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「お店日記」第3日:罰ゲーム並みの麻婆豆腐に店内激震(笑)。

あれが好きこれが好き、とやかましいぼくですが(笑)
激辛にはほんとうに目がないんです。

巷で名のある辛い物の店はたいがい挑戦しているし
そのほとんどの店で従業員さんが

「辛いですよ。大丈夫ですか?」

と注意喚起してくれるメニューを制覇してきました。

ぶっちゃけ世間の激辛認定けっこう低いじゃん?

そのくらいで激辛名乗るなよ、みたいなものが多い。
苦手な人には辛いのかもしれないけどね。
好きな人にとってはまだまだ、ってのが多いのも事実。

そんなある日の西新橋、
というか虎ノ門と内幸町の間くらい。 

幾多の激辛フリークを撃破したと名高い
中華料理店「味覚」。 

名物は「石焼麻婆豆腐」。
中国産の希少な頂天唐辛子&四川山椒をどっさり入れた
辛ウマの麻婆豆腐が有名なお店。

辛さはたしか4段階くらいあって
そのうちの下から3段階くらいはクリアしてたわけです。
んで、この日は「今日こそトップ オブ ザ ワールド!」の気合いで
最上級の「激辛」をセレクト

実際に激辛の下のやつまでは
おいしくいただけてましたしねー。

奥深い辛味と甘い自家製豆腐(この麻婆専用に作ったらしい)
の絶妙なコントラストは織り込み済みなわけですよ。 

てなわけで、
店員さんからの注意喚起はあったものの
めげずに最上級の「激辛」をオーダー。

ちなみにその下の3段階は料金据え置き。
激辛のみ値段増し。
原材料の唐辛子などの値上がりが激しいんだとか。 

不思議なことに
なにやらシュンとした感じ(!?)で厨房に
「ゲキカラァひとつ~」と伝える中国人女性。 

やがて中華鍋をカツンカツンと小気味よく鳴らす音
……に混じって聞こえるコックの咳。 

ゲホンゲホン、うぉっほんおほん。

完成品を受け取り運んでくるさっきの中国人女性の咳
ゴホンゴホンっ、おっほん。

さらに驚くべきは件の激辛麻婆が通過した後の
客席が奥からこちらへ向かって順に咳込み始める。

ゴホゴホ、ゲホゲホ……。 

このへんで気づくぼく。
これはえらい注文をしてしまったらしい。

 

そんなこんなで厨房、客席の全域で起こる咳のウエーブ

でもってぼくんとこに注文品到着。
煮えたぎる石鍋を前にした瞬間……

グェッホゲホ! ゴッホゴホ!!!

辛くて旨そうな麻婆に浮かぶでっかい塊の豆腐がいい感じです
がしかし……

味がしたのは2口目くらいまででした。

お豆腐まぜまぜするとこんな見た目。
旨そうなんですよ、見た感じだけは。
見た感じだけは

レンゲでふぁさっとすくって
食ってみると唇や口内はもちろん、
喉も胃袋も焼けるように痛く、
最終的には
今朝ヒゲ剃った鼻と口の間までも激痛が走る始末(笑)。

まったりとした食感の合間にやってくるカツンカツンと噛みしめてる感触。
これこそまぎれもなく唐辛子の破片そのものであります。
一口ごとに湧き上がる絶望的な四川山椒の痺れと高級唐辛子の辛さ。

完っ全にナメてました。

この世のありとあらゆる激辛メニューをやっつけてきたぼくですが
生まれて初めて辛い飯を途中でギブアップしました。

だってほんとうに食べてる最中から
おなかがじんわりと痛くなってきましたからね。

さらに
なんでもかんでも調子に乗るもんじゃない、ということを
翌朝にトイレであらためて思い知りました(笑)。

いや、麻婆豆腐としてはほんとに旨いんです。
ただし下から2番目くらいのやつまで。
そのへんまでは誰にとっても絶品です。

それ以上は罰ゲーム感覚ってことで。
わははは。

あくまでも
ご利用は計画的に、というお店でした(笑)。


#激辛 #麻婆豆腐

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