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彼女に仕事の依頼をしなかった理由

デザイナーの「仕事」って、インターネットに書かれていないことがとても多い。
もちろんデザイナーに限らずだとも思うけど。

単純に「素敵なデザイン」を作ればいいというよりも、要素を適切に相手に届けるのが目的になることが多い。
そしてクライアントの意向や条件によって「できること」は変わってくる。

例えば、とあるキャンペーンに当選した人に、当選商品を送るための段ボール印字部分デザインの仕事。
段ボールのデザインって色数や印刷面の広さに制約があったり、コストが大きく変わったりする。
よくある茶色いクラフト段ボールに淡い色で印刷すると視認性が下がるので、白インクにしたいけどそれはコストが上がるとか、白を引いてから重ねて刷ると2色扱いになるから結局黒がベストとか。

クライアントや印刷現場のいろんなことを擦り合わせて、実際のモノが出来上がる。
商業デザインのお仕事に関わるようになって20年近く経つので、そういった事情はどの現場にもあると思っている。

学生の頃からの知人が「仕事がない」と相談してきたことがあった。

で、先述の仕事が続いてるときだったので「こういう仕事あるけどよかったらやる?」と聞いてみた。

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