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深夜の独り言 17

ばたばたと、忙しい年始でした。ようやく日常が戻りつつあります。今年最初に読んだ小説は凪良ゆうさんの滅びの前のシャングリラでした。新年早々地球滅亡のお話ですが、むしろ気持ちがすっと楽になるような、優しい読後感でした。

少し前ですが、岩田書店さんの1万円選書が当たりました。

初めて応募していきなり当たったので、なんと幸運なことだろうと思います。嬉しかったのでラインナップをご紹介です。

大学で数学をやっているとカルテに書いたら、岡潔先生の本がきました。読めるかな、、笑 じっくり読んでいきたいと思います。

一万円選書って、カルテに自分のことを書き込むだけなんです。そりゃあもうじっくり考えてたくさん書きましたが、文字だけの情報で相手を想像すること、その相手に合った本を探すこと。考えただけで大変です。たくさんのひとと本に触れてきたからこそなせる技なのでしょう。

これらの本が私にどんな影響を与えてくれるのか、とても楽しみです。

さて、カナヅチ猫さんとの共作 風の足音 が完結しました。

一緒にお話をつくるというのは、それも、会ったことのないひととお話をつくるというのは、楽しいぶん難しいことでもありました。情報が文字しかないからです。それぞれで順番にお話をつくって見せて、次のお話をつくるという形だったのですが、どういう思いでこの文章を書かれたのか、なぜこの言葉遣いなのか、正確に読み取れているか不安でした。それに、もっとこうしたほうがいいと思うこともうまく伝えられているか不安でした。

でもやっぱり、言葉は一番の情報ですね。これまでカナヅチ猫さんのお話をたくさん読ませていただいて、「僕」のひととの向き合い方や言葉遣いがなんとなくわかるようになりました。やりとりをする中でカナヅチ猫さんのお人柄も少しだけ見えた気がします。

共作ということで少しずつ寄せ合って書いたからか、このお話は、いつもの私とも、いつものカナヅチ猫さんともちょっと違う雰囲気がします。とくに第8話、最後のシーンは、私では絶対にこんな落とし方はできなかったでしょうし、でもいくらか口を出させていただいたので、カナヅチ猫さんだけで書くのともまた違ったのかなと思います。前向きで朗らかなハッピーエンドが素敵だなと、お気に入りです。

文章だけで繋がりができる。言葉ってすごいなと、思うばかりです。共作、とっても楽しかったです。読んでいただいたみなさん、そしてカナヅチ猫さん、ありがとうございました。

カナヅチ猫さんがご自身の雑記で制作秘話を書いてくださいましたー!↓

今年はもっとたくさんのひとと本に触れていきたいです。(ひとは厳しいかな…。)

読書の夜に、

深夜の独り言。

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