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202403_内省浪漫

今回は先月の振り返りを中心にしていきたいと思っています。

マイナーチェンジ

Panasonicの事例からちょっとした機能追加などだけで新製品を出していたことについて、顧客のためなのか、価格のためなのかという示唆があるものでした。最近、個人的にも、コミュニケーションを継続したいがために、とりあえず、機能追加できるものがあればという思考に陥りそうな時がありました。結果として、そういうことは、お互いのためにもなりませんし、さらには相手の時間をいただくような提案なり、再交渉であるなら、とりあえずの機能追加ではなく、きちんと顧客の何のイシューを解決できるものなのかは向き合っていく必要があるかと思います。

ケミカルリサイクル

ネステの事例から、プラスチックのリサイクルでは、同質の材質であるメカニカルリサイクルから、異質の材質でもリサイクルできるケミカルリサイクルへの移行の話がありました。サステナブルの話としてはもちろんですが、対象市場の拡大にもつながり、それにより持続可能性が高まるのかと思います。

チャーン

マラソン需要を持続的に高めていくことに対してさまざまな取り組みのお話がありました。
マラソンなど、健康のために一歩踏み出したような行動をどう持続させていくかのインセンティブ設計などはとても大切かと思います。昨今では、紅麹サプリなどの問題でも考えることが多かったです。
サプリメントなども、健康のために意識した結果、購入し服用するに至るという、健康のための一歩を踏み出せているかと思います。しかしながら、現状、サプリメント市場は個人や企業のリテラシーに依存する仕組みとなっており、そこには改善すべき何かがある様に思います。

マラソンも過度では健康に害する可能性もありますし、ウルトラマラソンなどまでいくと健康のためかは難しいところがあったりもするかと思います。
どの様な行為もリスクベネフィットを自身の生活に組み込んでいく際にどう落とし込んでいくか、それを個人だけに委ねるのは現状の教育・医療体制では限界がある様に思います。この様なテーマは個人的には今後も向き合い続けていきたいなと思います。

Einride

自動運転電気トラックをハードを安く売るというよりは、トラックの運用コストを下げるためのびじねすとしており、ハードとしては、コモディティ化していくに従い価格は下がっていくため、ソフト面での長期的な収益性を見据えているというお話でした。
誰でも作れるものになってくると、やはり、モノを売ってるだけだと限界が来て、コトをどう売れるかが、参入障壁となりうるのかと思います。便利そうなモノをただ売っておしまいではなく、モノを買ってもらうことでどのような体験から価値を感じてもらえるかの設計が大事なんだろうなと思います。

カスタマーサクセス

宮田昇始さんのブログなどから、SaaSでのカスタマーサクセスの在り方について学んでいました。
個人的な振り返りとしましては、SaaSでは、売り切りモデルとは違い、契約時でのプロダクトやサービスはその時の期待値の最低限であり、その後のコミュニケーションを通して、一緒に成長させていていくのがカスタマーサクセスの一面でもあるのかなと思いました。
ただ、N1に振り切りすぎると、個別カスタマイズのオンパレードとなってしまうため、そことの向き合い方が大事で、いかに抽象化と具体化を繰り返し、一丁目一番地に実装すべきものはどれかのニーズの中のバーニングニーズをどう抽出していけるかが大事なポイントなのかなと思いました。

生活者インターフェース市場

生活者インターフェース市場はこの時初めて知りましたが、要はデジタルが当たり前になってくる中で、思わぬ接点が今後増えてくるだろうということだと思っています。
いろんな接点が増えてくる中で人は、どんな時に健康を意識するのか、予防に興味を持つのか、そのようなことがわかってくると、現時点では考えられなかったような健康生活などが広がってくるのかなと思います。
また、ペインの話にもつながりますが、ペインは強弱と頻度で分けられるという視点のお話がゼロトピでありました。予防医療におけるペインとはどういうもので、その強弱や頻度はどう表現されるべきか、この辺りの解像度が低すぎるので、もっと考えていけたらとは思います。
現状、喫煙者は、肺炎になった時に禁煙を決意する場合もあり、いかに将来のリスクを割り戻して今に自分事化できる機会を作れるのかどうか、肺炎にならずとも決意できるものがあるといいのではと思います。

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