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【Yocco 診療所】#1|貧血治療Vol.0|薬と現代医療についての考察

このYocco診療所シリーズでは、私の貧血治療の方法や、現代医療についての考察とそれに代替する方法など、身体に纏わるあれこれをご紹介したいと思っています。


先日、山梨県に引っ越してから初めて病院に行く機会がありました。自分の今の貧血状態について知りたく、採血しようと思ったからです。

私の貧血治療については、次回のVol.①から詳しく書いていこうと思うのですが、簡単にまとめると、7~8年前ぐらいに受けた職場の健康診断で貧血と言われた頃ぐらいから始まります。その時は体も元気だし自覚症状もなかったので、自分で大丈夫と判断しスルーしていました。そして2年前、職場の健康診断で「極度の貧血のため至急精密検査を」と病院から連絡がきたので、いわゆる一般の病院で受診をし、処方された鉄剤を飲み続けながら治療をしていました。鉄錠剤を飲む前のこのときも、自分としては特段生活に困るほどの自覚症状はなかったのですが、血の内容は数字的にはえっらい貧血でした。

その後引っ越しなどもあり、貧血も良くなった、という体感もあったので通院も鉄剤も止めて普通に生活していました。そうしたら、暫くしてまた、以前のように爪が割れる、呼吸が上がりやすいなどの貧血の症状が出てきました。その他にも筋肉の疲れなど、パワーが落ちているのが体感としてあったので、億劫だったけど「よし、採血にいくか」と近所の病院へ行きました。この現在進行中の貧血治療の方法や、変化の様子などは、次回Vol.①から書くとして、今回はその前段階のVol.0として、自分のバックグラウンドを少し書いてみたいと思います。そして、私が常々考えていた現代医療と薬についても書きたいと思います。



◆久々に病院へ行って驚いたこと

そんな訳で、貧血の相談と採血目的で先日久しぶりに病院という地に足を踏み入れたのですが、ちょっとびっくりしました。町の診療所に行ったのですが、何に驚いたかって、その患者さんの多さ!! 途絶えることのない客足!! 満席というよりも、「満員御礼!」…(笑)。正直、一体どうなってんだ??? と驚きました。これは普通じゃないよなぁ〜〜って。とは言え、これまでいくつか病院に勤めていたこともあり「病院が混むという現実」はとても良く知ってはいたのですが、久々に目の当たりにすると、さすがにこれはちょっと…と私の中の何かが反応しました。

私自身、これまで色々と身体について考えてきたり、自分で実験してきたりしたのですが、ここ最近は畑のこと、音楽のこと、仕事のことなどに集中していたので、身体についての考察は少し遠ざかっていました。でも、この病院の混み具体と自分の貧血治療が偶然にもトリガーとなり、再び身体についての考察が始まりました。


◆私のバックグランド(ざっくりと)

私は元々はアスリート(バレーボール)でした。幼少期から球技がやたら得意で、そのため小中学生の頃から競技をしつつ、身体について色々考え、調べては試す、ということをいつもしていた記憶があります。その頃は特に筋肉、骨が好きでした。

時が経ち、バレーボールをするためアメリカの大学へ留学し、選手生活を送りながら運動生理学などを専攻しました。そのときは、単純に自分の選手活動に直接役立つので、それに関係する学科を中心に勉強していました。

さらに時が経ち、帰国後日本でしばらく現役を続けたのち、選手生活を終えました。その後はスポーツジムのインストラクターから始まり、マッサージ(指圧・オイルマッサージ・リフレクソロジー)の仕事をし自分でも開業してみたり、病院でリハビリの仕事をしたり、最近では介護士として老健で働いたりしていました。老健では、看取り専門フロアとまではいかないけれど、亡くなっていく前の段階という感じの現場だったので、ここでの経験はものすごく良い勉強になりました。その他には、車椅子の了見もあったのでパラリンピック競技の仕事もしたり。とにかく色々な現場を経験しましたが、身体の生と死について、まずはこの目で見て体感したいという思いがいつもどこかにあったのかもしれません。

