正当性の窓(ヘブライ語:חלון הלגיטימציה)の使われ方

1.イェディオット・アハロノットの電子版「ynet」、2023年10月14日、ロン・ベン=イシャイ記者による記事「ガザへの地上戦開始が近づいている。米国が我々に提供する防衛」より
https://www.ynet.co.il/news/article/s1ktu0vzp
「イスラエル国防軍は、ガザにおける効果的な攻撃を実行するためのできるだけ幅広い「正当性の窓」を提供するために認知分野で取り組んでいる。この「正当性の窓」は、軍がガザ地区に入る際の戦闘方法や手段を使用するための時間と承認を軍に与えることを目的としているが、空軍の攻撃に苦しむガザ住民の画像が西側に伝わるにつれて、この窓は小さくなっている」

2.ラジオ番組103FM、2023年10月15日、イスラエル外務省リオール・ハヤット報道官のインタビューでの談 
https://www.maariv.co.il/news/politics/Article-1044957
「外務省の目的は、イスラエル政府の重要な政治的決定のために、今も存在し安定している正当性の窓を維持することです。確かに、反イスラエルの勢力は存在したし、残念ながらこれからも存続するでしょう。しかし現在彼らは少数派です。私達は現在、幅広い国際的支持を得ています」

3.イスラエル政府HP外務省、2023年11月12日、デンマーク外務大臣との会談におけるエリ・コーヘン外務大臣の談
https://www.gov.il/he/departments/news/first-solidarity-visit-by-danish-fm-to-israel
「10月7日の虐殺以来、世界はイスラエルが誰と対峙しているのかを理解しています。赤ん坊、子供、女性、高齢者を殺害、強姦、誘拐することをためらわないISISよりも悪質なテロ組織と対峙しているということを。
世界各国の継続的な支援により、イスラエル国とイスラエル国防軍は、ガザ地区でハマスのテロリストに対して行動するための国際的正当性の窓を(開くことを)可能にします」

4.激動の10年:レバノンの政治2006-2016、ベネデッタ・ベルティ国家安全保障研究所研究員
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.inss.org.il/he/wp-content/uploads/sites/2/2017/05/Memoranda_silent_8-Berti.pdf 
98ページ下から2行目~99ページ目4行目まで
「ヒズボラの正当性の窓は、シリア内線に干渉し始めた時に閉ざされた。この展開は彼らの政敵たちの「手袋を脱ぐ」結果となった。2011年以来、この組織は「レバノンの守護者」としてのイメージとシリア内戦において増大していく役割と関与とのバランスを政治レベルでとらなければならなかった。このレバノンの組織は、次第にアサド政権にとって必要な戦力増強剤となり、シリア大統領の戦争戦略の重要な要素となっている」


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