ヨガと中華人民共和国共産党と私-3

チベットを題材にした「クンドゥン」という映画があります。

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チベットの最高指導者であるダライ・ラマ14世が、インドへ亡命するまでに至る半生を描いた伝記映画。
日本公開時、単館系ミニシアターで鑑賞しました。

そこに描かれていたのは、私の知らないことばかり。
知らないことだけが描かれていたとも言えるほど。
中国の歴史教科書では教えてくれない中華人民共和国、共産党軍の歴史、
チベット仏教のこと、チベット僧侶のこと、
そして、初めて知る「チベット解放」とは名ばかりの侵攻の事実…
しばらくは食事が喉を通らないほど、ショックを受けました。

こんなことがあっていいのだろうか、、、
これって明らかに侵略戦争でしょ。
どうして国際社会は黙っているの?
なぜみんなは平気でいられるの?
国共内戦や文化大革命など、悲惨な歴史を繰り返している中国だけれども、それらは内政であって、「チベット解放」という名でチベットで行われたことは明らかに対外的破壊行為…

当事者であるチベットの人たちの苦悩を思うと、ほんとに心苦しく、、、
その思いは、映画を見て、チベットの実情を知った20数年を経過しても、一寸も色あせることなく、目を閉じると、あの映画の情景が浮かぶほどに強烈なインパクトを私に残しました。
解放軍とは名ばかりの野蛮で無知な軍隊が、チベット仏教の高僧たちを殴り、拷問し、文化や歴史を徹底的に破壊するあの光景…

そして、私の目の前にいるOMヨガの先生は、そのチベット侵攻時にチベットを脱出し、その後、アメリカでチベット仏教に基づいた瞑想を広めたリンポチェから、瞑想を学んだというのです。

なぜ、、、
こんな結び付きで、ヨガとチベット、中国が私とつながるだなんて。
世界はつながっている。
つながっているといえども、こんなつながり方で巡ってくるだなんて。

そのリンポチェの苦しみを思うほどに、その教えがとても尊く、これからもずっとずっと、大切にしていかねばならないことを深く思うのでした。

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