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スマホレンズで日常を綴る

こんにちは、むろふしです。
写真を始めたいけど一眼レフカメラは高くて買えない…そんな方に向けて、スマホカメラで使える私なりの撮影テクニックや考え方をご紹介したいと思います。


基本設定

まずはカメラの設定を確認してみましょう。
カメラアプリを開いて「グリッド線」が表示されているか確認しましょう。この線は被写体(撮りたいもの)の収まりの良さを確認するために必要になります。もし表示されてない場合はカメラアプリの設定から表示するようにしましょう。

画面を9つに分割している線が「グリッド線」です。

⚠まず気をつけること⚠

撮影するときには基本的に水平を意識しましょう。
人間の目は肉眼で多少傾いていても水平に補完できますが、写真はそうはいかないのです。水平が取れていると、安定感がありバランスが崩れない写真になります。
水平かどうかはカメラアプリの設定から「水平器」をオンにすることで撮影中に確認できます。

アングルを変えてみる

普段の目線で撮る写真(アイレベル)以外にも
・腰の位置(ウェストレベル)
・上から見下ろす「ハイアングル」
・下から見上げる「ローアングル」
があります。いつもと違う視点で撮ることで迫力や面白さが増します。

スマホカメラの特性

実はスマホカメラはとても「クセが強い」です。
一般的なスマホカメラは焦点距離が23mmほどに設計されており、かなり広角(広く写せるような画角のこと)になってます。実はこの「広角」であることにクセの強さが詰まっているのです。

広角の特徴

広角であることは
・接近して撮影できる
・被写体から距離を取らなくても広く写せる
というメリットがあります。しかしデメリットとして
・画面端の歪み
・人の目では違和感のある遠近
が出てしまいます。
特に風景を撮影するのに広角レンズは優秀ですが、人物撮影の際はデメリットが多いです。しかしデメリットを正しく理解すれば使いこなすことも可能です。

広角のデメリット

歪みとは…?と思いますが、スマホで写真を撮ったことがあると必ず見たことがあると思います。特に分かりやすいのは自撮りカメラの集合写真のときです。
画面中央の人に比べ、画面端の人の顔が大きく歪んでいるのを見た事はありませんか?これは広角レンズであることが理由になります。スマホで撮影する際には画面端に人の顔を置かないことが重要になります。特に画面中央は広角レンズでも歪みが少ないため、人物撮影をする際は画面中央に人の顔を配置しましょう。

もう1つのデメリットとして違和感のある遠近と書いたのですが、これも人物撮影をする際に大きく関係してきます。
下記の画像をご覧下さい↓

画角による遠近感の違い
(画像出典:Japancamera 写真で太って見えるのは、レンズのせい? 顔の形と焦点距離の関係の分かる作例 )

お分かり頂けたでしょうか、先述した通りスマホのカメラは23mmの広角で設計されているため、画像の左上、左中央の顔になります。しかし人の顔を肉眼で見ても、奥行感のある歪みはありません。これがスマホカメラと肉眼で見る人の顔の違いになるのです。

デメリットを乗りこなす

では、人物撮影の時に歪みを出さないためには
・「画面中央に顔を配置する」
・「ズームする」
この2点が大事です。そもそも歪みは「広角だから」発生するのでそもそもズームすれば歪みが無くなるという訳です。
どれくらいズームすればいいの?と思いますが、おおよそ2倍ズームすれば歪みは解消します。23mmの画角が2倍で46mmになり人の目に近い標準的な画角「50nm」に近づくためです。

iPhone15ProMaxの凄さ

iPhone15ProMaxの望遠レンズは120mm(スマホ約5倍ズーム相当)と優秀なレンズを搭載してます。望遠レンズで撮ることで
・背景のボケ
・圧縮効果
をより引き出せます。iPhone15ProMaxをお持ちの方は望遠レンズをお試しください。

おさらい

  • グリッド線で被写体の配置をバランスよく

  • 水平を意識する

  • アングルを変えてみよう

  • 光の当たり方を意識しよう

  • 人物撮影はズームしよう

  • 広角の時、人の顔は画面中央に配置しよう

いかがでしょうか
これらを意識するだけで写真はグッと良くなります。
それでは、以上のことを写真に落とし込むとどうなるか、作例と共に見ていきましょう。

実践編

作例①

105mm  1/125s   F4.0  ISO800

水平を確認する方法はカメラ内の水平器以外に、建物の柱などが参考になります。
カラフルなお土産が写真の情報量を増やしつつ、人は黒服なので中央から少しずれていても目立ちます。
最初にどこへ目が行くか意識してみましょう。この場合は「お土産を選ぶ人」へ向くはずです。メインとなる被写体「主題」は目立つよう工夫してみましょう。(配置や色やボケなどで)
また、主題のサブとしての被写体「副題」はこの場合お土産となります。
この写真はお土産コーナーの一つ上の階で撮影しています。手前と奥行きが俯瞰構図だと強調できているのもポイントです。

作例②

43mm  1/50s  F4.0  ISO140

後ろから食べ物に自然光が当たる環境で撮影しています。どうすれば光を当てられるか、被写体を窓側に動かす、当たる面に移動するのも一つの手です。光が当たることで食べ物の照りがより美味しそうに演出できます。
机の角に置いたため、余計なものが映らず主題に目が行くはずです。この場合、「副題」は「地面に伸びる光」です。
一枚目はお土産の情報量が多かったのに対し、二枚目は食べ物以外の情報量を減らし、より注目してもらえるようにしています。
食べ物をよりくっきり映すには、下からのあおり構図よりも少し俯瞰したほうがピントの合う範囲が増えます。ピントの合う範囲は「面」で捉えられるように意識してみましょう。
また、レンズに光を拡散させるフィルターを着けています。スマホで再現するならば、サランラップをレンズ前に巻くと似たようなふんわりとした写真になります。

最後に

後半は少し難しい話をしてしまいましたがいかがでしたでしょうか、スマホカメラでも一眼カメラでも使える撮影テクニックや考え方を紹介しました。
iPhoneを使っている方は「Live Photos」モードで撮影した写真を編集したときに使える「長時間露光」を使うとより写真の幅が広がると思います。

他にも撮影テクニックや考え方としては、Instagramで色々な写真を見てどのように撮られているか考えるのもきっと勉強になります。
この記事でスマホ写真を始めるきっかけになれば幸いです。ありがとうございました。


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