見出し画像

2020年よく聴いた曲を大量に紹介するよ 中編

雑食系おじさんが2020年によく聞いた曲を紹介する企画。今回はバンド編。30曲近くあるから覚悟しろ、今から書く俺。
余談ですけど、関ジャムの企画『プロが選ぶ2020年ベスト10』めっちゃ良かったですね。どんぐりず、さとうもか、TENDREあたりが世に紹介されてて嬉しかったな。本当に幅広く深く紹介するいい音楽番組で、他の音楽番組(LoveMUSICとか)もそっち路線に移行してきているように感じる。

スピーチ/Easycome

一昨年、ふとApplemusicのおすすめから流れてきた『夢中にならないで』で心を掴まれたEasycomeの新EPから。尾道出身のボーカルちーかまの声がどこか懐かしく、もの寂しく、でも力強さもあって最強の声だなぁと。24時間流れていても苦がなく聴ける、そんなバンド。さとうもかといいちーかまといい瀬戸内海の穏やかな気候で育った人の声は耳心地がいいですね。

Twilight/Subway Daydream

Holiday Recordがおすすめしていたのを聞いて耳から離れなくなった大阪のバンド。女性ボーカルの声がとにかくいい。そしてポップな曲からメロウな曲までどの曲もクオリティが高いので確実にこれから出てくる才能。laura day romanceとか好きな人は是非。

鶴/猫戦


これもholiday Recordから。てか、多分僕のインディーズバンド情報は大抵ホリデーなんだよ、許してよ。立命館の軽音サークル出身の女性ボーカルのバンド。耳が最近の音楽に慣れてくると、3分超える曲ってしんどくなってくるんだけど、メロウなのにスッと聴けちゃう。相対性理論の雰囲気も感じてる。別世界に連れて行かれて、一生優しい声で何か諭されてる、みたいな曲。

ゾッコン/MONO NO AWARE

八丈島出身の2人が大学で出会ったメンバーと出会って結成されたバンド。
今年出たアルバムも良かったし、独特のリズムと歌詞は他のバンドにはない唯一無二のものだなぁと。初期のフジファブリックにも近いものを感じてより大好きになった。この曲もストレートなラブソングだけど、MONO NO AWREにしか表現できない歌詞を何度も口ずさみたくなって爆リピしてた。


I’m/DENIMS

DENIMSの新作。は初っ端からサビの英詞で『ぬおっ?』と声が出たのだけど、これがめちゃくちゃ良かった。今までのガレージロック全開の曲も良かったのだけど、ピアノなんか入れちゃって少し落ち着いた曲調で歌っちゃって、でもDENIMSの良さは失われてなくて最高。12月に脱退したベーシストに向けて歌った曲もPV込みで最高だったので、みんな見て。


幸せのシャナナ/BRADIO

アニメのOP曲を歌ったりしていて海外のアニメファンからも大人気のBRADIO。表現が合っているのか分からないけど、ウルフルズをもっとファンキーにして、常に躍り狂っているようなバンド。イントロから聞いたら思わず踊らずにはいられないような多幸感の強い曲。2020年前半は1日に1回は聞いてテンションを上げてた。

トースター/Set Free

ワイニーとかいう楽器も演奏しない、歌いもしない何者かが在籍する京都で結成されたバンド。ポップスへのセンスが圧倒的に飛び抜けて高い。どの曲も一瞬で好きになっちゃうので、基本的に今年配信された曲は全部どれも良かったので、ベストにどの曲を入れるかめちゃくちゃ迷った中で好きになるきっかけになった曲を入れました。


The Time,Milk Tea/crap clap

東京のポップスバンド。一昨年、Love Me Doでこのバンドを知って年間でトップ3に入るくらい聞いたんだけど、相変わらず天才的な音作りと透き通るようなボーカルの声で、これから絶対に世に出てくるべきバンド。この前紹介したNagie Laneのボーカルとコラボしたクリスマスソングも良かったので絶対に聞いて。


サイダーのように言葉が湧き上がる/ never young beach

ネバヤンは最高なんですよ。それ以外に言えることは特にないし特に説明不要だろう。あっつい夏の日に古い喫茶店で知り合って3日の女の子とメロンソーダを飲みながら聴く曲。

常夜燈/PEOPLE 1

SpotifyのEarly noise artist2021にも選出された顔出しをしていない構成すらわからない謎多きバンド。フロップニックで大バズしてたけど、個人的にはこんな曲も作れるんだって意外性も含めて常夜燈の方が好き。PVはテレキャスタービーボーイと同じくcoalowlさん。楽曲自体もそうなんだけどネットにおける発信の仕方も含めて、完全に売れに来ているのかっこいい。

君とdrive/YONA YONA WEEKENDERS

去年ってシティポップ疲れ?みたいな症状が出てて、いわゆる東京のグッドミュージックなんか全部『うああああああああもう要らない!!要らない!!』って感じに陥ってたんだけど、このバンドの曲はすんなりと入ってきて、下半期は狂ったように聞いてた。シティポップ疲れをリハビリしてくれたので、個人的にめちゃくちゃ感謝してるバンド。ボーカルの声がめちゃくちゃいいですよね。

エモめの夏/lucky Kilimanjaro

お洒落なのび太とジャイアンとしずかちゃんがいるバンド。ラッキリは『こう言うのでいいんだよ』がいろんなパターンで聞けるのが最高。ボーカルの声がどの歌詞も聞き取りやすいし、どんな歌詞でも説得力があるのも良い。
一昨年、あれだけお家(HOUSE)を楽しんでいたのに、今回ガンガン南の島で遊んでる所に違和感がない、振り幅えげつねぇシンセバンドなんだ。あと、maotakiちゃんが好き。

