ものづくりワールド2024名古屋レポ

ごきげんよう、おつかれさまです。
今日は展示会に行ってきたので、そのレポートを記載していこうと思います。もちろん社内情報は触れないように、展示会の内容だけをさらりと。

ものづくりワールド名古屋

行ってきた展示会は、ものづくりワールド名古屋です。

 リンク先の名古屋はすでに2025に変わってますね。

 4月の名古屋から始まり、6月東京、10月大阪、12月九州と日本各地を回ります。少しずつ展示が変わると思いますが、機会と興味があればぜひ参加いただければと思います。(展示会参加推進派)

セミナー参加

 今回ちょっと時間が確保できたので、セミナー参加してみました。
 受講したのは、ミスミさんの「製造業DX 新たな価値創造への挑戦」

 正直なところ、知ってる情報をまとめて言語化された、具体的な固有名詞や数値で肉付けされた感じでした。

覚えてる内容としては、
・90年代と比べて、現在は労働人口が半減している
・働き方改革で一人当たり労働時間が減少している
 (24時間戦えますか?リゲイン鬼残業によるカバーができない)
このダブルパンチで日本全体の労働時間が著しく減少している。
製造業で時間がかかっているところは何か、と考えると、DXしきれてないボトルネックは調達の部分。
二次元図面にばらして、見積依頼して、回答を待ち、発注して加工
これらを時短できるのがmeviyであると。

実際に使っている身としては、
2次元バラシ
 それほど恩恵がない。CADに慣れると爆速でバラシが完了する。meviy画面内で公差を追加したり、材料を設定したり、そのレスポンスを待つ時間のほうがストレスであり、(体感的には)時間がかかる。
 あとちょっとわかったのは、このバラシの時に設計チョンボを結構見つけている。タップのつもりだったのが通し穴だったり、面取り忘れてた!とかチョコチョコ見つかってる。これがなくなってしまうのは実は損失ではないか、と思う。
 付加価値として、アセンブリをmeviyに上げると干渉チェック、穴径間違い、ボルト長さ最適化と欠品チェックをやってくれんか、と思う。有料プレミアムユーザー向けでも良い。会社が払うし(おい
見積り
 これが恐ろしく役立っている。金額が即日わかり、型式もすぐ発行される。なにより加工可否がその場でわかる。強力な恩恵を受けている。
 従来の加工会社に出すと、見積に1~2週間かかり、たまに何個か「加工不可」と返ってくることがある。加工不可になる設計するのが悪いのですが、それがわかるのに1~2週間かかり、再設計して見積するとまた1週間追加となるわけです。
 これが当日、1分ほどに時短される。長くても翌営業日回答。これは相当な時短になっていると思う。このために上記2次元バラシのストレスなんて吹っ飛ぶわけです。
発注、加工
 加工の時間はたぶん早い。そして、最近は特急、通常、長納期と3~4段階に分かれて金額見積もってくれるので助かる。特急は正規ルートだとありえん速さだと思う。過去は社内の加工屋に「見積書も発注書も後でいいから、まず加工して!お願い!」という特殊の場合にできる速度だったりするわけです。(上記コンプラが怪しい例は妄想ですので)

 セミナーを聞きつつ上記のことを考えて、meviyの大義は「製造業全体の時短」であると知りました。

 ミスミ以外の加工業者、注文取られて死ぬじゃん、という話も出そうですが、これは以前いろいろ聞いた内容から、そんなこたないと思ってます。
 ミスミさんは協力会社として社外加工業者と契約を広げています。自社内で全ての加工はできない、という判断ですね。ミスミがいったん受けて、協力会社が得意なアイテムをそれぞれ割り振るという、商社の能力をいかんなく発揮するわけです。パートナー企業は得意な加工が安定して来る、ミスミは仕事が捌ける、発注側は依頼先コントロールの手間から解放、と三方良しとなる、のが理想。理想に近づいてる感じはあります。

 というのを考えつつ、セミナーを聞いておりました。
 すでになくてはならない会社さんですが、さらに重要度が増しそうです。

展示会

3Dプリンタ動向

 例年よりも金属3Dプリンタが目立って増えてきた気がします。今回特に目に付いたのは、銅を3Dプリントするサンプル。冷却管や熱伝導を目的とした部品のようです。確かに、今までにない形状の管が自由自在に作れそうで、未来が大きく変わりそうです。
 逆に減ったのはステンレス、チタンと言った難削材料。削りにくいから積層して形を作ろう、としてたようですが、今年は銅に置き換わった印象を受けました。
 別ブースでは、チタン加工得意です!という企業もいて、3Dプリンタで作るより得意な企業さんにお任せしたほうが良い結果が出そうな気がします。

 樹脂フィラメントはほぼ見かけず。長鎖カーボンフィラメントはちらっとありました。
 印象に残ったのは、再生材、リサイクル材をペレットに戻すリサイクルペレット。SDGsとかエコとかそういう観点で必要なようです。
 隣にはフィラメントでなくてペレットでのFDM方式の3Dプリンタでした。
 フィラメントの性能向上競争はすでに他社や民生品でさんざんやられているので展示会で言及するものではなさそうです。

 プリンタ本体は、金属のDesktopMetal、大型のストラタシス、FlashForge、ちらっと見たUltimakerあたりです。単価をアゲアゲにして、小型なFDMは民生品でええやろ、という時代のようです。逆に言うと民生品でも十分スゴイ能力を持っているようです。

協働ロボット(Cobot)

 協働ロボットは、URをたくさん見かけました。が、以前の展示会と比べると数は減少した印象です。ロボット展の記憶と混ざってるかもしれません。
 ユーザーが協働ロボットの実態を知り、幻想を打ち砕かれているのかもしれないな、と思いました。
 また、60万円代~と記載あった協働ロボットを見かけました。URだと200万円~なので、初期コストは約1/3になります。ついに協働ロボにもデフレの波が来たかもしれません。

ロボット用ハンド

 サードパーティがUR用電動ハンドをたくさん出してるかなと思いましたが、特に多くはありませんでした。見かけたのは2社くらい。
 コロナ前は各社いろんな電動ハンドを出して、UR直接取り付け可能とうたっていました。
 新製品としてアピールするものがないのか、既製品として定着しているのかどちらかですね。たぶんカタログにたくさんあるのだと思います。

 ロボットハンドつながりで、チャック爪にセンサを埋め込んで、箱にたっぷり入ったボルトをピックアップするデモをやっていた。「協働ロボットでビジョンレスバラ積みピッキング」です。目隠しで、ボルトが入ってる箱に指を突っ込んで、1個拾い上げるイメージ。
 アプローチとしては面白いし、実現した技術力の高さスゴイ。
 他ブースではロボットピッキング用の無限フィーダーなども展示してあり、ねじピッキングならそれのほうが優れていそうな気がした。
 対象ワークによって手段を選べるので、これらは覚えておかねば。

製造DX、設計製造ソリューション

 このキーワードの展示会会場を見ると、2次元図面をデータベースとして活用!クラウドに入れて活用!みたいな資産としての2次元図面を活用しましょう、というものが目立ったように思います。
 meviyでは2次元バラシをなくそう!とがんばっている一方、紙図面を活用しよう!という勢力があり、どの工程にいるのかで意見が分かれそうです。

はい、今日はざっとこの辺です。
時間があれば追加していきたいと思います。

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正直、下記内容は特にはありません。

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