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クリスマス飾り

■2023年(両親81歳)

12/22
単身で訪問 9:30頃 続き(2)

しばし食堂を離れ、久々に居室に行ってみると、手すりの棒が全て撤去されていた。

手すり案、まるで意味なかった。

まぁ試してみないと分からなかったから仕方ないか。

もうこの居室で使うことが叶わなくなってしまった品々を持ち帰ることにする。

毛布2枚、ハンドクリーム、キッチンペーパー、紙コップ、クリスマス飾りにお正月飾り…

クリスマス飾りはキルトでできたクリスマスツリーの形をしたもので、ツリーのてっぺんの星形のところに輪っかが付いていて、壁に掛けられるようになっている。

その昔に母が近所の人たちと集まって手作りしたものだとか。

わたしが小さな頃から、クリスマスの頃になると毎年実家の玄関に飾られていたもの。

実家のクリスマスといえばこれ、という感じでなじみ深いものだったので、ぜひとも両親のいるところに飾りたいと思い、別荘に入居した年のクリスマスに持ち込んでいた。

今や、もうこの居室に二人していることがなくなってしまった。

この誰もいない居室の隅でホコリをかぶっているよりは、我が家に飾って娘たちにも喜んでもらおうかと思い、持ち帰ることにした。

こちらでは結局、去年と一昨年のたった二回しか日の目を浴びずにお役御免となってしまった。

壁にかけていた大きなカレンダーも外すことにする。

もはや後半はめくられてもおらず、意味を成してなかった。

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