貰えるってだけで、個人的にはこれだけでも十分満足だ。
社会人になってもこんなチャレンジが出来たのは、周りの理解があってこそ。そういう環境に感謝しつつ、感謝を何らかの形で還元できるものとして、こんな一生の記念品を貰えたのを機会に、後に続いてチャレンジしてくれる人が少しでも出て下さるよう、こんな記事を書いてみる事にしました。
少しでも多くのサイクリストがこの記事を読んで下さって、一生の思い出としての海外ツーリングに挑戦して下さる事を願っています。

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