見出し画像

男なのにヨガインストラクターになった理由

みなさん、こんにちは。

ヨガインストラクターのゆうきです。

普段は東京都渋谷区初台で

「YOGIWAY(ヨギウェイ)」という

ヨガスタジオを運営したり

「日本メンズヨガ協会」の代表理事として

メンズヨガの普及活動をしています。


本日は、ぼくがヨガを仕事にした理由について
お話ししたいと思います。


結論:アツい思いを伝えられるから

早速結論ですが、男なのにぼくがヨガを仕事にした理由は
ヨガを通じて「アツい思いを伝えられるから」です。

多くのヨガインストラクターが
ヨガを教える理由とはかけ離れているとは思いますが、
ぼくの場合は、ヨガを通じて
「アツい気持ちを伝えたい」
「ヨガならそれを伝えられる」
と思ったからです。

(多くのインストラクターがヨガを教える理由は
リラックス等や息抜きの時間を提供したい、などの理由が多い)


19年間のアスリート生活から培ったもの

僕は3歳から12歳の頃まで
競技として、水泳を本格的にしていました。

もし過去に戻れるのであれば、
小学生でありながらも
朝5時からプールで練習をしていた
自分を褒めてあげようと思います。笑

そして競泳をしながら、並行して空手を習ったり、
相撲部陸上部に入部をしたりと
非常に活発なアスリート生活を送っていました。

中学生の頃には
八卦掌という中国武術を興味本位で習い、
高校生になると県内一の強豪校ラグビー部に入部。

努力のかいあって、2013年の東京国体では
千葉県代表として3位に入賞。

その後、日本IBMという実業団ラグビーチームに入部し、
19歳の頃には、公式戦に最年少出場を果たします。

そして22歳でラグビーを引退し、
アスリートとしてのキャリアに幕を下ろしました。

このように3歳〜22歳までの19年間で
ぼくが培ってきたもの。

それが「なにか物事に取りくむ時のアツい気持ち」です。


スポーツでは無理だけど、ヨガなら伝えられる

体育会系出身の方にはわかっていただけると思いますが、
元々スポーツをしていた人というのは
心の中にアツいなにかを秘めた人間が多くいるとぼくは思っています。

肉体を極限まで追いこむ中で培われる
仲間との信頼関係だったり、
目標に向かって一心に突き進むひたむきな精神

自分の自由な時間や、
さまざまなものを犠牲にしてきた人間の圧倒的な覚悟の強さ

そして、それらを応援し、
サポートをしてくださる方々に対する感謝の心

勝利を目指して日々の練習を繰り返す中で
これらの経験がアスリート一人一人の心の中に
深く刻みつけられ、培われていくのです。

そして僕はいつからか、
そんなアツい何かが作られていく素敵な経験のプロセスを
もっと多くの人に体験してもらいたい
と思うようになりました。

しかし、アスリートが過ごす日々を
一般の方々に同じように経験してもらうことは
時間的にも肉体的にも限界があり、現実的ではありません。

そこでどうしたらいいかと
考えていた時に出会ったのが「ヨガ」でした。


ヨガは老若男女に壁を与える

一般的にヨガというと、
スタジオの中で女性がゆるめのポーズをとっている
というイメージがあるかと思います。

しかし、実はヨガのポーズは簡単なものばかりではありません

中には下のポーズように、
筋力やバランスを必要とするポーズが多く含まれています。

そして、多くの女性はこれらのポーズを苦手としています。

その理由は筋力。

女性は自分の体重を支えられるほどの筋力がないことが多く、
それどころか自分自身の筋肉に対する
力の入れ方さえわからない
ことが少なくありません。

一方、男性は柔軟性がないことが多く
可動域が制限されています

画像2

このようなポーズは肩甲骨周りの柔軟性や
足首やお尻まわりの柔らかさが必要なため、
ポーズをとれる男性もあまり多くはいないでしょう。

このように

・女性であれば筋力の不足
・男性であれば柔軟性の欠如

男女それぞれに、それぞれの課題を見つけることができます。

そして、ヨガがそれぞれの人物に課題を与えるのは
何も男女に限った話ではありません

高齢者の方であれば、簡単なポーズをとることが自体が
難しいというような方もいるかと思います。

しかし同じように、若者からすると
ヨガの思想的な部分「ヨガ哲学」を理解するのが
難しいというような方が多く存在します。

ですので、ヨガは老若男女、すべての人に対して
常に平等にハードルを与えてくれるの
です。

そして、そのハードルをなんとか乗りこえようと
必死にもがく中で培われるもの。

それこそ、ぼくが伝えたいと思っている
「アツい思い・アツい気持ち」なのです。


アツさの裏には、愛情というセーフティネット

ここまで僕がいかに
アツい気持ちに重点を置いているか述べてきましたが
アツさの裏には愛情というセーフティネットが存在します。

ぼくが幼い頃からアスリート的な生活を送り
様々な物事に対して心を燃やしていられたのは、
まぎれもなく、家族やそれを支えてくれた
周りの方の愛情があってこそ
です。

