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よびし通信

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これまで発行しているよびし通信をまとめてご覧になれます。 よびし通信は、2019年から発行しています。よびし通信no.1~15は、写真とイラスト、イベント告知がメインのチラシで…
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#滋賀県多賀町

【後編】大学で「食文化の伝承と発信」をテーマに講義しました

令和6年6月24日、滋賀県立大学「地域教育プログラム」地域基礎科目 【近江の美】の一コマ 「食文化の伝承と発信」をテーマに講義させていただきました。 後半は伝える、つなぐをテーマにお話ししました。 前編はこちらから ↓ 02 伝える 展示noteでは、過去のYOBISHIプロジェクトで開催した展示イベントについてあまり紹介出来ていませんでした。 foodscape 料理開拓人 堀田裕介さんが提唱された foodscape フード食とランドスケープを掛け合わせた造語。多

【前編】大学で「食文化の伝承と発信」をテーマに講義しました

令和6年6月24日、滋賀県立大学「地域教育プログラム」地域基礎科目 【近江の美】のひとコマ 「食文化の伝承と発信」をテーマに講義させていただきました。 今回、講義をするために、改めて活動内容、調査してきたこと、発信してきたことをまとめる機会となり、良き振り返りとなりました。 講義内容パワポを紹介します。 【その1】YOBISHIプロジェクトの活動紹介 YOBISHIプロジェクトを動かす中心メンバーは、滋賀県外からの移住者です。多賀町の文化の懐の深さに惹かれたのは二人の共

【よびし通信no.31】『お弁当箱のうた』の「すじのとおったふき」はどのふき?

よびし通信no.31発行しました。 多賀のお母さんから学ぶ食の知恵と技【『おべんとうばこのうた』 の「すじのとおったふき」どの「ふき」を思い浮かべますか? 】 ▼「ふき」といえば、滋賀県に来るまで出汁で薄味に炊いた「太いふき」の煮物しか見たことがありませんでした。「細いふき」がたくさん出回り、昆布と山椒、干しシイタケなどで炊いて佃煮にする、保存食を大量につくる文化に驚きました。 【トウブキ・クサブキ・ヤマブキ】 ▼もんぜん市では、三種の「ふき」が出回っています。いまだ

【よびし通信no.30】5年間発行してきて初のYOBISHIプロジェクトの紹介記事です 

よびし通信no.30 令和6年4月号発行しました。 滋賀県多賀町内には全戸配布されます。 YOBISHIプロジェクトの活動が、飲食店と勘違いされることが多く、初めて活動のコンセプトなどをno.30の節目で書きました。 よびし通信no.15までは、イベント告知メインのチラシでした。 デザインして印刷して、イベントが終わったら捨てられるのがもったいなくて・・・。どうしたら捨てられないのかスタッフと考えて辿り着いたのが、このまちの伝えたい郷土料理レシピを載せることでした。 バック

【よびし通信no.29】ゆりこ団子は究極の食品ロス削減

多賀のお母さんから学ぶ食の知恵と技【赤かぶらの切り漬けは冬の常備菜】 三十数年前にお姑さんから聞いて習ったという「赤かぶらの切り漬け」を教えてもらいました。年に一 度の恒例手仕事。毎年、百個超えの赤かぶらの下ごしらえを一日仕事でされてきたそうです。「切り漬けの ええとこは、作ってすぐ食べられること。」しばらく 漬けて乳酸菌発酵したのも美味しいです。 滋賀県の伝統野菜「万木かぶ」 は、赤かぶらで葉の軸が白い品種、 アブラナ科は交雑しやすく、その土地ならではの種が発達したよう

【よびし通信no.28 】うどんぬた ここだけ?

「よびし通信」って?? 「よびし通信」は、ほぼ2ヶ月に一度、町内約2500戸に各戸配布しています。 滋賀県多賀町内で取材した郷土料理の「すばらしさ・面白さ・凄さ・地元ではあたり前のこと」を地元の人に知ってもらい、若い世代にも伝えていきたくて発行しています。 初めは、ワークショップやイベント告知チラシでした。イベントが終わるとそのままチラシがゴミ箱に捨てられるのはもったいない。捨てられないためにはどうすれば良いかメンバーと話し合い、レシピを載せることにしました。だから、基本イ

よびし通信no.16

よびし通信 はじめます YOBISHIプロジェクト  滋賀県多賀町で、「たがの たべるを つなぐ」をコンセプトに官民協働で活動しています。「よびし通信no.15」まではイベント告知のみでしたが、今号から多賀の伝えたい食文化を少しずつ発信します。「よびし」とは、親戚やご近所さんを招き(よび)おもてなしをする意味の方言です。  継承が危ぶまれる地域の祭りや郷土料理など、幅広く保護することを目的とした改正文化財保護法が、令和3年4月16日の参議院本会議で、全会一致で成立しまし

『多賀の 食べるを つなぐ』本が出来ました!

こんばん なにつくる? 目次 01 多賀の食を知る 02 よびしの伝統料理 03 伝えたいおやつ 04 多賀のやさい 05 多賀のお米 06 お味噌 07 YOBISHIプロジェクトの活動 〈制作〉 YOBISHIプロジェクト/多賀町立文化財センター/grow rice project 〈監修〉 堀田 裕介 「YOBISHI(よびし)」とは 滋賀県多賀町付近の方言です。 お正月や法事などの時に、 親戚やご近所さんをお招きする 「寄り合い」の事を 「よびし」と言います。