それってオーガズム?/ helshinki Lambda Club

ガレージロックゴリ押しの曲って感じなんだけど、長さも1分くらいしかなくてセックスに例えると、早漏の男がAもBも無しで一気にCから入って瞬間のピストンで分からせるみたいな曲。早漏が瞬間ピストンで女を分からせる曲です(すいません)

HEARTBEAT/TENDOUJI

こちらもガレージロックのバンド。今年のTENDOUJI、音楽weekみたいな時にオールナイトニッポン0やっててバチバチに緊張してる様子が面白かった。陰の者故にフェスとかライブとか行くことないんだけど、去年は生で見たいバンドがたくさん見つかったのでコロナ終わりにはちょくちょく行こうかなと。その中でもTENDOUJIは最優先バンドかもしれない。

ちょうどいい幸せ/スターダスト☆レビュー

ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』のエンディング曲。逃げ恥やMIU404などの脚本家・野木亜紀子による良ドラマの中で、本当に絶妙なタイミングで流れる優しい声と音が最高でした。決して今の流行に則った曲ではないけどベテランの貫禄というか、余裕みたいなのが耳を優しく包み込む感覚。

やけにSUNSHINE feat.おかもとえみ/fox capture plan

カルテットやコンフィデンスマンJPなどの音楽を担当するfox capture planがフレンズのおかもとえみを客演として迎えたサマーソング。どこか懐かしさがある平成初期のサマーソングって感じがして癖になる楽曲。その時生まれてないけど、バブル期にハワイに旅行してる気持ちを思い出させるような感じ(わかって?伝わって?)

アカシア/BUMP OF CHICKEN

ポケットモンスターのキャンペーン『GOTCHA!』のテーマソング。
多分、ロッテが昔やってたキャンペーンの時と同じPV製作陣とBUMPのタッグなんだけど、ポケモン愛に溢れたPVと楽曲の相乗効果が凄い。こういう映像と音楽のグッドマッチを探るのって相当大変だと思うだけど、めっちゃ楽しそうだよなぁ。


アバンチュール/浪漫革命

京都を拠点に活動するバンド・浪漫革命の新アルバムから1曲。
これは持論だけど、京都を拠点に活動するバンドはほとんどが純文学的な雰囲気を持っていて、浪漫革命はその際たる例だと思ってる。明治・大正時代の雰囲気を漂わせつつ、でもちゃんとトレンドは押さえてるあたりが浪漫革命の魅力だと個人的には感じてる。あ、CDショップ大賞ノミネートおめでとう。

ハイレグBIKINI/浪漫革命&ザ・おめでたズ

そんな浪漫革命と富山のラッパー集団ザ・おめでたズによる共作のサマーチューン。おめでたズのことは知らなかったんだけど、この曲はまじでめちゃくちゃカッケー。レコード流しながら冷房も付けないで、汗だくで和室の部屋でセックスしてそうな曲。

ceremony/Awesome City Club

5人いたのにいつの間にか3人になっていたでござる、でお馴染みのオーサム。メンバーの脱退がきっかけなのか、単純に売り出し方を変えたのか分からないけど2019年くらいから複雑な楽曲からシンプルなものにシフトして言ってるのだけど、むしろソウルの要素が強くなっていてこっちの方が合ってるんじゃないかって思っちゃう。坂元裕二脚本の映画主題歌も良かったのでそれも聞いて。

海を見に行く,告別式では泣かない/少年キッズボウイ

2020年で一番衝撃を受けたバンド。海を見に行くでファーストインパクトを受けて、告別式では泣かないでその衝撃を上回るものを感じた。どんなジャンルも作れそうだけど、自称パンクバンドだけあって『告別式では泣かない』みたいな曲をもっと聞きたいなと思ってる。万人に受け入れられるパンクバンドになってほしい。

midnight romance/CoCoCinema

2019年始動の大阪のポップバンド。まだサブスクでは2曲しか出していないんだけど、どちらも素敵なオシャポップで女性ボーカルの声が好きでずっと聞いてた。ベーシストの方が亡くなったそうだけど、今年は新曲も出す予定だそうでEPかアルバム単位で聞いてみたいバンド。

オバケな彼女/バレーボウイズ

突然解散を発表をしたバレーボウイズの最後のシングル。突然すぎたし、何かあんまり前向きな解散じゃない気もしたのでショックだったんだけど、楽曲はめちゃ良くて、また楽曲が良かった分『まだまだやってくれよ。。』と悲しくなるというループを繰り返した曲。フォーエバーバレーボウイズ。

夢見る熱帯夜/ポップしなないで

変な名前と変なメンバーがいる変なバンド。2000年代初期のアニソンとYUKIを砕いて混ぜたみたいな楽曲。アレンジは完全に今のトレンドど真ん中で最高です。中毒性の塊、ポテンシャルの鬼のようなシャブ曲。

弾ける炭酸/Ezoshika Gourmet Club

偶然、プレイリストに入っていて聞いた瞬間に悶絶しそうになった曲。
普段は女性ボーカルは入っていないみたいだけど、普通にこのアルバム自体がめちゃくちゃ良かったのでこれから注目していこうと思っているバンド。メロディもこの曲に女性ボーカルを入れようと考えたあたりも天才。

こいつらあいてる/ニガミ17才

ニガミ17才に関してはあまり説明が必要がないと思うので、とりあえず音と意味わかんない歌詞が最高に中毒性の高い楽曲を作り上げているので、PVを見てよ。…見た…?ね?意味わかないでしょ?でも、何かもっかい見たくない?ね?


と、まぁ個人的には色んなジャンルのバンドを聴いた一年でした。今年はそれがより加速して色んなインディーズバンドを聴き漁ってます。それも今度紹介しようかな。最後は後編でヒップホップの曲を紹介します。バーイ!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?