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深夜の独り言 35

つれづれなるままに、ひぐらし。この"ひぐらし"は、一日中、と訳されますが、中学生の頃、私はずっとヒグラシだと思っていて、徒然草というのは、なんとなーく生きていたらいつの間にか秋になっていた切ない気持ちを綴っているのだと勘違いしていました。

十月。秋ですね。この間、大量にバイトをしているくせに遊びにも行けないからってストレス発散で秋服を大量に買い込んでしまいました。可愛いお洋服に囲まれてるんるんなので、早く秋らしい気温になって欲しいです。

大学が始まりました。課題に追われる毎日の再来です。まだ一週目なのに、もうすでに明日までの課題を数えてから寝る日々なのはなぜでしょう。授業が終わったらダッシュでバイトに向かうせいで、どんどん溜まってしまいます。

今学期は、数学や物理のくせに英語で資料や課題を出してくる授業が三つもあって(流行りかなんかですか)、苦労しています。もちろん大したことのない英語ですが、いちいち訳さないと理解できない英弱の私には面倒でなりません。

そういえば前学期はGPAが割と良くて、ままが喜んでいました。対面授業だとテスト一発勝負なので、コツコツやるのが苦手な私にとってはとてもありがたいんです。今学期は今のところ全部オンラインですが、対面復活してほしいと願っています。ままに悔しい思いをさせないように、ね。

バイト先のケーキ屋さんで、かぼちゃのモンブランや栗のショートケーキや、金時タルトを売り始めました。金時タルトを作って売るとき、いつも、びくっとします。「金時ありますかー?」と聞かれて、一瞬固まって、「今作ってまーす」と言います。バイト先の人が金ときを知っているはずがありません。ああ、良かった。

もう秋学期なわけです。十月です。今年もあと三ヶ月を切っています。知らぬ間にすっかり蝉のいなくなったマンションの廊下で、ひとり、下を向いて歩きます。秋の虫が鳴きます。ヒグラシの声はどんなのかしら。

つれづれなるままに。ひぐらし。スマホに向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくる。

独り言マガジンに、「どうでもいいことです」と書いてありますが、「よしなしごと」に変えておこうかな。なんかかっこいいから。



切ない秋の夜の、




深夜の独り言。

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