深夜の独り言 7
随分と久しぶりな気がします。お話をかけなかった一週間は、高校のテスト前みたいに毎日半徹状態で、忙しい日々でした。
まだ少し授業は残っていますが、一応今は夏休みなのかな(?)という状況です。思っていた大学生の夏休みとはかけ離れた、一ヶ月弱の、バイト三昧な夏休みです。
半年経って、やっと少し気持ちの整理がついたので、大学の話をしようかな。
私は、第一志望の大学には残念ながら不合格で、第二志望の、国立の後期の大学にこの春入学しました。ですから、入試の日に初めて入った以来、大学には一度も行ったことがありません。入試の日は、前期の第一志望校の合格発表二日後で、正直ショックを受けすぎていて一切記憶がないので、私は自分の大学について何もわからないのです。
この半年、浪人をしなかったことを何度も後悔しました。
今年は、どの現役生も授業が遅れたりと大変で、はっきり言って浪人生が有利な受験になるでしょう。それに、一度も通ったことがない大学は全く愛着がわかないし、入試形態がおかしくなったりクラスターが起きたりして、どんどん評価が下がるばかり。郵送で届いた学生証を眺めてはため息の出る毎日でした。
第二志望ならいいじゃん。国立に受かったなんて、十分すごいよ。そう言われたけれど、何も響きませんでした。なぜなら、第一志望の大学で、私は文転をする予定だったのです。
その大学は少し特殊で、入学後、三年生になる前に学部を選ぶ制度がありました。だから、理系科目を使って文学部に入れる。社会が苦手で、でも文学が好きな私はこれを利用しようと思っていたのです。私立大学の中には数学受験で入れる文系学部もありますが、経済や商といった学部でした。文学部はない。それが可能で、しかも国立!こんなにいい条件はないように思われました。
現在、私は大学で数学を学んでいます。数学は数学で、面白くて夢のある学問です。はるか昔人類によって生み出された数字という概念が、今なお人々が研究しなくてはならないほどにたくさんの性質を持った事実は興味深いものです。しかし、一年生の今はやはり計算のやり方ばかりで、道具としての数学感が否めません。理系の必修科目として学ぶ物理や化学は、自然から神秘という言葉を削り取るようで夢がなくつまらない。私は理系科目が根本的に嫌いなのだと思います。
私の大学は、というより普通の大学は入学時選択した学部で四年間学びます。だから、私は四年間数学を学び続けるのでしょう。そう考えると、もうたくさんだ、と思います。授業は数字ばかりの教科書しか当てにならないし、助け合う友だちもいないし、課題は無駄に多く、とても難しくて、提出方法も曖昧。出席しているのに接続がうまくいかなくて欠席扱い。その上内容まで興味がないなんて、大学に入って良かったことが一つも思い浮かびません。
ただ、私は親に学費を払ってもらって通っています。さらには、第一志望に受かるために、高校三年生はほとんど勉強しかしていません。応援してくれた人もたくさんいました。そういうのを思い出すと、今の自分が情けなくてたまらなくなります。
私は、浪人をしたら良かったのでしょうか。つまらない大学なんて、やめてしまえば良いのでしょうか。
一つだけ、人生の目標があります。それは、数学の教師になることです。私の場合は社会ができなくて文系の受験を諦めましたが、反対に、数学ができないからと文系を選ぶ子はたくさんいます。消去法で進路を選ぶのは悲しいことです。文系に行く子も、ちゃんと数学を理解した上で、文系が好きだからと進路を選んでほしい。幸い、数学の成績は悪くはなかった。一刻も早く教師になるために、私はきっとここで数学を学ぶべきなのでしょう。
だから、数学の面白いところにたどり着けるまで、我慢して計算を学ぼうと思います。物理や化学は、何とか単位だけでも取りたいと思います。それが、半年経った今、受験に落ちた絶望がやっとほんの少しずつ和らいできた結果、思うことです。
オンライン授業はいつまで続くのでしょう。不満を言うなら、施設使用料は返してほしい。だって、あの大学、一度しか行ったことないし。来年の春までサークル禁止、授業はオンライン、そのあともどうなるかわからない。人との関わりを絶たれて「人生の夏休み」と言われる大学生活はついぞやって来ませんでした。大学生は遊びまくってクラスターを起こしているようなイメージがあるようですが、遊ぶ相手もいないというのが一年生の現状ですよね。
まあでも、仕方のないことです。私は目標に向かってぼちぼち頑張ろうかなと思います。
あ、不満、もう一つあった。本を読んで文章を書く時間ができるくらいには、課題を減らしてほしい。文学部には入れないけど、その代わり一人で本読むから。どうかお願いです。
愚痴大会になってしまいました。書いているうちに、自分はこんなにストレスを溜めていたのかと驚きました。不快にさせてしまったら、ごめんなさい。付き合ってくださってありがとうございます。
虫たちも静かになってきた夜の、
深夜の独り言。
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