そのような感じで身体に対する熱量はその時々で波はあったものの、振り返れば結局これまでの人生全般、自分の体を通して試したことや、実際の仕事に直接関係なくても、常に身体のあれこれをライフワークのようにずっと好きで考察していたような気がします。このタイプの人種(一定数いるはず(笑))がみな辿るように、私もまた筋肉、骨、内蔵、消化吸収、解剖学から始まり、細胞、遺伝子、DNA、素粒子、相対性理論、そして量子論など、可視不可視問わず自らガッと勉強した時期もありました。チャクラやスピチュアル的な視点からエネルギーワークもざざっとやりました。そして、量子論で出てくる数式を理解しようと微分積分をやりかけて、おっとこれは行き過ぎた、と一旦ストップしました(笑)。


さて、ここからは薬と現代医療の成り立ちについて書いていきたいと思います。

私の両親は80歳代なのですが、父親はいわゆる「多分に漏れず」という感じで、現代の多くの高齢者が辿っている大道の様々な疾患を経て、服薬いっぱいの生活をしています。もちろんどんな選択をしようと個々の自由なので、全てOKなのですが、実際に身体に現れている様々な症状や、全体的な元気さというか、パワーというか、覇気というか(もともと人体が本来兼ね備えている力強さとも言える)がdeclineしている様子を見ていたら、う〜〜〜ん、さすがにちょっと、断薬まではいかずとも減薬を勧めてみようかな?という思いが湧きました。ちょうど昨年あたりのことです。

数年前に父が脳梗塞を発症したときは、これはわたしの出番かと思い、すぐ実家に戻り、数ヶ月間滞在しながらマンツーマンのリハビリしたこともありました。これまでも色々な現場で様々な人の様々な状態の身体に関わらせてもらってきました。父の場合は、都度病気&入院をするたび様子を見ていたので、私にとっては身近な実例という感じでした。そこで昨年、ちょっと薬について話をしてみようか思いつきました。疑問なく長年毎日続けている服薬からきている(と私からは見える)いくつかの症状に、私自身が「う〜む」と気になったというか。これはたぶん、ここ最近のコロナとかその辺りから起き始めた世の中の意識の変化も、知らず知らず後押ししてくれて、そこで改めて私の中で「薬と現代医療」について考えてみよう、伝えてみよう、と湧いた思いだったのかもしれません。

今回は、昨年私の両親にプレゼンしたときに作った資料(一部抜粋)を使って、「薬と現代医療の成り立ち」について書いてみようと思います。(長いです。悪しからず😆)


