【名古屋編】新卒時代のお話

※前回の【東京編】新卒時代のお話の続きとなります。宜しければそちらもご覧ください。


名古屋は想像以上に都会だった。

駅の周りはとても栄えており、住むには困らない。

しかし、東京と比べて何か空気感が違った。

周りの視線の冷たさやアウェー感を痛感していた。




そんなこんなで営業所での勤務は始まった。

私のOJT担当は20代中盤の男性。体格が良く、

いかにも営業職の雰囲気を漂わせていた。

最初からフランクで悪い人には見えなかった。




しかし、もう1人50歳の男性社員がいるのだが、

その2人が揃うと途端に女と酒の話しかしなくなる。

昼飯も一緒に食べていたのだが、ほとんど同じ

ような話かつ、下品な話が多かった。

私は終始、苦笑いと愛想笑いを織り交ぜながら、

その場を凌いでいた。

当然私にも話が回ってくるのだが、女や酒につい

てのネタがないため、

「いや、特にないですね〜」

こう返すと、2人して、

「つまんないなぁ、ネタ作らないと〜」

と言われる。





私自身社会人にもなってこんなこと言われるのか

と少し呆れてしまっていた。

このやり取りは昼飯時に限らず、飲みの場でも当

然の如く行われ、次第に一緒に話をすること自体

ストレスになっていた。




「酒を飲みまくって、お客様先にネタになって気

に入られたんだよ!」

「お前営業力無いから、ナンパしてみろよ〜!」

「忘年会で吐きまくって、マーライオンなんて

言われちまったよ!」

このような下品な話を自慢げにされ、その口調は

私にも要求するようなものだった。

段々先行きが不安になると共に、彼女や親に迷惑

を掛けるかもしれないと強く感じた。

また、その2人は勤務中にマスクをせずにコロナを

軽視する態度も度々見られて、少し嫌悪感さえも

覚えていった。




こうして、名古屋で働き始めて以降、人間関係に

よるストレスと先行きの不安が増大するのであっ

た。


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