映画レビュー『タクシードライバー』

2019年、世間に大きな衝撃を与えた作品『ジョーカー』に大きな影響を与えた映画『タクシードライバー』。私もその衝撃を受けた1人として、視聴。

残虐さ、狂気、なんとも言えない後味の悪さはジョーカー以上だと感じました。

演技と見どころの多さと人物の掘り下げ的なプロットはジョーカーの方が上回っていると言える。

主人公トラビスの過去や人物像がジョーカーほど掘り下げられていない分、狂気は増しているのだが、納得感が薄い。それぞれの行動の理由や背景が読めてこない分、その怖さが薄い。

個人的には好きと言えるが、ジョーカーほどではなかったかなぁ。

音楽との非対称性などはさすがジョーカーに影響を与えた作品。ただジョーカーの方がそのイレギュラーさや、音楽の使い方はやはり素晴らしいの一言。

名優の演技はさすが、引き込まれる映画であった。 1976年の映画でありながら、古臭さは一切感じさせない。

むしろジョーカーを見る前に見たかった映画かもしれません。