1979年のエロ
おっさんなので、1979年のエロの話をします(笑)。
いや、馴染みにしている酒場で、女将(といっても、オレからしたら十分若手)が、「アタシ、舟唄を歌ってる頃の八代亜紀が一番エロいと思う」と、どういう流れでそういう話になったのか覚えていませんが、宣ったのであります。
確かにね。エロい、というか、とっても「艶っぽい姐さん」感満載です。
酒場のちょいといいオンナ、という佇まいで歌う、当時の八代さんを「ヰタ・セクスアリス」にしているお方は結構多いのではと思うのです(笑。ホンマかいな)。
それにしても八代さんは1950年生まれ、ということで、この時は29歳! なんですって!
なんという貫禄! 完成感!
いまの乃木坂あたりなら、このくらいの歳でまだアイドルですとか言ってキャピキャピやってる輩もいるというのに(具体的には知りませんが。ああ、AKBには確実にいるわな)。
ちなみに、この1979年は、今思うと「艶」の当たり年でした。
というか、前年、1978年はピンクレディーを筆頭に、百恵ちゃん、淳子ちゃんなどの、一時代を築いたアイドル全盛期(の最後)。
それが、1980年になると百恵ちゃんは引退し、聖子ちゃん、河合奈保子ちゃんあたりがデビューして、すっかりアイドル勢力図を塗り替える年になるのですが、その端境期にあたるのが1979年なのです。
この年のアイドルはやや不作で、ああ石野真子とか大場久美子とか能勢慶子(ああ、これは間違い)とかの小粒はいたものの、レコード売り上げとなると今一つ。少年達のお財布はアイドルではなく、艶っぽいお姉様方の方へと開かれた年でもあったのでした。
代表的なのがジュディオングさんの「魅せられて」。レコード大賞受賞曲です。
八代さんと同じ1950年生まれ、当時29歳。
この方はエロというよりは、ただただお美しい方でありました。
マツコが言うには、この曲をきっかけに母親の鏡台にある紅をそっと挿してみたという女装がとても多いのだとか(笑)。
極め付けは松坂慶子さん、「愛の水中花」。
五木寛之原作のドラマの主題歌で、「ザ・エロ」ともいうべき網タイツ姿が、いたいけな男の子のハートをわしづかみしたのであります。
1952年生まれ。当時27歳、なのであります。
何をもって「エロ」と言うのか、それは人それぞれだとは思うのですがね、この松坂さんはある意味反則、ドーピングです。
世の中のエロをすべて結集した結果、松坂慶子という女優が誕生したといっても過言ではないでしょう。
ああ、最後の一枚はちょっとした間違い(笑)。
いやいや、日本のライザ・ミネリこと大橋純子さんも1950年生まれ。この「ビューティフル・ミー」も1979年のヒット曲です。
「子どもの頃から一度も綺麗と言われ」なくても大丈夫。生き方で、心持ちで、いくらでも人は綺麗になれるものなのですね。
で、ちょっと話が逸れましたが、件の女将が、「女優でね、一番エロいと思ったのは池上季実子!」と宣言したのでしたが、その時近くにいた30代の男性が池上季実子を知らない、と言うので、すかさずYouTubeでこちらを見せてやりました(笑)。
いい迷惑だったかな?
老後の楽しみになればと、というか、ボケ防止に、コツコツ始めてます。