見出し画像

詩|You’re so fuckin’ special

何年も前に、酔っ払いながら書いたものだけど、ものすごく気に入っている

_____________

伝えたいことが山ほどあるようで、でも言葉で伝えられる範囲は狭くて、そして不確かで、熟しすぎたりんごのように、それは喉元を過ぎ去ったあとにすぐにぐちゃぐちゃになって、真実かどうかも、それを定めるボーダーラインも何もかもが宙に浮いて、そうやって何一つと完全に信じられるものはなくて、面倒くさくなって、人や自分自身に嘘をついて、それが楽であるかのように振舞って、それでも苦しさは変わらなくて、そしたら息を吸うような自然さで、何もかもを伝えずに、そばにいる君の、ただ黙ってそこに座っている君の、耳元のほくろとか、後ろで結った髪の毛の尻尾とか、うなじの産毛とか、少し曲がった背骨とか、小さな胸とか、細いくびれとか、ヒールで誤魔化している短い脚とか、厚い唇とか、食べ物を察知する鼻先とか、どこ見てるのかわかんない眼球とか、それ以上に君を表す君とか、そういうものを一々感じながら、ちっさい箱に赤いリボンなんか付けちゃったりして、底のない見えない、それでも何と無くそこに君とか僕が居れるような、そんな奥行きのある空間に、身を寄せあえばいいんじゃないって、それを伝えようとする前から、僕はすでにそれを知っていた。何もかもわかっているのだ、本当は、僕は、君は、あなたは、人間は。

You're so fuckin' special

君はありえんほど特別なのだ

いわゆる、駄文