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アパシー状態

■2022年(両親80歳)

12/1 
三女と訪問 

母のメガネが失くなっている。

ここ最近で母の朦朧具合が目立つことに危険を感じ、この日のメンタルクリニック診察に同席する。

居室に医師と所長さんが入ってきて両親の診察が始まる。

母はこの日も朦朧状態で、一度起き上がってもすぐベッドに臥せてしまう。

医師が声をかけても、寝起きのようにぼーっとして、やっとのことで起き上がったかと思うと、またすぐ横になってしまう感じ。

医師は、今日のような母の状態を初めて見たというから驚く。

えー! 今頃!? ここ最近ずっとこの感じだけど?? 

もうこの数か月、私が面会時に見る母の姿はこんな状態だと伝える。

医師の所見では、メマンチンの薬が効きすぎて鎮静がかかり過ぎている、アパシー状態(無気力)だと。

「アパシー」??

聞きなれない言葉でよく分からないが、とにかく即メマンチンを減らしてもらうことに。

1日20mgから10mgに減量される。

そして、両親共に、今後もできるだけ薬を減らしていってほしいというわたしからの意向を伝える。

すると、医師より認知症の中核症状と周辺症状の話をされる。

周辺症状が収まってくるのであれば、医師としても薬を減らしていく意向だと。

高齢の認知症の人にとって薬の副作用はかなりの負担を強いるので、減薬するに越したことはないとのこと。

とにかく薬を減らすことになったので本当に良かったと思う。

やはり同席して良かった。

「アパシー」なんていう症状も初めて聞いた。

薬が効き過ぎであんな朦朧としちゃってるなんて、聞き捨てならない!!

そんなのすぐに止めてほしい!

それにしても、医師が今日まで母の「アパシー」状態に気づかなかったというのはどうにも信じられない。

モヤモヤする思いは消えない。


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