ポートレートの“たのしみかた”
みなさん、カメラで何を撮るのが好きですか?ひとは撮りますか?花や風景は撮るけど、ポートレートとかひとを撮るのはいまいち良さがわからない...という人も多いのではないでしょうか。自身は1年前まで、全くポートレートの楽しみを理解できませんでした。まだひとを撮るのが好きになってから1年ですが、「ひとを撮る楽しさがわからない!」という方のヒントになったらと思い、楽しみ方の記事を書きました!
ポートレートのネガティブなイメージ
なんで若い女の子ばっかりが被写体なのか、なんで笑顔の写真ばっかりなのか、ポートレートの講座に行くと、なんでおじさん、男の人ばっかりなのか、本当に意味がわかりませんでした。参加者同士で撮りあいをしよう!という講座だったのに、集まった人は男性ばかりで、自分がなぜか被写体になってしまって、お金も払ったのに、ほとんどの時間が撮られて終わりってこともありました。
そんなわたしですが、今は休日のほとんどを人を撮るくらい、ポートレートが楽しいです。
ポートレートがたのしくなったきっかけ
その① ポートレートが楽しくなったきっかけ
ただきれいな場所できれいなポーズをとっているひとを撮っても、それはただきれいな絵です。
それも楽しいかもしれませんが、わたしはポートレートは、ひとそのものを撮るのではなくて、『ひとに登場いただき、一緒に表現すること』と捉えられるようになってから、めちゃくちゃ楽しくなりました。
ひとを撮っているけど、意味したいのは、ひとそのものじゃなくて、別の何かという感じです。
そのためには、ひとを撮る前に、何を伝えたいか、考えます。
たとえば、かなしみ、たのしさ、はかなさ、ふとした瞬間、捉えどころのない感じ、夜の光の美しさ、人形の世界...etc とかとか。
被写体さんがどんな方かによっても、その方でイメージできる色、世界が変わってくると思います。イメージがあると、自ずと場所も決まってきますし、撮影方法も決まってきます。
たとえば、テーマが「かなしみ」の場合
・自分がどういうときにかなしいと感じたことがあるのか、だいたい部屋の中で泣くことが多いなら、場所はそういう部屋で撮った方がいいかもしれません。もしくはなんでもないところで歩きながら泣くなら、道端とか暗い路地がいいかもしれません。時間は朝より夕方、夜のイメージでしょうか。
・どういうときにかなしいと思うのか、恋人にふられてかなしいなら、恋とか愛とかを連想させる色や仕草をいれたらそれが伝わるかもしれません。もし孤独を感じてかなしいということであれば、ぽつんとしたイメージ、周りにかかわりたいけど、関われない辛さ、荒れた部屋そういったイメージかもしれません。
こういった何を伝えるかで、使う場所も画角も色も光も服も変わってくるのかな、と思います。そういうことを考えながら撮るようになってから、ひとを撮るのも楽しくなりました。
その② ポートレートが楽しくなったきっかけ
プロフィール撮影などならバチっとピントがあっている必要があると思いますが、表現としてポートレートをするなら、ピントがきていなくても、ブレていても、何かそこに意味を感じ、そうなってしまったのなら、全然構わないのではないでしょうか。
完璧に撮らないといけないと思いすぎて、結局、ただ単にきれいな写真を撮るよりは、何かを伝えたくて、魅力に感じて、近寄りすぎてボケてしまったものの方が、写真に力があるように思っています。
「ちゃんと撮らないと」という気持ちを一旦おいて、写真にルールはないのだから、自由に撮りたいように撮るのがわたしはすきです。
わたしはこの2つを知ってからひとを撮る、ひとと表現するのがめちゃくちゃ楽しくなりました。(↓楽しくなってから2020年に撮らせていただいたものです!)
ひとを撮ってみたいけど、緊張してしまう方、ひとを撮る意味がよくわからない方、まだポートレートをはじめたばかりの方など、何か楽しみをみつけるきっかけになれば、うれしいです!!
モデル ayaさん 写真 自身
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