映画「タレンタイム」
金沢が誇る単館系シアター シネモンドにて、鑑賞してきました。
今から26年ほど前の大学時代のある日、
中国系の講義でスペシャルゲストが登場しました。
中華系マレーシア人留学生の彼女はなんと、日常で10以上の言語を操るという、マレーシアの多言語社会、多民族国家っぷりを知るのに十分な存在でした。
強烈な印象のマレーシアの人々、次に出会ったのは中国の厦門大学にて。
友人が留学している寮に空きがあり、1週間近く彼女たちと同居させてもらいました。
マレーシアの華人である彼女たちは、私の知っている中国人たちとは異なる物腰の柔らかさ!
チャーミングな彼女たちにすっかり魅了され、私のマレーシア熱は増すばかりでした。
生まれ変わるなら多様性が許される、こんな多民族国家に生まれたい。
老後に暮らすなら、こんな穏やかな人たちがいるところで過ごしたいと思っていたのですが、、、笑
さて、映画の話。
内容は、マレーシアそのものな混沌ぶり。
マレー系、中華系(特に広東省、福建省、客家)、インド系(タミル系多し)が仲良く暮らすイメージは幻想なのか?!
英語が共通語だけど、民族ゆかりのことば、方言もよく使う。
映画の中で聞き取れただけでも、英語、マレー語、タミル語、広東語、普通話(標準中国語)と五言語!
もっとあったかも?
宗教も、マレー系はイスラム、中華系は仏教、インド系はヒンズー教が多いが、それも画一的ではない。
文化も習慣もさまざま、こんなメルティングポットのようなところで、人々はどんなふうに息づいているのかを垣間見るには最適かも☆
物語はとてもシンプルで、大切なものを大事に大事に紡いでいき、進行していきます。
きらきらと光り輝く大切なもの、それらを音楽に乗せて、深刻になりすぎずに時にはキュートに、時にはユーモアも交えながら、聞かせて、魅せてくれます。
やっぱりいいな~、マレーシア。
あの映像の中に潜り込みたい。
あの空気感を思い出し、タイムスリップしたかのように映画館を出ました。
評判どおり、心に残る映画でした!
オススメ度 星五つ! ☆☆☆☆☆
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?