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母の孤独
この記事を書いた翌日に、母の姉が亡くなった。
人が亡くなった話など、ネガティブのことを書くのかどうかについては迷ったが、
明るい話、有益な話ばかり書かないといけないルールはないので、
自分が書きたいと思ったのだから書いてみることにした。
母と姉は毎日1時間以上電話をするような仲だった。
一心同体のようだった。
でも、ときには、ズケズケとものを言いすぎて、傷つけ合い、喧嘩をすることもあった。でも、すぐに仲直りしてはまた長電話をするのだった。
母には友人が1人もいない。人と関係を築くのが難しい性格なのだ。
友達が必ずしも多いのが良いとは言えないが、人間関係が多いと、それだけ情報がたくさん入ってくるし、たくさんの目で物事を見ることができる。
母には、情報源が姉もしくはテレビだけなので、時に情報が偏り、また時に情報が全くない時があった。
姉妹で比べると姉の方が夫婦仲が良かったので、その分姉の方が考え方が柔軟だったようには思う。
私の父が頑固だったこともあり、私の母はより考えが偏狭になっていた。
弟をやたらとかわいがり、
私との対応の差が凄かったので、
私が苦情を言う時もあった。
そうすると母はいうのだ「嫉妬する卑しい女」と。
弟が生まれた時、私が嫉妬をしたそうだ。
それを思い出すと「本当にあんたは卑しい女だった。」という。
あのね、兄弟が生まれて、上の子が赤ちゃん返りするとか、
普通の現象だよ。
どこにでもあることだよ。育児書にも書いてある。
母に友人がいれば、それは普通のことだよと誰かが言ってくれたのではないだろうか。
私が生理になった時、
このマセガキが!と怒鳴りつけられた。
母の想定より早かったのだろう。
身体のことはコントロールできることではないから、
そこは怒っても仕方がないことだし、
時代とともに変わる。
今なんて小学1年生でもなる子がいると知ったら母は卒倒するだろうか。
この時も母に友人がいたら、
「うち子もよ~」なんて言ってくれる人がいただろうか。
私は10代や20代の頃、
人は変わらないと言うことを学んでいなかったので、
母にアドバイスなんてしてしまっていた。
「友達作ったほうがいいよ。じゃないと将来孤独になるよ。」
なんて。
そうするといつも
「姉がいるからいらん。やじぇらしか(長崎弁。面倒くさいという意味)」と言っていた。
今、まさにその姉がいなくなってしまった。
今後どうなるのだろう。
既に、
「なんで私がこんな孤独にならないといけないのか?
どうして引っ越してきてくれないの?」
といつも言っているのに、
一心同体だった姉が亡くなってしまい、
今後の母はどうなってしまうのだろうか。
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