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トナカイの毛

■2023年(両親81歳)

12/17
4人で訪問 11時頃 続き

記念撮影の最中、皆で笑顔を作っている横で母の手がぬーっと目の前のトナカイに伸びる。

何をするのかと思えば、トナカイの毛を模したペーパークッションのわしゃわしゃした部分を引きちぎり、口の中へ持って行くではないか!

「あぁっ!」

皆騒然となり、即刻トナカイは撤収。

スタッフさんがささーっとトナカイをテーブルから降ろし、母の見えないところに仕舞い込む。

一瞬の出来事であった。

皆苦笑い。

母は何事もなかったかのようにケロリとしている。

せっかくのスタッフさんの力作だというのに、とても申し訳ない思い。

過去に居室でハンドクリームや乳液を誤って口にしてしまうということがあったが、父のみならず、母もしていたということにようやく納得がいく思いがした。

そこら辺にあるものを構わず口にしてしまうという行為。

改めて不思議な現象だなぁと思う。

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