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老母と私の農作ノート11

さて、10月に玉ねぎを植えようという心づもりで始めた実家の庭整備ですが、まったく間に合わずに11月の中旬を迎えることになりました。雨のせいでもきつさのせいでもなく、ただただ単に私の見通しの悪さのせいだということが、わかっているだけに泣けてきます。

畑を耕して玉ねぎを植えようと思っていた9月の下旬。母からの電話で「苦土石灰を買ってきてほしい」とのこと。

畑を作るためにまず土作りだということさえ知らなかった素人の私。石灰をまく母を横目に草刈りや木の伐採で汗水たらす日々。

だんだん庭が開けた感じになってきて母は大満足。私もそんな母を見ているとやる気がわいてくるので、言われるがままに木を切り倒し開墾作業に精を出します。

結局は畑を作るほどもはかどらず、いまだ庭の整理をしている状態です。家庭菜園よりは広めの畑を作れるはずなのに、今はまだ昔から母が耕していた畑に大根が植わっている状態。

大根と雑草の区別がつかないほどなのだけど母さんこのままでいいの?

「畑作業に関しては私が教授やけんね」

はいはい、わかりました。目標を立て直します。

今度の目標としては「12月にほうれん草を植えられたらいいな」というものです。

私はもともと根菜類が好きでしたので、イモや大根なども考えていましたが、もはや時期が遅れつつある。ハウスの中になら植えられるだろうけど週に一回しかやってこられない私のために老母に水やりなどをさせるわけにもいかない。

何よりもハウスの中を耕してみてびっくり。がれきの山に土をかぶせたのかと思うほど出てくる出てくる石や瓦やそのたもろもろ。

とりあえず、ハウスは作業道具置き場と化したわけですが、母は「私が作ったけど、全く何も植えたためしはない」との話。母さん、何のためにこんなハウスを作ったのだよ・・・

ハウスの中

もしかして、がれきを隠すためかもしれない。この辺りは国鉄の宿舎が立っていて父がその土地を買い取ったものだから、瓦とかが取り崩したときに残っていたのだろう。

さて、明後日の土曜日にはまた母のもとに出かけていくのですが、切り倒した木を半分以上は燃やして灰を畑にまけるようにするという目標を立てました。

実現可能かな?

段取りは考えています。それから、天気は今回は私に味方してくれているようです。こんどの土曜日にはどれほど作業が進むかで、畑がいつになったら作れるかを予測したいと思います。

でも、実は母が満足そうに庭を眺めている姿を見るだけでも自分も良い気分になるのですよ。

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