食日記12：寿司の食べ順!?
ずっと不思議に思ってることがありまして。
なぜか食べ物のことを書くプロの方には
上から目線みたいな筆致の方が多いなぁ、と。
どうしてなんですかね、あれ。
個人的にはそうなってないといいな、
と思いながら日々こういうものを書いております。
で、
そういった書き手の方に限らず
寿司通の方は食べ順にやたら厳しかったりしますね。
白身から始まって脂の乗ったのは後で。
巻物は最後にな！
てな感じに。
理屈としてはわかる。
わかることはわかるけど
ぶっちゃけ好きなもんから順にいくのが一番かなぁ。
お腹ふくれたら旨いもんも楽しくないしね。
あと、
その日一番旨かったのを最後にもう一回食べる、
ってのが割と好きだったりします。
そのあたりを鑑みて今回の食日記は
ある日のお寿司屋さんでの流れを
食べた順に再現していこうと思います。
あくまで自由な食べ順で。
まずは
子持ち昆布
いいですねぇ、見た目からもわかる
激しいプチプチ感。
お酒もそれなりに飲みたいぼくとしては
スターターは飲める気分にさせてくれるつまみから。
お次は
焼きそら豆
季節のものはとりあえずいっときたいです。
魚は養殖、野菜はハウスみたいなことが当たり前ですし
そういうもののレベルもめっきり高くなりました。
でも、
季節のもんをその季節に食うのは格別。
ここまででビールなのか日本酒なのか焼酎なのか、
みたいなその日のコンディションが
なんとなくわかってきます。
今日は意表をついてワイン気分。
なぜなら
こんな感じで下世話かつわかりやすく
ワインをおすすめしてあるお店だったから(笑)。
ものすごく上等なワインを
最高の管理状態で出してくれるならともかく
そういうんじゃなければこのプレゼン、
決して悪くないと思います。
どうせビール何杯か飲んだらそのくらいの値段になるだろ、
と安めのボトルを一丁！
で、
ようやくお寿司タイム。
ニシン
珍しいニシンの握り。
綺麗なピンクですねぇ（うっとり）。
脂の乗ったややゆるい身が酢飯と溶け合います。
なんで最初だったかというと
この日のおすすめとのことで迷わずに。
一発目は職人さんのおすすめに素直に従います。
ええかっこしぃはお寿司屋さんでは損します。
（ぼく調べ）
続いて
Ça va（サヴァ）じゃなくて鯖
フランス語で「元気？」みたいな。
お店のご機嫌をうかがう意味も込めて（ほんとか？ 笑）。
だいたいは青いお魚からいく傾向にあります。
いち早く寿司気分に引き込んでくれるからとか？
いや、ただ好きなだけだな、きっと。
この日の鯖はいいのだったみたいで
ごくごく浅く〆てるだけ。
塩も酢も限りなく少な目にもかかわらず
青魚独特の風味が嫌味なく口の中で弾けてくれました。
鯖はいいのを入れといて欲しいです、ほんと。
そうこうしてる間に
頼んでおいた揚げ物なんかができてきます。
白魚揚げ
気の利いた店では白さをなくさないために
都度、揚げ油を替えてくれたりもするんだそう。
口替わりしたところで
赤貝
見てるだけで興奮してくるその肌質！
ザクザクと歯が噛み砕くうちに広がる磯の香り。
んで、
さばいた貝じゃなくて殻のまま仕入れてるお店だと
こういうお楽しみも。
赤貝のヒモ
こりゃもうたまらん、と言うほか……。
コリコリゴリゴリとむさぼっちゃいますね。
卑怯だよ、これ(笑)。
そして極楽お寿司タイムもそろそろ佳境へ。
さよりの昆布〆
やっぱそろそろ味の濃いのが欲しくなる終盤。
昆布〆はこういうときの頼れるやつ。
淡白な白身に甘味とうま味、
そして濃厚な海の香りがたっぷり。
透明な身からは想像できないほどの
充実感が押し寄せること間違いなし。
……ぬふー（鼻から抜ける香りにしばし瞑目）
さて、
いよいよフィニッシュ。
なんだかんだ言ってもやっぱり最後には海苔と
密度の高い酢飯が欲しくなります。
このへんは前言撤回。
偉い人に賛同するしか。
注文したのは禁断の細巻!?
うにの細巻
これまじアカンやつや。
トロトロのじゅわじゅわが飯に染み込み
一口ごとに天竺への旅立ちを覚悟するほど(笑)。
ウニと米ってなんでこんなに合うんですかね。
もうどうなってもいい。
殺すなら殺せ（そこそこのお値段もしますしね）。
ほんとおバカの繰り言のようになってしまいましたが
こんなお寿司の食べ順もなかなか楽しいです。
バーチャル寿司していただけてたら幸いです。
以上がある日のぼくの食べ順ですが
皆さんのお好きなお寿司の食べ順があったら
ぜひ教えていただきたいです。
ちなみに本日のお店はこないだ恵比寿でコハダがうめぇ、
と書いた八兵衛の上野店。
上野公園の花見のついでに寄りましたとさ。
やっぱ花より団子だな、と再確認(笑)。
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