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旅と複業の両立

先日の5日間の福井旅のことを思い出している。本業のデザインのお仕事も営業しつつ、『つるし柿』という、今庄の名物を仕込む『複業』をするために、南越前町に滞在していた。


柿を「もぐ、剥く、燻す」。

実際に『複業』をしてみるまでは、正直簡単な作業だと思っていた。

柿は剪定しないと枝がどんどん上へ伸びていく。滑りやすい幹にハシゴを立てかけ、安全ベルトを装着して登り、竹竿で収穫するのだ。上を向いてばかりいるので、肩と腕が重くなる。枝にぐいっと竹竿を当て、くるっと竿を捻って枝を折り、実をそうっと収穫する。体力が有り余っているわたしにも、かなりの重労働。


柿の実を剥く。ヘタについた枝はT字に残し、ヘタのヒラヒラを取り、刃のついた竹のヘラで剥いていく。剥くのはコツを掴むと楽しくなってくる。ひたすら剥き続ける。


剥いたら柿縄にヘタのT字を通し、5つずつぶら下げる。これを太い竹竿に渡し、炭火を燃やした柿小屋に吊るす。

炭は毎日絶やさない。小屋の温度を30度〜40度に保つため、ときどき様子を見に行き、温度が下がっていたら薪をくべる。竹筒で息を送り、火を強める。

ここまでの作業でも、つるし柿工程のほんの序盤だ。身を揉んで、身とタネを剥がす『タネワリ』の作業。熱湯に浸けて天日干しという工程も待っている。

毎日柿のことを考えていたし、想像以上に複業は難しかった。『ナリワイ』とする以上、体験ツアーでなく、労力として必要とされたい。


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