アニメーターの課題集㉓総まとめ~ウインクの動き
今回が課題集まとめの最終回です。
今回はこちらを向いてウインクをする動作の課題です。
この課題は今までに勉強してきたことの総復習みたいな課題になっています。
①【課題の問題内容】みなさんもぜひやってみてください!
②添削に基づいてのアニメーション
今回は細かい修正だったので、添削後のもののみをアップ。
③作る時に気をつけるポイントいくつか
③-1 予備動作(アンティシペーション)
みなさん、どうやってウインクするでしょうか?
ウインクするときに、ちょっと顔をウインクする方向とは逆方向に振って、その勢いで目を閉じませんか?その逆方向に顔を振るのが、予備動作です。
前方向にパンチする時に、後ろに一度手を引くのも予備動作です。
他にも、右回転するときに一旦左に重心をのせてから、回転したり。
普段無意識で行っている予備動作もたくさんあると思います。
③ー2 タメ、ツメ(タイミング)
予備動作の動きは、タイミングとしてはタメにつながります。
メリハリにつながっていきますが、そのタメを一気に放出することで力が伝わっている動きになると思います。逆にツメた方がいいところで、枚数かいてしまうと、にぶい動きになってしまいます。
③ー3 軌道(ゆりもどし)
上の絵ではわかりづらいかもしれませんが、顔の軌道に注目してみましょう。顔の軌道は、行って、戻っての単純な二方向にはなっていません。
ウインクするために肩をすくめた後、下方向への力が働いているので、微妙に顔をさらに後ろにひいてから、通常位置に戻ってきます(8の字軌道のような感じ)。これを ゆりもどし というとのこと。
③ー4 フォロースルー(髪ゆれ)
髪のなびきで動きをつくります。動きに遅れてついてくる感じです。
③ー5 芝居
ウインクにもいろんなウインクがあると思います。アニメでもウインクした瞬間に星が目から出てくるなどコミカルなものもあるし、ちょっと目配せ的に気づかれないようにウインクするとかもあります。
今回は、同級生と一緒に帰るときに、がんばってね!と応援してくれてる感じにしてみました。全身で芝居するということで、ウインクするときに肩を入れてみました。これは誇張にもつながります。
③ー6 セカンダリーアクション
今回、指定はなかったのですが、手の動作を入れてみました。
そういうものを付けることで、動きがより華やかになったり、より目立つようになったりします。
焦って走る芝居でも、途中でこける演技をいれたり、アニメーターは芝居をする人でもあるので、絵コンテでかかれているところから、いかに心情にあわせて、不随した動きをうまくつけて描くかということが必要になってくるようです。
その他:動きにあわせて画力も…
今回も肩回りを描くのが難しかったです。ここはもう調べたり描くしかない。憶測で描かない。たくさん描いて経験して、記号して覚えることが必要ということでした。まだそこまで達してないです。この点を意識して積み重ねよう。
これで課題集は最後です。
よく、アニメーターになりたいのか、イラストレーターになりたいのかという話がありますが、課題集にチャレンジしたのは、自分が動きを作るのに向いているのか、いないのか、課題をすることで判断できるかなと思ったからです。
まとめながら、もっと空間を描けるようになりたい、絵の中の記号を覚えたいばど、いくつか忘れてしまっていた次の課題も明確になったので、また取り組んで、新しくできることを増やしていきたいと思います。
課題集が皆さんの動きをつくるきっかけか何かになればうれしいです。
今までお付き合いいただき、ありがとうございました~
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