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玖躬琉の部屋

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長い独り言や自身の経験を織り交ぜた随筆やエッセイらしきものもこちらで。
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#連載

産声(4)

2019年9月15日 17:30 「わーピカピカだ・・・!配線も今日やっちゃうの?」 「ううん。今日はここまで。明日の講習の課題、まだ少し残ってるから。」 「そか。また進捗分かったら教えて。そろそろ夕方だし帰るわ。サイトの更新と原稿の仕込みもあるからさ。」 ノートPCを片付けながら、私は鞄の中からタッパーウェアを取り出し、冷蔵庫を開けた。 「調味料と水しか入ってないじゃん。」 「近くにコンビニあるからつい…はは。」 「一人だと野菜とか腐らせちゃうしね。最近コンビニも美味しく

産声(3)

2019年9月5日 19:50 最後の曲がり角を通り、SLYがあるテナントに近づくと、そこには既にギターケースを背負ったNさんが立っていた。 「あー淀ちゃんさーん!」 「こんばんわぁ。遠いところありがとうございました。待ちましたか?」 「いえいえ!さっき来たところです。ホテルはこのすぐ近くなので。」 「SLYまだ開いてませんね…少し待ちましょうか。あ、紹介します。娘の理迦です。」 私は理迦の後ろへ下がり、彼女に前へ行くように促した。 「あ、あの、初めまして。理迦です。

産声(2)

「やりたい!」即答のLINEがはいった。 当たり前だ。そうでなくてどうする我が娘。 「Nさん是非やらせてください。ありがとうございます。早速ですが、ギターの受け渡しは如何しましょう。」 「…あ、ですよね。全然考えてなかった…どうしましょうか。」 Nさんはやると決めたら一直線の人。こんな風に「フッ」と何かが抜けてしまうところもまた、Nさんだ。少し笑ってしまった。 「宜しければ娘と共に東京まで出向きますよ(笑)。私は楽器に関して素人ですし、他に要望もあるかと思いますので。直

産声(1)

静岡から名古屋へ帰って、再就職先も決まり、絶賛CADオペ研修中の娘。 もともと亡くなった主人が仕事で使用していた関係で、CADは小さい頃からおもちゃ代わりにしていて、今のところ順調に研修は進んでいるようだ。 ただこれは、本来の目標である「ギターリペア職人」への道へ進むための布石に過ぎず、いきなり職人として生計を立てられると思っていない前提の選択。 ニートにはさせませんよ。もう巣立ったのですから。 (あ、ごめんなさい。ニートに『させてやれなかった』ってのが正解。自分も生活ギ

魔貫光殺砲を放つ先

「馬にみておれ」振付完成版の撮影と森田さんとの打ち合わせ終了後、「ヌーダピッシャーズ」おらぬだ本多さんと落ち合って打ち合わせ2本目! 予定にはなかったのですが、2日前(2019/07/05)におらぬださんと電話で話してるうちにこの話題になって、 おらぬだ:「えーーー面白そうじゃないすか。」 淀:「その打ち合わせと撮影もあって東京行くんですよ。7月7日。振付の方も交えて」 おらぬだ:「まじすかーー、俺暇なんで行っていいです?森田さんが良ければ。振付の方がいるなら僕の相談にもの

自身にとっての「最高」は、誰かにとっての「それ以外」なんだけども。

相手にとって「最高」「良かれ」と思ってしている行動が、結果的に人を傷つけたり不快な思いをさせてしまうことがあります。 仕方がないさ。にんげんだもの。 よどを ■男と女 例えば、友人でも恋人でも、フォロワーでも「何かに悩んでいたり落ち込んでいる人」がいるとして。 あなたならどうしますか? 私なら 女性(または女性的な感性を持っている人)には、あまり回答しません。 傾聴。 ひたすら聞いて 「そうなんだ。」と心を込めて返します。 いい加減な返事はだめ。逆効果。

おかえりと言ってくれるあなたと、ただいまと言える場所

■2019年6月1日・2日 土日をかけて東京へ行ってまいりました。 土日の中央競馬を終えて万馬券一本。阪神は東京にリーディングが集結した影響で、「鬼の居ぬ間に洗濯」とばかりに若手や中堅の雨あられで荒れ気味だった気がします。曖昧ですみません(^▽^;)。 私は回顧が述べられるほどの知識はないです<(_ _)> 安田記念は結果として、ハイペースと見ていた展開もスロー、ダノンプレミアムが外から…の考察もアクシデントにより結果は残念。指数的にはマズマズでしたが、サクラアンプルー