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【アイスクロス長野編④】ちょっと脱線、用具とレースランク変更。

さて、前回の終わりいよいよレース本番へ!!

なんて書いてみましたが、少し脱線します。

アイスクロス用の道具を変えてみました。

オーストリアのレースで初アイスクロスを体験した筆者は、ハード面の準備を痛感しました。

フルフェイスゲージフルシールドは自分の息で曇って、前が見えない。寒いとそのまま凍ります。オーストリアで曇って凍って全く見えないコースは怖すぎた。セクション(段差)見えない。状況わからない。

こうゆうの↓↓


Amazonで中華製のケージを購入しました。


前から顔にアイスホッケーのパックが飛んでくるとこもないので、強度はあまり求めませんでした。結果的にいうと使えましたが、ネジがきちんとセンターで止まってくれませんw なんか曲がってます。ちゃんとしたのを買ったほうが良いと思います。

ちなみに海外の選手はホッケーのヘルメットもいますがモトクロスなどのヘルメットをかぶってる選手が多いです。

アイスホッケーヘルメットの場合はスキーのゴーグルを併用して目を保護しています。

・待ち時間めちゃくちゃ寒い。

アイスホッケーであれば、基本が室内です。室内ということがどれだけ良いことがアイスクロスを初めて痛感しました。風がない、寒いけど室温は一定、採暖室がある・・・・アイスクロスは外です。風吹きます。雪降ります。待ってる間、凍えて身体が動かなくなります。

今はいろんな防寒グッズがあります。

筆者が導入したのは靴下だけなんですが、それはそれは、大活躍します!スキーやスノボ、バイク乗りホッケープレイヤーなんかにもおすすめです。(耐久性は高くないので消耗品だと思います。)マサさん情報ありがとうございます! 次はジャケットを買いたいと思ってます。


・スケートのエッジ

正直エッジに関して詳しくないですが、アイスホッケーで使用するものとは別にアイスクロス用を用意しました。アイスホッケー用はターンやストップをする際、氷に食い込むよう真ん中が高くなっています(半月状になっていると思ってもらえれば)。しかしアイスクロスの場合は傾斜があるため、半月状の形状だと前方向に転んでしまいます。よりスピードスケートに近いようなフラットな面を多くした形状で用意しました。

スケートエッジのメンテはメジャースケートにお願いしました。

最近千駄ヶ谷に移転したそうです。

そんなこんなで色々、オーストリアで学んだことから用具を変えて試していきます。試していきますと言っても、練習ができるわけではないので、ぶっつけ本番使用! 

アイスクロスって、こんな感じ。

試行錯誤とアップデートを繰り返して楽しめる人にはオススメです😂


レースランク変更の話

2019-2020シーズンの日程が発表された時、日本で開催されるレースは1000(世界選手権)と250のレースでした。

この数字はレースのランクを指しています。
以前も少し書いたことありますが、

ATSX「100」・「250」・「500」・「1000」

4つのランクに分かれ、100国内規模〜1000世界選手権と数字が上がるほど、大会の規模、長さ、難易度、参加基準、獲得できるポイントが上がります。

これは恐らくですが、100のレースは国内向けなのでワールドチャンピオンシップの対象からは外れます。

※実際には正式なレースであれば、ポイントが獲得できますので、世界ランクや世界選手権の出場に影響はします。

ワールドチャンピオンシップ(各シーズン)の優勝と世界ランキングは同じではないということになります。

たぶん。(あまり詳しくわかっていない部分もあります

前述の通り、日本で行うと広報されたのは250のレースでした。

ですが、実際に行われたのは100のレースです。

なぜ、250→100になったかとゆうと、コースの総距離が足りなかったのが大きな原因です。

100のレースと250のレースでは選手にとっては訳が違います。
ワールドチャンピオンシップに関係あるかないか、獲得できるポイント数も違います。

›シーズン中ワールドワイドにレースが開催されるため、シーズンイン後、自国に戻ることなく、世界を転々とする選手が多いです。

長野のレースの前がロシア、長野と同時期にカナダでも250のレースが開催予定でした。しかし、長野とカナダの後に横浜が控えていたため、ロシア→日本(長野→横浜)という日程を組んでいた選手もいたと思います。

しかしながら実際は長野のレースは250から100へ直前に変更となり、ワールドチャンピオンシップからは外れることになりました。これにより予定変更した選手もいたでしょう・・・

各選手がそれぞれの仕事をしながら、休みを使い、長野の山に通い詰め、昼夜問わず作業を行った結果なのですが、元々の予定どおりに開催できませんでした。(ここに関しては携わった各選手それぞれの思いがあると思いますので、このくらいにします・・・・

100のレースになったことによって

250のレースが100になったことによって、不謹慎ですが、個人的には悪いことばかりではありませんでした。私のシーズン目標は「日本代表として自国開催の横浜に出場する」でした。

横浜に出るためには以下の条件にて推薦すると日本協会から広報されていました。

簡単に説明すると・・・

1.世界で64位
3.昨シーズン500で15位(レース合計)
4.昨シーズン250で15位(レース合計)
5.今シーズンの500か250で3位もしくは100で1位
6.上記を除いて日本ランキング2位以内
7.上記を除いて日本ランキング7位(実質9位)以内

筆者が出場するには長野大会が終わった時点で9位以内に入っている必要がありました。
この順位は過去一年分のレースのポイントを含みます。昨年海外のレースに出ていた選手はポイントが引き継がれている人もいたため、筆者は圧倒的に不利でした。(初年度から世界選手権を目指すもの・・・なんですが。)

250のレースでも3位に入れば初めて参加した選手でも世界選手権に出れました。かつ250のレースのほうが多くポイントが取れます。

前述で日本に長く滞在する外国選手がいる可能性もありましたが、日本でのレースは昨年も中止になっているなど、不透明な部分も多いので、レース開催が確実なカナダを選ぶ選手もいるとも予想していました。
海外選手が少なくなると日本人選手の順位によっては、長野のレースだけで筆者のポイント数を抜かされる可能性も大いにあります。(それを避けるためにポイントの多く取れる500のオーストリアに出場していました)

100になったことにより、大量ポイントゲットされる可能性は少なくなりました。(少し目標に近づいたと言う安心)

もちろん、このマインドに賛否はあるかもしれませんが、目標達成には必要なことでしたし、これも結果論でしかありません。

いずれにしてもコースづくりで色々葛藤がありながら、レース本番を迎えます(次回から本当にレースにはいっていくよ!!!!)

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