石川啄木はHIPHOPすぎる
一度でも我に頭を下げさせし
人みな死ねと
いのりてしこと
石川啄木
こいつHIPHOPすぎる。
【訳】「一回でも俺に頭を下げさせた人はみんな死ね」って祈っちゃった☆
凄まじいパンチラインの塊だ。
啄木は、いろんな人に借金してペコペコしてるくせにこんな歌を詠んでいる。最高だ。HIPHOPだ。
しかも借金は酒と女でほとんど溶かしたらしい。HIPHOPすぎる。
この1首だけで、窮屈な思いの中に、攻撃性や自己愛を忍ばせているのが凄い。
自分の立場を利用して作品に昇華させるようなカウンター的アプローチも、HIPHOPに似ている。
そこには確かな共感があるし、「よくぞ言ってくれました」みたいな快感もある。
啄木が今の時代に生きていたら、カルト的な人気を誇るラッパーか、Twitterが荒れる嫌なブロガーになっていたと思う。
これから人に頭を下げるようなことがあったら、「後で死ねと祈っちゃお☆」と思ってペコペコしたい。
心の中に啄木を宿して、ちょっと強くなっちゃお☆
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