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PL 35節 トッテナム vs アーセナル  試合結果

「ボール支配率」と「ゲーム支配率」は違うんだよ

今季最後のノースロンドンダービーは、
例年よりも、順位が低いところでの争いとなりましたが、お互いヨーロッパの切符が掛かった試合なので、インテンシティは超高い試合展開で非常に見応えがありました。

最終的に、モウリーニョの方が一枚上手だったのかなーという印象でゲームセットとなりました。

【Match summary】

【スカッド】

マルティネス
ムスタフィ
ダビド・ルイス
コラシナツ → 84’ネルソン
ベジェリン → 84’ソアレス
セバージョス
ジャカ
ティアニー → 84’ウィロック
ぺぺ(イエロー)→ 69’サカ (イエロー)
ラカゼット(イエロー)
オーバメヤン

=ベンチ=
メイシー
ホールディング
ソクラテス
メイトランド=ナイルズ
トレイラ

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【得点者】

トテナム:19’ソン・フンミン、81’アルデルヴァイレルト
アーセナル:16’ラカゼット

【内容】

■前半

開始直後のトッテナムのハイプレスが、今回のゲームのプレイ強度をパリッと決めた感じがありました。その中心にいる選手はソンフンミンでした。彼が、今!って感じで走り出したら周りも連動してパスコースを潰してミスを誘発するって感じのプレス。なかなかの迫力だったと思う。特に足元がおぼつかない、ムスタフィとコラシナツは完全に狙われてました。



開始直後に、プレスからチャンスを作れてスパーズペースで試合が進むとおもったその時、我らのラカゼットが得点します。しかもかなりゴラッソでした。
前半15分PAの前で溢れたボールを少しドリブルしてミドル。距離20~25ぐらいありましたが、ニアの角に吸い込まれ先制。
「お、やはりスパーズ不調やな」と思った矢先、DFラインのパス回しソンフンミンが圧力を掛け、コラシナツがDルイスに送ったパスが少しだけずれたんですが、それをかっさらって得点されてしまいました。

束の間のリード。

その後は、ボールは保持出来ているが怖さが無い。
セバージョスに預けて、左右に展開していくが、得点の匂いはまったくかんじられず、逆にカウンター気味にに攻められると守りがバタバタで、なんとか対応することでいっぱいいっぱいな感じもありました。

特に左サイドは、相手のオーリエとシソコの2枚の推進力に手を焼いていて、オーバメヤンも下がり気味で守備におわれる時間帯も結構多かった。
しかしながら、体格差のあるティアニーは臆する事なく守備も攻撃も淡々とこなしており、惜しいクロスも数本ありました。ほんと「計算に入れられる選手」。

逆に右サイドは、ぺぺが少し降りて個人技で打開したり、ベジェリンが結構深いところまで積極的にオーバーラップをしていたので、相手としても若干対応し切れていない部分があった。セバージョスが絡むとダイレクトでリズムがでたり、ボール保持に安定感がもたらされます。

それと個人的には、ペペ。徐々に判断が良くなってきていて期待が出来るシーンが増えてきた。
ドリブルの成功率は50%くらいで、奪われてカウンターっていうリスクもあるが、攻撃おのオプションとして「ぺぺの仕掛け」っていう武器はもっと磨きを掛けて連携を高めてほしい。玉離れが悪くて見方にストレスを与えてしまうシーンが少しでも減ればもっと良くなる!
レスターのマフレズがベンチマークで、シンプルけど個人技の怖さもある選手。そんな感じに仕上がって欲しい!

前半は、ほぼ互角の内容でお互い1ゴールずつ奪い折り返しました。


■後半

後半に入ってからは、アーセナルが80%近いボール保持率を保ちながら試合を進めます。

とはいえ、印象としては持たされている感じ。
なんなら、スパーズのハイプレスにバッタバタしながら辛うじて回しているレベルで、アーセナルが支配しているといったゲームではなかった。

その中でも、オーバメヤンのシュートが2本ほど惜しいシーンは何度かあって得点の雰囲気は少し出てきていました。
セバージョスとラカゼットの中央の縦関係がしっかり繋がる事で、オーバメヤンが抜け出せたり、フリーになれたり、自由度が増します。今までは、オーバメヤンが降りてきて、ボールを受ける役目が多かったので、そのあたり次に繋がるような連携だった。
ジルーがやってたようなポストプレーで、一回当ててダイレクトで落としてさらに3人4人と連動する、「トリガー」となるポストプレーに昇華していってほしい!

アーセナルのパス回しが、徐々に脆くなってきてスパーズのプレスに耐え切れなくなって失点、、。
孫興民のプレスがきっかけで、全員でグッと締めにくる。
Dルイスが持っているあたりでは、ゆーっくり近づいて、ムスタフィ&コラシナツにボールが回った時に、一気に詰めにくる。「繋がないといけない」意識と「セーフティー」の意識がパニックになって判断をミスる感じ。
これを掻い潜るには、やっぱり止める蹴るの技術に対しての自信ですね。シティーなんかは、余裕でプレスをかわして逆サイドに展開したりしてるので。
課題は山積みですが、攻撃面では少し光明が見えたように思う。
セバージョスとラカゼットがキーマンとなり、オーバメヤン、サカ、ぺぺあたりがゴール前でもっと絡めてたら良いんだけど、。(サラー、マネ、フィルミーノてきな)

■総評

やっぱビッグ6の中では、最下位だなって感じ。
チームの完成度は上がって来ているが、最終的には個人のプレーの質の部分だと。特に、DFのメンツはちょっとしんどいのでガラリと入れ替えるというのも一つの方法のように思う。守備のスピードやポジショニングなどは、プレミアの最前線では無いなと。結構重症だけど、今が底だということで来季に向けて良いチーム作りをしてほしい!

ポジティブな事は、セバージョスみたいな選手が出てきたこと。セスクとかカソルラとかアルテタもか、スペイン人の系譜。きっと監督と相性が良いんだとおもう。言葉も通じるからアルテタの声で「ダニ!ダニ!」(ダニ・セバージョス)ってかなり聞こえてくるし。
攻守に渡って、大車輪の働きでジャカとの連携も良い。
あとは、マルティネス。めちゃくちゃ良いキーパーを隠し持ってるアーセナルはほんともったいない。これ、このままいくと、レノって試合戻れる?って思うくらい、もうマルティネスの虜になっちゃいました!

来季は、この二人に注目しながら応援していきたいと!とはいえ、まだ終わってない、タイトルも残っているので引き続き応援していきます!









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