地方は会務が大変、は実際どうなのか #030
最近、鬼のように起案する毎日でした。1週間でトータル3万字くらい書いてます。うっかり締切を勘違いしてしまってギリギリになってしまった自分が悪いのですが…
いったん落ち着いたので、noteを書いてみます。
地方単位会の弁護士は会務が大変、というイメージがあると思うのですが、私の雑感をまとめてみます。
私と会務
そこそこ多重会務状態になってしまっているけれど、業務やプライベートを犠牲にする程にはやっていない、という感じです。
私の所属単位会では、登録のときに複数委員会に所属することを求められるので、最初から複数委員会に所属しています。
さらに、委員会から派生してできたPT的なものにも入ったり、先輩弁護士から日弁連の委員会の委員を交代したりする(そしてそこでも派生してできたPT的なものに入ったりする)ので、現状いろいろなところに所属している状態です。メーリスでいうと10個くらいは入ってます。。
ただ、実働に関しては、最初の頃は皆勤賞で積極的に関与していましたが、ここ最近はコアメンバーとして動いているのはごく一部の委員会のみになっています。
これは、独立した同期が「最初の1年くらいしっかり出れば『会務もちゃんとやる人』という印象がつけられるので、最初だけがんばって出ていた」的な話をしていたことによる影響が大きいです。
私も実際、最初の1年は所属委員会には結構な出席率で参加し、会務で募集される様々な機会(外部セミナーとか、執筆とか)に進んで応募してました。その結果、一応今でも割と会務をちゃんとやる若手(から中堅に差し掛かりつつある者)として扱われている感じがします。
たまに、自分がやりたい企画はあり、しゃしゃり出ることはあるのですが、そんなときにも、一応今でも割と会務をちゃんとやる若手(から中堅に差し掛かりつつある者)としての扱いを受けていれば、煙たがられずにいられることが可能です(と、思っています)。
支部のよいところ
私が事務所を置いているのは支部所在地です。
定例委員会がオンライン化して支部会員が出やすくなったとはいえ、やはり会務は本庁所在地の人たちが中心に動いている感はあります。
会務をやってると、望むと望まないとにかかわらず、上の期の弁護士から雑務を振られます。それが仕事につながったり、良い人間関係につながるので、悪いことばかりではありません。しかし、私はほぼ平日9-18時しか働いていないので、会務に充てられる時間は多くはありません。
しかし、支部にいると、物理的にも心理的にも距離感があるので好都合なことが多いです。
他方、本庁所在地で働いていて、若くて結婚していない、とかだとなかなかそうはいかないと思います。かなりの確率で会務をどんどん振られて、どんどん色んな会務に引き入れられてしまうので、永遠に会務が大変な状況から抜けられなさそうです。
若手は会務をやるべきか
私の所属会ではなかなか若手が会務に出てこないので、私と同じかちょっと上くらいがまだまだ現役で実働しつつ、委員長にもなり始めているといった感じです。
当然、若手に対する「会務やれ」圧力は強いですが、そうはいっても若手もいろいろ大変ですし、会務をやるメリットがなかなかわかりづらくなっているので、なかなか参加させることに苦戦している状況です。
私は、いろんな弁護士と関わりを持てるのと、会という器でしかできないこともあるので、会務は継続的には関わっていきたいと考えています。
特に独立して仕事をしていると他の弁護士との関わりが持ちづらく、自分の知識や経験レベルがズレていないかを確認する機会が無いので、他の弁護士と関わりを持てる機会は重要だと考えています。
また、万が一懲戒請求されてしまったときにも、明らかにこちらに問題がある場合は別ですが、会の人間関係次第で処理が違ってくるような話は聞きます。
また、ある程度外部を巻き込むプロボノ的な活動や外部から講師を呼ぶ勉強会は、弁護士や事務所単独ではできなくても会という器を使ってできることもたくさんあるので、その点もメリットはあると考えています。
このあたりにメリットを感じることができれば、若手のうちに会務をがんばっておくのもありかな、と考えています。
ただ、前記のとおり人によっては会務過多のループから抜けられないこともあるので、立地や事務所の意向、家族の状況など、会務に力を入れられるのは、ちょっと会務と距離を置ける理由がある場合に限る、といった留保はつくかな、と思ってます。
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