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小学生向け 読書感想文 「「後回しに」しない技術」 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています

「ひそかな誓(ちか)い」はかなわない

「公開(こうかい)された考(かんが)え」は変(か)えにくい

たとえば、君(きみ)が「学校(がっこう)から帰ってきたら、宿題(しゅくだい)をして、それから遊(あそ)びにいく」と決めたとする。ほんとに毎日(まいにち)宿題をしようと思うのなら、そのことを人に言ったほうがいいんだ。

自分(じぶん)の心(こころ)の中だけで、「宿題をしてから遊びに行く」と思っているだけでは、決心(けっしん)していないのと同(おな)じことなんだよ。

だけど、人に言うことで、どうして「宿題をしてから遊びにいくこと」を続けることができるようになるんだろう?

一つに、言葉(ことば)が僕(ぼく)たちの行動(こうどう)を決定(けってい)するからなんだ。

「自分は勉強(べんきょう)が好(す)きだ」という言葉(ことば)を何度(なんど)も言っていると、自分が勉強家(べんきょうか)のように思えてくる。自分が勉強家という特徴をもつ人と思うようになると、勉強に熱心(ねっしん)に取り組むしかなくなっていく。

第(だい)2に、人から批判(ひはん)されなくないからなんだ。

人は言っていることと、やっていることが違(ちが)う人のことを信頼(しんらい)しない。一方(いっぽう)で、言葉と行動(こうどう)が同じ人をみると、「信頼できる」「責任感(せきにんかん)が強(つよ)い」といった良い評価(ひょうか)をつけるんだね。

第3に、ストレスを減(へ)らすことができるからなんだ。

人は自分の言葉と行動が同じでないとき、自分に矛盾(むじゅん)を感じて、ストレスを受ける。そこで、何とかして、自分の言葉と行動(こうどう)を一致(いっち)させてストレスを減らして、心(こころ)の安定(あんてい)を求めようとするんだ。

決心(けっしん)を人に言うことが目標達成(もくひょうたっせい)の助(たす)けになる理由(りゆう)が、もう一つある。

途中(とちゅう)であきらめそうになっても、自分の決心(けっしん)を知っている家族(かぞく)や友達(ともだち)が手助けしてくれることがあるからだ。


今日はここまで。次は、「決心を公開宣言(こうかいせんげん)できないのはなぜか」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!

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