人の物理的な温もりの意味

親切にしてもらうと「人の温かさに触れた」と言う。それは具体的である。荷物を持ってもらった、順番を譲ってもらった、道を教えてもらった、などなど。心に残るものもある。しかし、その記憶ははかなく、すぐに薄れ忘れ去られる。

本当に、本当に必要なのは、物理的な人の温もりである。親切とかは、結局、物や情報の提供に過ぎない。知っていることを分け与える、お裾分けである。しかし、人の温もりを与えることは、体をあげることである。おおげさに言えば、命か命の次に大切なものを与えることである。そんなことは普通できない。人を包みあげること、人をそっと抱きしめること、泣いていいよと抱き寄せること。でも、それが本当に必要なことであり、それがあれば、ものや情報がなくても「何とかなるかもしれない」と希望を持てるようになれる。

だから。
だから、好きな人は抱きしめて温もりを与えて、応援しよう。

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