◆薬と現代医療のおはなし

01|医学の歴史

まずは医学の歴史の移り変わりをざっくりと見てみます。

現代医学が存在するよりも前の、まだ麻酔や鎮痛剤のない古代時代、世界各地ではその土地・風土にあった「伝統医療(伝統医学)」が行われていました。地理的にも離れていて、宗教や文化が違っているにも関わらず、各民族は「自然界のものを使う」「占星術を使う」「波動を使う」など統一した学問の見解を持っていました。
その後、1600年代に入り「植民地支配」が始まりましたが、医療は引き続き伝統医療をベースとした「民間医療」が行われていました。現代のように政府が医療に関与することなく、治療は自己責任において行われていました。
その後植民地支配を受けた土地の医療はどう変わっていったのか、アメリカ大陸を例に見てみましょう。
1600年代、ヨーロッパ諸国によるアメリカ大陸の植民地化が進み、同時に宗教、文化が持ち込まれました。1700年代には、修道院で修道士によって様々な医療が行われました。この頃はまだ、治療は引き続き自己責任のもと行われていました。そして1861年の南北戦争で、怪我人の治療の必要性から、医療技術、看護が飛躍的に発展します。カトリックの考えがベースとなるイギリスの民間療法が行われていましたが、その後ドイツ医療が入ってきました(医学史では、この時代のイギリス医療を病院医学、ドイツ医療を研究室医学と呼ばれる。アメリカはその両方を取り入れた)。一方で、経済の移り変わりはどうだったかというと、1800年代後半、電球の発明や配電事業の開始、そして独占を反対する反トラストの強い流れも重なり、それまでのロックフェラー財閥による石油精製市場独占に翳りが見え始めます。そして1911年、連邦政府はロックフェラー創設の石油会社「スタンダード・オイル社」をアンチトラスト法違反により解体しました。またその3年後には、第一次世界大戦が始まり、金本位制度が崩壊。世界経済は金ドル本位制へと移行していきます。
石油に変わる利潤を追求したロックフェラーは、医療に目を向け始めます。まず、カーネギー財団のエイブラハム・フレクスナー(ロックフェラーの身内)が、当時155校あった医学校の調査をしました。これは独自で設定した医学部の教育レベルの基準を満たしているかどうかを調査するものでした。その調査は、1910年「アメリカとカナダの医療教育」として発刊され、通称「フレクスナーレポート」と呼ばれています。このレポートは表向きには、これからの医療は水準を上げ、科学に基づいた近代化された医療を普及させる必要性がある、ということを示唆したものでした。その一方、この青写真は、石油を基材をした薬を用いた医療と、そこに向かわせるための医療教育を普及させる目的で、ロックフェラーが提言し共同して行なったとも言われています。それでは、フレクスナーレポートの内容を見てみましょう。
フレクスナーレポ―トは364ページに及びます(英語ですがここでも閲覧できます)。レポートの内容のポイントとなるのは「医師は高度な大学院教育によってのみ養成されるべき」という医療の教育システムへの変革提言と、「科学に基づいて、石油に含まれる成分を分離させて取り出して製造した薬を用いて治療をする医学を教える学校のみ、医科大学として認定する」という石油精製に基づく近代医療の推奨でした。またこのレポートでは、石油から作られるコールタールによる治療も推奨しています。ただ、このコールタールは発がん性の物質を含む大変危険なものでした。このレポート発刊以前は、医師の組織団体はいくつか存在していたものの、ステイタスや地位はなく(今のようなものではなく、むしろ低いくらいだった)、医師と名乗れば誰でも治療行為を実施できていました。いわゆる民間療法がベースだったからでしょう。しかしレポート発刊後は、スライドにも示してあるように、それまであった医学校、ホメオパシー校、病院、薬局は、短期間で一気に排除されていきました。既存のシステムを排除しつつ、新たに近代科学の考えを基盤とした医療教育を作り、同時に新たな医療システムを構築していったのでした。
このようにして現在「西洋医学」と呼ばれる石油精製の薬を基盤とした医療および医療システムが始まりました。(「西洋医学」ではなく「ロックフェラー医療」と呼ばれる場合もあります。それは「西洋医学」と「東洋医学」という区分けと、「伝統医療」と「ロックフェラー医療」という区分けでは、意味合いが違ってくるためです。なのでここでは「ロックフェラー医療」が基盤となって発展してきた現在の医療を「現代医療」と呼ぶことにします)