ですので、ただ単に「心をアツく燃やせ」と言われても
実際にはそれを実現できない方がほとんどでしょう。

しかし、やはりそこはさすが、インドから
約5,000年の時間を経て伝わってきたヨガです。

ヨガには心をアツく燃やすためのアプローチ方法が
きちんと組み込まれていました。


2つの愛情:母性愛と父性愛

ヨガにおいてのファーストステップは、
まずは受け入れることからはじまります。

「あなたはそのままで素敵」
「ありのままのあなたでいてください」
「もう頑張らなくても大丈夫ですよ」

ヨガに詳しい方であれば
このような言葉を少しは聞いたことがあるのではないでしょうか。

これは愛情の中でも、母性愛と呼ばれる性質の愛です。

すべてを受け入れ、肯定し、対人関係の中で愛着を形成します。

人間という生き物は、まずは自分の存在が認められ
心の底から安心できて、はじめて
なにか物事に挑戦できるようになるのです。

ですので、まずはその方の気持ちに寄り添い
愛着が生まれるような人間関係を築くことが大切です。

その後、通常であれば
父性愛の段階へと移っていきます。

しかし、とても残念なことに
日本のヨガ業界はこちらの母性愛の段階で
終わってしまっていることがほとんど
というのが現状です。

もしも本当に↓これらの言葉を最後まで真に受けてしまえば、
その方の人生はどうなるでしょうか?

「あなたはそのままで素敵」
「ありのままのあなたでいてください」
「もう頑張らなくても大丈夫ですよ」

頑張らなくていいと言われて、頑張らなくなった。

その結果、お金も稼げず、成長もせず、
なんのために人生を生きているのかがわからない。

その責任は誰がとってくれるのでしょうか。


やっぱりぼくらは頑張るべき

いまだ世界で貧困や差別、
恵まれない環境の中で苦しんでいる人たちがいる中で
どうして先進国でぬくぬくと暮らしているぼくたちが
(最後まで)頑張らなくてもいいと言えるのでしょうか。

もちろん、逆説的にはなりますが、
(最終的に頑張るために)まずは頑張らなくていい
という話であれば理解ができます。

これは先程の母性愛の過程です。

ですが、母性愛のプロセスを経て
精神的に安定した後は、やはり人間は頑張るべきです。

最近はやりの田舎でスローライフ、
FIRE
(Financial Independence, Retire Early)などとは逆行しますが、
人には何か役割があり、その役割を果たすために
今、目の前の仕事に全力で取り組むべき
だとぼくは思うのです。

そして、それを伝えてあげることは
最終的にはその人のためになります。

厳しいことを言うと嫌われてしまうかもしれません。

もしかしたら好感度が下がってしまうかもしれません。

しかし、私たち
・ヨガインストラクター
・ヨガティーチャー
・ヨガ講師
・ヨガの先生

は、そのためにお客様から
お金をもらっているのだとさえ、ぼくは思っています。

嫌われてもいいので、真にその人のためを思って
母性愛と父性愛を使い分ける。

その結果、その人はその人自身の中で
「アツいなにか」を見つけることができ
それがまわりにまわって、
世界が良くなるとぼくは考えています。


当たり前のことを当たり前に伝える、それがヨガ

ここまでぼくは人間として
極めて当たり前のことを書いてきたつもりですが、
残念ながら昨今の社会では
この「当たり前」がなかなか「当たり前でない」ことの方が
多いように思います。

現在の社会というのは、
資本主義を中心にして形成されています。

資本主義。

つまり人々は、
お金を稼ぐために最適化をして行動をしているのです。

そうであれば、当たり前のことをわざわざ
当たり前に話す必要はないでしょう。

人はなにか真新しいものや、トガったもの、
自分をよりラクにさせてくれるものに興味を持ちます。

痩せたければご飯を食べなければいいだけなのに
「ラクして痩せる〇〇ダイエット」などが
絶えず生まれてくるのは
これらのことを如実に表しています。

そうなると、企業もできるだけ
人目をひくようなキャッチコピーを考え、広告し、
「当たり前からはどんどん遠ざかってきた世界」
それが今日の日本です。

しかしやはり、それでもぼくたちは人間ですので
大昔からみても、大きな部分はさほど変わっていません。

母性愛を受けて、父性愛に育てられる。

自分が満たされて、その次は周囲に愛を循環させる。

社会はこのようにしてつくられてきました。

スポーツでも、芸術活動でも、
あなたの目の前のお仕事でもなんでもいいですが、
ぼくの場合は
この当たり前をお伝えできるのが「ヨガ」だと考え、
珍しくはありますが、
男性でありながらもヨガインストラクターを
仕事にしているというお話でした。

最後にお願い

本日の記事を見て
誰か1人でもぼくの思いに共感をしていただき、
その結果として
ヨガに興味を持っていただける方が増えれば
とても嬉しいです。

最後にお願いになりますが、
ぼくは普段、東京都渋谷区初台で
ヨガスタジオ YOGIWAYを運営しています。

また日本の男性にヨガを広めるべく
一般社団法人日本メンズヨガ協会を立ち上げ、
メンズヨガの普及活動を行っています。

もしもヨガをしてみたい!という方がいましたら
YOGIWAYの体験予約を
していただければと思いますし、
メンズヨガの普及活動に力を
お貸ししていただけるという方は
以下、TwitterのDM欄から
どうぞお気軽にお声がけください。

それではみなさん
ほんとにナマステ🧘‍♂️🔥

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?