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居酒屋メニューいまむかし

「 酒呑み暦」もそろそろ40年を迎え、いい酒も悪い酒もありましたが、大きな病気もなく(まあ、人並みに生活習慣病に繋がる爆弾は抱えておりますが)今でも楽しくお酒タイムを過ごすことができるというのは、まったくもって感謝、なのであります。

 それでふと思ったのですが、居酒屋に行くようになった約40年前と最近で、オーダーする酒の「アテ」は変わったのかなあ、ということでした。

 まあ、これは人それぞれ好き嫌いはありますし、昔は養老乃瀧のような安手のチェーン店しか行ってなかったのだが、最近は高級レストランで高級ワインしか嗜みませんという輩もいるでしょうから、あくまでも庶民代表、私が行くような居酒屋さんでの話、とさせていただきますが。

 そう、昔と今で一番変わったのは、居酒屋と言ったら一通りどんなメニューもありまっせ(冷凍だがな、ワッハッハ)、が当たり前の時代から、チェーン店でもウチは海鮮メイン、ウチはとにかく肉! というように個性を打ち出して他との差別化を図るようになったことではないかと思うのです。

 あと、昨今の輸送技術の発達で、昔なら足が早くてなかなか東京で見ることができなかった、富山の白海老とか鹿児島のきびなごの刺身なんてのも食べられるようになりましたから、居酒屋料理の平均点はバツグンに上がったことは確実だとは思います。

 ただ、ネットで「居酒屋メニュー人気ベスト10」みたいなページを覗くと、鳥の唐揚げ、フライドポテト、枝豆、なんていう王道が並びます。昔からお馴染みのメニューで、案外この辺りは今も昔も変わらないのかもしれません。

 ちなみに、静岡生まれの私が、東京の居酒屋で初めて食べたのは……。

 ほっけの開き。

 淡白で肉厚で値段も安く、シェアすることが多い居酒屋メニューとしてうってつけのメニューだと思います。

 この魚も足が早く、刺身で食べられることがないらしいのですが、東京でもぼちぼちメニューで見かけるようになりましたね。食べてみたいです。

 あと、おでんのちくわぶ。

「しぞーかおでん」で育った私にとって、この、ナルトなのかちくわなのか分からない形状のものを見たときは、それはそれはカルチャーショックでした。

 しかも、ナルトのような食感を想像して口に入れた瞬間、「うわっ、これ腐ってる!」と吐き出してしまったことが今でも鮮明に思い出されます。

 それがトラウマ(?)で、以降ちくわぶを口にすることができない私です。

 ……で、何を書こうとしてたんでしたっけ?

 居酒屋メニューはいろいろ幅は増えたものの、人気メニューは今も昔も変わらない、しかし味の平均点はバツグンに上がっている、ってことですね。

老後の楽しみになればと、というか、ボケ防止に、コツコツ始めてます。