02|薬と歴史のメカニズム

今度は、伝統医療と現代医療の「治療方法と薬」の違いを簡単に見ていきます。

薬は古代から使われていましたが、スライドにもあるように、伝統医療では自然由来のものを使用していました。その基本となる概念は、具合が悪い部分があった場合、その原因を全体から捉えるというところにありました。つまり現代医療のように、小さく細分化させて部分を見る「化学」ではなく、全体の一部として捉える「物理」の法則から見ていたとも言えます。また伝統医療では、身体はひとりひとり違うという捉え方のため、治療と薬においても、その個が持つ固有の特性を見ながら行っていました。それに対し現代医療は、全ての身体は同じ構造物と捉えるため、治療と薬は、一律となります。また現代医療は、具合の悪い部分のみにフォーカスした対処療法のため、その部位に向けて効果のある石油由来の薬を投薬しますが、その薬が他の部位へ及ぼす影響は考えられていません。これはいわゆる副作用や、ときには他の病気を誘発する原因となって症状に現れてきます。現代医療についてもう少し詳しく見てみましょう。
経験で実感している人は多いと思いますが、現代医療の薬の多くは、その場の痛み、苦しみを和らげる効果はあります。例えば、おなかが痛い→薬を飲む→痛みがなくなる、という様に。これは原因を見つけて治療しているのではなく、表面化している症状を緩和させてる対症療法です。痛みを取り除く鎮痛剤や、発熱を抑える解熱剤、癌治療なども症状に対しての処置を行っている療法です。現代医療の薬のその他の特徴としては、その瞬間、その箇所の痛みや症状に効果を示したものの、他の箇所への影響はわからないということです。薬というのはけして「胃だけに届く(効く)」「膵臓だけに届く(効く)」ということはありません。食べ物の栄養が吸収されるのと同じように、薬もまた、血流にのって全身を巡り、身体の内部各所で化学反応を起こしながら消化吸収されていきます。人体は、起きていても寝ていても、常に自動的にあらゆるところで無数の化学反応が行われいる状態で、それによって生命が維持されています。その自動的に行われている化学反応全てと、さらにその化学反応の互いの関係性全てを把握することは現代医学では不可能と言えます。その巨大化学工場とも言える人体に薬を投入した場合、狙った一部に起きる作用を理解することは出来ても、それが人体全体へどのように影響を及ぼすか理解することは出来ません。これがいわゆる副作用となって現れる原因となります。そして場合によっては、さらなる別の疾患を誘発します。加えて、複数の薬を服薬した場合、何がどこでどのように作用し合うかは到底わかりえないということになります。また、長期投薬によりだんだん効果がなくなり、摂取量が増える続ける場合もあります。例えば、高血圧の降圧剤のように、長く摂取すると効かなくなり、さらに摂取が必要になる(欲する)などがそれです。薬は投入直後が一番効力を発揮し、繰り返されると最初と同じ効力は得られず徐々に低下していきます。これを薬剤耐性”tolerance”と言い、麻薬の依存作用と同じメカニズムです。
その他の現代医療の薬の特徴としては、上記が挙げられます。昔なかった病気が今はたくさんある、という印象を持つ人は少なからずいるのではないかと思いますが(特に精神医学的な分野)、その新しい病気の受け皿として、薬が既に用意されているというのは、薬から先に作られている場合もあるとも言えます(製薬会社の新薬開発の競争は凄まじいです)。ではそのような薬は、実際、どのような物質で出来ているのでしょうか?長々と書きましたが、ここからが一番表現したかった楽しいところ、本題です(笑)!
それではさっそく見ていきましょう。

03|薬の構成

現代医療の薬はどのような物質でできているのでしょうか。

まず、薬は「有効成分」と「添加物」で出来ています。スライドにあるような、薬(特に市販のもの)と一緒に梱包されている紙を見たことがあると思います。これは「添付文書」といい、病院から処方された薬、市販の薬に関わらず、全ての薬の製造販売時に添付するよう義務付けられているものです(2021年の法改正より電子化となった)。添付文書の電子化により、現在では付いていないことが多いですが、自分で簡単に調べることが出来ます(※1 下記にもリンクを貼っておきます)。「有効成分」とはその名の通り、その薬の成分の中で、目的である効果を示す成分のことを表します。一番含有量が多いものというわけではありません。例えば、スライドにある糖尿病(2型)でよく処方されるトラゼンタ錠は、血糖を下げる効果のある「リナグリプチン」が有効成分となり、化学式は「C25H28N802」という物質になります。そして「添加物」は「D-マンニトール、部分アルファー化デンプン、トウモロコシデンプン、コポリビドン、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、マクロゴール6000NF、三二酸化鉄」とたくさんありますw。薬に入っているこの添加物のことを「医薬品添加物」もしくは医薬品添加剤と呼びます。医薬品添加物については医薬品添加物事典として販売されており、そこには各添加物の詳細や、国際基準の比較などが書かれています(見本ページ参照)。ここでのポイントは、国際基準によって内容に違いがあるということです。この事典は2021年に5年ぶりに改訂され、オンラインで購入も出来るようになっています。(※2 下記にリンク先を貼っておきます)。

※1)薬の添付文書検索 pmdaサイト:検索サイトはネット上にいくつかありますが、こちらが使いやすかったです。簡単に見れますので、もし薬を飲んでいたら、自分の薬を見てみるとおもしろいです。副作用についても書かれています。

※2)「医薬品添加物事典」薬事日報告社サイト:24,200円と高額のため、購入を躊躇していますw。見本ページに書かれている、薬添規・EP・NFとは、日本・ヨーロッパ・アメリカの国際基準を示しています。つまり添加物の基準は同一ではなく、それぞれ違った基準値を持っているというところにポイントがあります。

