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『コミュニケーションの質』が、世の中の本質的に求められてるものだと思うんだ。


フリーランスという働き方をするようになって、より感じることが増えたのは、人は論理では動かないということ。人が動く瞬間には、物語がその心に寄り添っていることがとても多い。

人の心にとどまる言葉とは。これから社会で必要とされるものとは。自分なりにまとめてみた。

01/技術とは、スキルとは

システムの世界では、論理性がとても重要とされる。アルゴリズムを考え、システムに対して、論理的に正しい動きを指示することが必要だからである。AというパターンのときにはBを動かす、AでないパターンのときにはCを動かす、のような司令を、プログラムという、経験ない人からしたら暗号としか認識できない文字の羅列を駆使して、出していくことが求められる。

だからこそ、技術書のようなものにはどのようにしたら、より簡単に、より効率的に指示を出せるかが書いてあり、システム屋自身のスキルの向上と言ったらプログラミング技術の向上が一番に頭に浮かぶ人も多いのではないだろうか。

ただ10年以上プログラムと関わり、世の中に色々なサービスを送り出してきたボクから見て、システム屋として最も求められているスキルはプログラミング技術の向上ではないのではないか、と考えるようになった。

02/仕事で求められる質とは

では最も求められるスキルとは何なのか。

それは、どの職場でも、どの会議でも、またシステム屋に限らず、働く人全員に求められる、コミュニケーションの質である。

システムを世の中に送り出すときに、一番重要視すべきなのは、顧客の求めてるものを形にすること、である。そこが本質で、うまくプログラムを書くことが大事なのではない。もちろん保守性やコストを考えて、最高のプログラムをかけるエンジニアは世の中で重宝されるわけで、それを否定するわけではないのは大前提ね。

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昨日、エンジニアの友人と話をしていたとき、社内での新人教育の話題になった。プログラムはかけるが、上司との意思疎通がうまく取れてがあまりに、埋もれてしまう新人をもっと活躍できるようにしたいと。

報連相がうまくできない、自分が何がわからないのか伝えられない。そんな時期がボクにもあったし、もちろん今でもまだまだ勉強中である。

03/周りにいたよく仕事のできる人

ボクが新人のころから、この人できる人だな、と思う人は、すべからず他人とのコミュニケーションが上手だった。頭の中を外界にアウトプットする。ただそれだけなんだけど、これは経験を積むか、意識的にトレーニングしていくことでしか向上しないと思っている。

大学時代に遊んでいて勉強ができないと言われていたけど、社会人になっていろんな人の架け橋になって、仕事を円滑に回し、社会で花開いていった人がたくさんいる。逆に勉強はトップクラスで常に上位だったけど、会社に馴染めず職を転々として迷走している(ように見える)友人もたくさんいる。

学校教育における勉強ができる、は論理性を持った回答ができることと直結していることが多い。人と人とのコミュニケーションは紙の上では表現できないからだ。机と答案用紙の前ではいつも一人だ。

そして論理性を持った回答ができると、それがテストの得点という数字になり、数字による絶対評価がその人の価値につながる。

しかし社会人になるとそれが一変する。仕事はひとりでは完結しない。必ず仕事の先には人が存在し、いろんな企業がいろんなニーズを抱えて、それをお金を出してでも解決したいと思っている。そしてそれは紙に書き出しづらく、会話の中で徐々に明確になっていくことが多い。

人の話をよく聞き、人の話を噛み砕き、人の話をブラッシュアップし、人の話を誰が見てもわかる形に表現できる。そんな人が取引先に対しても、もちろん社内においても、とても重宝されるのは至極当然のことなのかもしれない。

常に成長。求められる本質が何なのか、考え方や価値観をアップデートすることを怠らない姿勢を大事に、社会という荒波を乗りこなせる人に。




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