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絵を習ってみたい人へ〜デッサン教室1回目で習ったこと

今日からマレーシアにて週1のデッサン教室に通うことにしました。自身にとってはじめてのデッサン教室。ロックダウンの間、本で絵を勉強したり、YOUTUBEで見よう見まねでかいてきましたが、我流だったのでちゃんと習ってみたいと思い、通うことにしました。

デッサン気になるけど、どんな風にかくの?、絵を習ってみたいけどなかなか時間がない!というあなたにお役に立てできればうれしいです。レッスン1回目、なるほど!と思うことがたくさんありました。

習ったこと

①鉛筆と消しゴムのつかいかた  

②デッサンをかく順番

①まずは鉛筆と消しゴムのつかいかた!

教室には、6H~8Bまでの鉛筆を持参。

2Hは「ハード」6Bは「ソフト」などイメージありますが、皆さんは実際に引いたことがありますか?鉛筆を強弱をつけてひいてみて、どれくらいハードなのかソフトなのか確認しました。

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(鉛筆の濃さの違い)

鉛筆の種類があること、そしてそれぞれの強弱をつけることでたくさんの「トーン(濃さ)」の違いを出せます。

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(トーンの違い)

鉛筆の濃さがいろいろあるのは知っているけど、はじめに描くときに何を使えばいいの?と悩む人もいるかもしれませんが、HB~3Bあたりを使うのが良いということ。楽器に例えていて、濃い色はチェロ(重厚感)、2Hなど薄い色はフルート(軽い感じ)です。

消しゴムは、普段使っている、かたい消しゴムと練り消しがあると思います。消しゴムは線をきれいに完全に消したいとき、練り消しは「トーンの調子を変えたい」ときに使います。

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加えてサッピツというものがあります。これは鉛筆をこすることで、「一様なトーン」にすることができるものです。

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②どうやってかくの?デッサンの順番

今回は左手を描く課題でした。皆さんもご一緒にやってみませんか?指をかいてみたので、その写真と一緒に説明します。

1 はじめにShapeをとらえます。

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(平面的なアウトラインをかく)

Shapeは大枠の大きさのこと。先に影をつけたり、手のしわをかいたりはしません。

輪郭がとぎれたり、曖昧になっている部分はないですか?曖昧な部分はきちんとアウトラインを取りましょう。

まず2Dとして、Shapeをとらえることが1番です。

2 次にFormをとらえます。

Formは3Dでとらえること。平面的にとらえたShapeを円柱のように向きをつけることで、立体的にして、構造をとらえます。親指部分の付け根は膨らんで丸く、指は円柱のようになっている。そういうことを表現していきます。

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(指を円柱としてかく)

3D のかたちをとることが、次のステップの影や光をつける目印になります。

3 Light & Dark 光と影

影をつけるときは、構造にそって線をいれていく。より濃く感じる部分に関しては、線の間隔を狭めたり、場合によっては斜めの線を重ねる「ハッチング」で、濃くします。

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影は、1-7段階があります。はじめに最も明るいHighlight(ハイライト)を見つけます。ハイライトは紙の色で、全体の5%だけです。よく見てどこが一番光が当たっているのか観察してみつけます。

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(かげのトーン)

影をつけはじめましたが、白いままに見えるところはありませんか?白いところが広く残っていると、平面的に見えます。なので、サッピツを使って、白いままになっている部分をなじませます。

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ハイライトは5%だけなので、真っ白な部分が最後まで残らないよう、先にこのような2番にあたるトーンを作った上で、影をさらに足していきます。手の上の影は、2-5番目の影になります。これらは絵の中で8割を占めます。全体に2番の影を作ったら、濃い部分に鉛筆を重ねていきます。

このあたりから、鉛筆はより濃い鉛筆(4B以上)を使い始めても構いません。よく観察して、どこが影になっているのかを見極めて影を作っていきます。

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影をつけることができてきたら、改めて遠くからみてみましょう。構造をとるためにかいたOutline(輪郭)が浮いている部分がありませんか?よくよく見てみると、輪郭も光に近い部分はうすく、影が濃いところは濃くなっています。輪郭が強すぎるところは、練り消しでトーンを落とします。

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同じ円をかいても、一様のラインで線をひいたときは平面的にみえますが、一部をうすくするとそこから光がきているように見えます。

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漫画では、これがGペンの入り抜きだとお話されていました。

手の中の影がかけたら、次は机に落ちる影をつけていきます。机に落ちる影は6番と7番のより濃い色です。絵の中で、6番は5%、7番は10%程度を占めるとのこと。

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6Bあたりの濃い鉛筆を使って、影をつけます。このときよく見てみると、手が机にくっついていると濃い影が、机から離れていると影が少し薄くなっています。この影がうすくなっている感じをキッチンペーパーでこすることで表現します。こすって重ねてを繰り返す。これをつくることで、手と机の距離感を表現することができます。先生は、絵をかくことは「To tell what I see」だとお話されていました。どんな風に見えているのか、それを表現するということです。

よく漫画ではべた塗りなどの白黒表現、アニメでは1かげ、2かげなどが使われていますが、これは1-7段階の影の濃さをシンプルにして表現しているとのこと。だから影が一部にしかついていないとのことでした。シンプルな絵をかくためには、まずは影のディテールを知っている必要がある。知っているからこそ、シンプルに影をつけることができるとのことです。(なるほど!)

4 texture(質感)をつける

ここまでかきこむと、だいぶ良い感じになっていると思います。この段階で60%。ここからはできるだけ本物に近づけて本物の90%くらいまで近づけていきます。

そのためには、手のひら、指の1本1本を順番にみて、よりRefineしていきます。

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観察すると手には細かいしわがあったりしますよね。こういう細かいところもよくみて書き込んでいきます。手の甲ができたら、親指、親指ができたら一指し指と順番にRefineしていきます。Refine前のものと、Refine済みのものを比べると、書き込み量が違うことに気づくと思います。1本1本みて書き込みが少ないところがないか、修正したほうが良いところがないか、確認していきます。今までかけていたつもりでも、指1本1本をみると、しわの入る部分がおかしかったり、長さがおかしかったり、手の甲とのつながりが曖昧だったり、気づきがたくさん出てくるので、その修正をします。

5 Likeness(似せる)

今回は左手をかいたので、右手を隣に置いたときに、絵が左手にみえるくらいまで4の作業を引き続き行います。

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(同じ工程でかいた左手、手のひら側)

他のポイント

1-5の作業を行うときに、ときどき、スケッチブックをたてかけたり、離れてみたりすると、どこの書き込み量が少ないか気づくことができます。(視野を変えてみる)

デッサンは週1ですが、レッスンがない日もスケッチをかいて、次回のレッスンでまたアドバイスをもらいたい!がんばろう!

そして、先生の英語の説明をできるだけたくさん聞き取って、また質問もできるように英会話の勉強も再開しようと思いました。

今まで我流でいろいろかいてきたのですが、今回のレッスンを通して、自身がやっていた描き方がどの工程をかいているのか体系化することがきました。同じように我流でかいているけど、改めて絵の描き方を知りたいなと思っている人にとって、何か参考になればと思います。



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