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新宿 タイムス

昨晩。今年1番のヤラカシになったかもしれない。
職場に家の鍵を忘れてしまった。
終電帰りだったから取りにも戻れなくて、幸い近くに友達が住んでいたので「散らかってるけど気にしないなら」という条件のもと、一晩泊まらせてもらった。
本当に散らかっていた。
でも私は物がたくさんあって散らかっている部屋がとても好きだ。
家主の好きなものがどこを見渡しても目に入ってきて、どういう人物かが家のモノ達を通じてよくわかる。安心するし居心地が良い。
そもそも部屋を散らかす人は、自分を隠さない人だと思う。(自分を正当化)
翌朝、友達の仕事に合わせて久しぶりに早く起きて出かけた。
職場は昼まで開いてない。
さて、どうするものかね。
とりあえず職場からほど近い(と言っても二駅ほど離れている)新宿に向かうことにした。
上京して3ヶ月ほど経つけども、新宿にはほとんど行ったことがない。ましてや歌舞伎町なんかは怖くて近づけない。
私にとって新宿は夜のイメージが強い街だ。
新宿の朝ってどんなものだろう。
新宿の朝、朝…モーニング食べよう。(食)

山手線を降りると西改札の先に東口があり、自分のなかの方位磁針が、立ちどころに自信を喪失してしまった。
駅から徒歩4分細い路地を抜けて辿り着いたのは「喫茶 タイムス」。
ビル街に不自然なほど突然現れるクラシカルな出立ちこそ、今や純喫茶を純喫茶たらしめている。
内装は落ち着いた臙脂色で、昔ながらの黄色いシャンデリア、木造りの腰掛けにも臙脂色のベルベットが張られている。
天井は煙草のヤニで真っ黄色になっている。
(煙草は現在でも吸えるようです。よかったね)
陽の光が好きだから窓際の席に座った。
さて、モーニング。
こちらのモーニングセットはコーヒーか紅茶、定番の茹で卵、トーストに加えて手作りのポテトサラダがついてくる。お手頃な690円だ。

ポテサラが先きてしまった(トースト撮り忘れた)

ポテサラ、おいしい。朝には丁度いい量だった。
ポテサラっておいしくて大好きだけど、何となく胸を張ってサラダだと言えない。だってジャガイモは、お米とか小麦とかの仲間だから…。
ご飯に野菜が入ってても、それはごはんサラダじゃなくて五目ごはんだし。
サラダの広さにビビる。
トーストはしっかり分厚い。噛むほどにバターがジュワってする。これがコーヒーにすごく合う。なんなんだ😡合うな
コーヒーは甘いものでもしょっぱいものでも、
和洋なんでもマリアージュする。
日本では重婚は認められていないので、コーヒーは逮捕になる。
ゆで卵は、ゆで卵。半熟ではないが茹ですぎて外側が緑になっているわけでもない。
机で割ろうとすると音が存外大きく躊躇ってしまうので、ひとおもいに壁に打ちつけて割った。
こうして文章を書きながらゆっくりモーニングをしていたら、いつのまにかランチタイムスになっていた。

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