晴天の自転車専用レーン

2021年5月19日。
会社にはもっぱら自転車で通勤している。片道15キロほどだが、その間に車道を走ることはほとんどない。あったとしても自宅と会社近辺の脇道だけであり、走行の大半はニッダ川沿いの自転車歩行者道が占めている。車にひかれるリスクは低い。

同じことは10キロほど離れた街中に行く場合にも当てはまる。マイン川の両岸に自転車歩行者道があり、行きは右岸、帰りは左岸といった具合に使い分けることができる。どちらの道も風景を楽しめる。
市街地を抜けて街中に出ることもある。車道の大半は車の通行量が少なく、速度も30キロに制限されている。街中に近づくと幹線道路を走ることになるが、認知効果を高めるために赤で塗られた自転車専用レーンがあるため安心だ。赤いじゅうたんの上を走っているような感覚になる。

ドイツは自転車大国であり、保有率は2019年時点で78%に達した。コロナ禍で人気が一段と高まったことから、現在はさらに増えているとみられる。コロナ禍の終息後も自転車を積極的に活用したいとする人は多い。自転車は温暖化防止に役立つ移動手段だという事情もあり、当局はインフラ整備や購入補助金などを通して普及に努めている。

晴れた日の近場の移動の際に自転車を利用することはお勧めである。適度な運動になるうえ、空気の肌触りや香り、鳥の声を感じることは何とも気持ちが良い。デメリットはないと思う。

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