・薬添規=「医薬品添加物規格」の略。日本における医薬品の公定書(政府がある目的のもとに,法律に基づいて規格や基準を定めて公布する書物)のひとつ。医薬品に関する公定書は他に、日本薬局方(日局。JP=The Japanese Pharmacopoeia) 、日本薬局方外医薬品規格(局外規) 、医薬品添加物事典(添加物辞典) がある。
・EP=The European Pharmacopoeia(欧州薬局方)
・NF=USPーNFとして使われることが多い。USP=The United States Pharmacopeia(米国薬局方)。NF=The National Formulary(国民医薬品集)。

こちらは医薬品添加物の一覧の一部です。カタカナいっぱいのものは想像しにくいかもしれませんが、生ゴム…となるとちょっとドキっとしますw。厚生労働省が2018年に出した医薬品添加物一覧はこちらで閲覧出来ます。
次に、有効成分と添加物がそれぞれどのくらい入っているのか、含有量を見ていきます。添付文書の「組成」の欄を見ます。錠剤の場合は1錠あたりの重さ(質量と表記される場合もある)、顆粒ならば1袋あたりの重さ、注射であれば1管や1バイアルあたりの量が表記されています(バイアルとは注射剤を入れる容器です)。有効成分の質量は、直接商品名になっているので、全体の重さから有効成分の質量をマイナスしたものが添加物の質量ということになります。トラゼンタ錠5mgの場合は、全体の重さが185mg、有効成分のリナグリプチンが5mg、添加物が180mgとなります。なお、薬には「一般名」と「商品名」があります。「一般名=有効成分名。有効成分を表す化学式はひとつしか存在しない」「商品名=製薬会社がその有効成分を含有する薬に対して独自で命名し、国の認証を受けた登録商標があるもの」です。

さて、これを見てわかるのは、中身のほとんどが添加物でできているということです。他の薬も見てみましょう。

有効成分よりも添加物の含有量が圧倒的に多いのがよくわかります。含有量の9割以上が添加物という薬も多くあります。なお、添加物それぞれの含有量は調べることが出来ないようです。それではなぜ、薬にはこんなにも添加物が入っているのでしょうか?
スライドにある定義を見てもわかる通り、一般的に言われている添加物の役割とは、薬をより効きやすく、作りやすく、安定させ、飲みやすく、使いやすくする、ということです。定義にもある、賦形剤、安定剤、保存剤、乳化剤などなど、食品に入っている添加物をイメージするとわかりやすかもしれません。

添加物と一口に言っても色々な特徴や性質があり、その良し悪しの判断や、摂取するかしないか、というのは薬品に限らず食品に対しても同様かと思います。ただ、大きな違いは、食品はその時々で自分で選択が出来るものですが、薬は「飲まないと治らない、飲まないと症状が戻る」という前提が医師と患者の間に共にあるところです。そうなると、他の選択肢がわからない、というか、選択肢がない状況になる、と言ってもいいかもしれません。そして、専門分野すぎてよくわからないので、お医者さんの人柄や、人によっては名声で選ぶ、みたいなことにもなります。

病院で薬を処方された場合、特に長期に渡って飲む(場合によっては死ぬまで飲み続ける)と医師から伝えられた場合、そこに疑問を持たなければもちろんそれで全然良いのですが、「嫌だな、でも仕方ないか」とか、「薬は嫌だけど、どうしたら良いかわからない」「他に選択肢がない」などの理由でこのレールに乗らざるを得ない人も多いのではないかと思います。あとは、長年の服薬でもう自分の頭で考え判断できなっくなってしまっている状態。なのでパターンとしては、疑問を持たないパターン、もしくは疑問があってもそれに代わる方法が見つからないパターン、そして気力自体が失われ、なされるがままのパターン。普通の治療を病院で受ける場合、だいたいこれらが主流なのかなと思います。こうして薬は売れ続け、病院は流行り続け、混雑し、待ち時間も長く、あげく「満員御礼!」という結果に(笑)。


