akisaiの楽曲を解説します-2ndアルバム前編-
akisaiという音楽/映像ユニットで音楽を担当している鈴木です。
この記事はこちらの記事の続きになります。
今回は2ndアルバムの前半5曲について書いてみたいと思います。
曲はこちらで再生しながら読んでみてください。
ちなみに2ndアルバムの制作に当たって考えたことの一つとしては「1stアルバムとほぼ同じ構成で、曲調も大きく変えない」です。
まだ2つ目のリリースだったので、まずはakisaiというブランドを確立することを優先したというわけです。
イメージとしては「King Crimsonの1stアルバムと2ndアルバム」みたいな感じです。
例えが古いですね、、、
1、cycle
1stアルバムでギターソロを弾き過ぎてしまった反省を生かし、1stの1曲目「line」的な電子音とガットギターの絡み合いを基調にしつつも、メインのメロディが強過ぎないような曲を心がけました。
ギターのソロっぽいメロディもあくまで「ソロをとっているわけじゃじゃないですよ」というぐらいの控えめさです。
曲も大きく展開させずサラッと聴ける感じの曲に仕上げました。
この曲は裏話が全然ないです。
2、bless
終始鳴っているアルペジオはギターではなくベースの音です。
Atelier Zという日本のメーカーのBeta5という型式のものを使用しています。
なかなかダークでいい感じの雰囲気が出ていると思います。
1:07〜から入ってくる強めのキックが1stアルバムには無かったものですね。
あと、途中から入ってくる歪んだギターみたいな音はベースの音です。
なぜだかベースをいろいろ使ってますが、買ったばかりで嬉しくて使いどころを探していたのかもしれません。
実はこの曲は1stアルバムの2曲目「idearythmical」と同じ日に曲の原型ができたもので、2ndアルバムでも同じく2曲目に採用しました。
3、sicilienne
イントロから終始流れているピアノのシーケンスは元ネタがあって、とある劇団の舞台のテーマ曲で使ったメロディのリズムをちょっと変えて、展開していったものです。
1:37〜からのメロディはakisaiっぽい美メロで個人的にも気に入ってます。
ですが、その直後にトランペットでソロをとり始めます。1stアルバムの反省を生かせてない、、、
ちょうどこの曲を録音してころから、使っていたトランペット(YAMAHA のスチューデントモデル)の調子が悪くなってきて、なんかミュートをつけているような変な音になってしまいました。
吹いてる時はあまり変化を感じなかったので最初は録音しているマイクが調子悪いのかと思いましたが、、、
この曲以降、生トランペットの出番は無くなり、DTM界では神音源であることで名高いSampleModeling社の「The Trumpet」のお世話になることになります。
4、euphoria
この曲は、幻のakisaiの2nd EPの3曲目でした。
元はこんな雰囲気でした。曲名も違います。
この感じだとアルバムの雰囲気に合わないかなと思い、ガットギターを入れたりリズムを温かみのある感じにしたりして、少しポップに作り直しました。
終始鳴っているシンセのシーケンスはAbleton Live純正デバイスのOperatorを使っていて、個人的に気に入ってます。
5、talk
この曲も幻のakisaiの1st EPの3曲目でした。
曲名も全然違います。
その昔に流行ったFreeSoulとかのコンピに入ってそうな雰囲気です。
思うところがあって、曲の尺を長くしたり、いろいろ作り変えました。
イントロで小音量で入っている話し声は、岩手県の某施設でガチおばあちゃんが昔話をしてくれるのを録音したやつです。
ガチ東北訛りは日本語に聞こえなくて、逆にかっこいいと思ってます。
この曲は結構オシャンティーな雰囲気を醸し出しているので、有線とかのプレイリストに取り上げられたりしたみたいです。
知り合いから「スタバで流れてたよ!」って話も聞きました。
SubmitHubでもウケがよくて、けっこうシェアされましたね。
あと、ノリで激安のフルート買って、届いたその日にこの曲を録音したような記憶があります。
当時は「トランペットより全然ラクに音が出る!」とはしゃいでいました。
特にフルート経験があったわけではないのでめっちゃ下手ですが、それはそれで味があるような気がします。
おわりに
いかがだったでしょうか?
1stアルバムよりは少し落ち着いた雰囲気になってきてると思いますが、まだまだ散らかってますね。
まあ、その後も曲も散らかってますけどね、、、
今回は以上になります。
次回は2ndアルバム後編を書きたいと思います。
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