太平洋戦争前の記憶の継承

祖母は16歳から長崎の市役所の公安課に勤めていた。職場で女性は少し年上の「くりはらみつこ」さんと祖母の二人だけだった。16歳は遊びたいさかりで、よく仕事を抜け出しては、みつこさんに連れ戻されたそう。

みつこさんが恋人とデートをする時。当時は男女二人で出歩くことはできなかったそうで、祖母を含めた三人で出かけたという。あちこち一緒に連れていってくれたと嬉しそうに話していた。

その後、くりはらみつこさんは満洲に渡ったらしい。「もう生きてないだろうな」と、祖母は何度もここまで繰り返し話してくれた。私もそう思う。本当は見つけて会わせてあげたいと話を聞くたびに思ったけれど、満洲と聞いたら、、、難しい。。それほど大変な場所だ。

くりはらみつこさん。貴方は私のことを知らないだろうけど、私は祖母がとてもお世話になった話を聞いている。貴方はとても生き生きしていた。私はたぶんずっと貴方の名前を忘れられない。


こやつめにお駄賃をやろう、なんて考えた奇特な方は。そのお駄賃またnoteの中で循環させていただきますぞ🍀