◆おわりに

とても長い記事、もしここまで読んでくださった方がいるならば、どうもありがとうございました。ここで一旦区切りますが、シリーズなので次回以降も続きます。

次回からは「薬の中身はわかった。じゃあどうしたらいいんだろう」という内容に入っていきます。最初にも書きましたが、私もちょうど再び貧血治療に着手している最中なので、私は何を選択したいかな、どうしたらいいかな、と現在研究しています。現在の自分の貧血治療を例に紹介しながら、引き続き書いていきたいと思います。

医薬品の添加物についても、食品や農薬、化学肥料と全く同じで、安全だ、いや安全でない、良い悪い、好む好まない、自分が大丈夫と思えば大丈夫、などなど人によって色々な見解があるので、最終的には個人の選択となるのですが、でももう少し物理的、物質的な観点から見ていけたらと思っています。


その他にも「安い薬」ということで薬局で勧められる、もしくは尋ねられることもなく自動的に処方される「ジェネリック」という存在もあります。近年、日本の政府がジェネリック医薬品の使用をとーっても推しております。「推し」です(笑)。このあたりも、業界のカラクリは当然ありますが、視点はそこではなく、添付文書やIF(インタビューフォーム)というものを見て、ジェネリックの薬そのものが何かを知った上で自分で判断出来るような方法を紹介したいと思っています。とは言え、そもそも薬を無理なく可能な限り飲まなくて済むようになればいいのではないか、というのがこの記事を書く理由であり、私の気持ちなので、ジェネリックだろうが何であろうが辞めれたらいい、ということなのですが。


私は前述したように、リハビリや介護職で病院や特老、老健などに勤めていました。最初の現場で「ベットが余っている」「どうにか今月埋めないと」「新規患者を入れないと」と言っているのを聞いたとき、「あり?どうしてですか?空いているのはいい傾向なのでは?」と聞いたことがあります。まだ若かりし頃(…笑)のお話です。社会は当然、病気の人や介護が必要な人を無くすベクトルで動いていると思っていたので、何を言っているのか本気でわからなかったのでした。でも色々な現場を経験していくにつれ、「病床を常に埋める」「新規患者獲得を目指す」というのが当たり前の世界だということが本当によくわかりました。これには医療保険制度、介護保険制度、それに健康診断のカラクリが密接に複雑に関係していて、働く自分たちのお給料はそこから出ている、みたいな現実も伴い、みんな疑問もなく病床をいっぱいにしよう!と当然思う、というか、考えもしないくらいそれが常識になっているし、そうなるのは無理もないことだということもよくわかりました。経営陣となるとさらにもっと違う視点(利権、思想含む)があるのもよくわかります。製薬会社の人や医療機器メーカーの人、行政の人、お医者さん、看護師さん、栄養士さん、清掃業社の人、保険業社の人、それはそれはいっぱいの人が絡んでいます。で、どうしてこんなに、言ってみればunnaturalでunhealthyな状態になっているかっていうのは、つまるところ今回書いた歴史の部分に繋がるのかな、とも思いました。そこから発生し拡大きた人々の思想や概念、思い込み、そして出来上がった巨大システム。

…とここで今、ふと、アメリカにいた時、オフシーズンに急にとてつもない高熱が出て、数日間下がらず家で悶えた後、どうにも下がらないのでチームドクターに相談したら、アスピリンか何かをくれて一発で完治。練習出来ることが嬉しく嬉しくて飛び跳ねたのを思い出しました。「早く言えば良かったのに!」「ほんとに!」と笑い合ったのを覚えています。薬が抜群に効いた経験でした😋。

それではまた次回!
With Biiiig LOVE!!


<その他、参考になる本>
こちらは、医師が患者や薬剤師に服薬の指導する際に必要な情報が書かれています。それぞれ「患者向け」と「薬剤師向け」として書かれています。この薬を処方する場合は患者にこのように説明する, etc。副作用の具体的な症状も書かれています。「お医者さん、確かにこう言ってるわ!」みないな発見もありおもしろいですw。診察室のドクターのデスクに置いてあるときもあります。
掲載量がすごいので、自分が飲んでいる薬はまず載っているかと思います。書店に普通に置いてあるので、機会があれば立ち読みするのも良いかもかも。

薬効別服薬指導マニュアル 第10版」(アマゾンでチラ見できます)

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