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深夜の独り言 29

最近また長編を書いていますが、これが、やっぱり難しい。いつも途中で放り投げてしまうんです。でも今回は、今のところ四万五千くらいまでノンストップで書いています。書き始めるまでにちゃんと構成を考えたのが良かったんだろうな。

書き終えられるかはわかりません。もし書き終えても、noteにはあげられないかもしれません。この主人公はあまりにも私自身に似ているから。それに、単純に長すぎる(笑)

すごくお気に入りの部分があるので、そこだけちら見せです。ストーリーの展開にはほとんど触れない部分です。

 文化祭の前日、信じられないくらい大きな台風が日本列島を直撃して、つくっていた看板やら舞台やらがすべて崩壊した。もっと別の地域では、家が流されたり、山が崩れたりしていた。
 あたしは想像した。消えてしまった街の明かりを。
 なんて静かな夜だったんだろう。人はみんな、非難した先から心配そうに見つめただろう。自分たちの暮らした星空を。明かりはすっかり消え去り、静かな、真っ暗な空間が浮かび上がったことだろう。その代わりに、空を見上げたら、満天の星が見えるだろう。
 人が奪ったはずの星たち。今度は、神さまが人から奪い返す。
 きっと、息を飲むほど美しかったことだろう。
 残酷なものほど美しい。いじわるな神さまが、そう決めたから。

人間の暮らす夜の街は、きらきらした人工の明かりは、天然の夜空を奪っていてもなお、美しいと私は思います。美しいものには影が必ずあって、そこではきっと何かが犠牲になっているものだから。

だとしたら、ひとの明かりを奪った天然の夜空はきっと、もっと残酷で綺麗なんだろうと。涙が出るくらい。そう、想像します。

このお話には「いたずらごと」というタイトルをつける予定です。残酷な神さまのいたずらごと。完璧な世界で、仕組まれたみたいな、唯一の欠点。「いつか終わるものこそ美しい」という現実。

美しいものに思いを馳せると、綺麗な文が書けるような気がしています。思考の背景で星空がきらきらと光っています。目を開けていても浮かんでくる。できることなら、この世界にずっと浸っていたい。

四万を超えたのに、まだ、書きたいことの半分しか書けていません。プロローグ、エピローグを除いた本文を、六つの場面に分けました。まだ四つ目の書き始めです。先は長い。

このお話に夢中で、ショートショートが進みません。それで、なかなか投稿ができていません。

まだ飽きる気配がないので、しばらく更新が遅いかと思います。期末テストも近いし。読むほうもすぐに溜めてしまっています。わーん。

文章を書いている時間は、とても楽しいけれど。これもまた、ずっとそうしているわけにはいかないから、楽しいのかもしれませんね。



美しい夜の、




深夜の独り言。

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