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深夜の独り言 23

大学で、対面授業が始まりました。初めて会うひとたちと肩を並べて授業を受けることはとても新鮮で、でもそうだ、学校ってこういうところだったなと思い出します。一緒に勉強する仲間がいて、教えあって。毎日のように、他人とご飯を食べる。朝起きたら支度をして、今日一日頑張るぞ、と思いながら家を出る。帰ってきたら、こんなことがあった、あれが楽しかったと思い出す。

夜眠る前に、今日を振り返ると、ああ疲れた、でも楽しかった、と感じます。それが、週に何日もあるのです。今までは、月に一度、あるかないかだったのに。

生きている心地がします。毎日を一生懸命生きている、実感があります。

眠たい頭を起こして駅へ歩くときの気持ち。初対面のひとと話すときの緊張。おはようと言うと、おはようと返ってくる心地よさ。たくさんのひとがいる中で、誰かを見つけるときの高揚感。陽の光を浴びて目を細める、幸せ。

睡眠時間は減ったし、慣れないひとといると気を遣うし、体力的にも精神的にも疲れるのですが、対面授業はとても嬉しいです。一年間で失っていたいろんな感情を、急速に取り戻しています。

出会いの季節です。誰かと仲良くなることはこんなにも簡単で、同時に難しいんだと感じます。表面的にはもう友だちといっていいであろうひとが、あっという間に何人かできました。でも、まだ全然知りません。何を好み、何を大事にしているのか。今までどんな人生を送ってきて、どんなビジョンがあるのか。普段何を考えているのか。「友だち」に落ち着くまでにはまだ時間がかかりそうです。

これからどうなるかわかりませんが、今はとりあえず、週に四日大学へ通うことになりました。定期も買いました。二年生になって勉強は難しくなったけれど、助け合える相手がいるから楽になりそうです。

サークルはとりあえずオンラインで始まるようです。行事はやっぱりできないみたいです。学食もアクリル板が張り巡らされて、教室でも間隔をあけて、対策がばっちりです。それでも、ようやく少しずつ、大学生になっています。

期待の膨らむ季節です。また感染が広がっていますが、この期待がどうか裏切られませんように。楽しい生活のために、これからも油断せずにいたいです。みなさまもお気をつけてお過ごし下さい。

生きている心地がします。忙しくてあまりお話が書けていませんが、たくさんの感情を思い出したので、書きたいことがたくさんあります。これからも時間を見つけて書いていきたいです。


あたたかな夜に、



深夜の独り言。

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